8/16-17、関東若手市議の会、全国若手市議の会の総会と研修が都内で行われました。

 

16日は関東若手市議の会の総会と研修。

私は午後の研修から参加しました。

講師は元三重県知事で早稲田大学教授の北川正恭氏。

演題は「これからの時代に求めれられる地方議員」

 

・地方分権とは中央集権を前提にしている呼称。地方分権(事実前提)から地方創生(価値前提)へ。

・「価値前提の経営」と「事実前提の経営」の2種類あり。

価値前提の場合、過去の否定を恐れず既得権益を切り捨てていく、吉田茂や岸信介のタイプ。

事実前提の場合、これまでの積み重ねを活かしながら広げていく、池田勇人のタイプ。

・かつて中央集権の政治、地方は執行機関に過ぎなかった。

まずは形式要件から変えるため、機関委任事務の廃止などを行ったのが地方分権推進法(1995年)などの流れ。1990~95年頃に大きく動き、この時に統治機構の改革として選挙制度も変えた(小選挙区制導入)

・地方政府の三要件。①自治行政権(予算・歳出の自由)、②自治財政権(自主財源)、③自主立法権。

これを名実ともにできるようにすること。

・議会活動の充実が必要。そのサポートの議会事務局の充実も。

 

17日午前の研修は「政策立案のための情報収集法」

これまで知らなかった情報収集方法やポイントなどのレクチャーを受けました。

今後の活動に活かしていきたいです。

 

2日目午後は、全国若手市議の会の総会。

活動報告や決算、新役員発表や活動方針、予算などが可決されました。

 

続いて研修会。

講師は明治大学政治経済学部教授の牛山久仁彦氏。

演題は「地方分権と自治体議会の役割」

北川先生のご意見と同様、

・自治体議会の活性化が必要

・自治体議会のサポート体制の不足。議会事務局の充実が必要。

 

北川先生、牛山先生が共通して仰っていたことは、自分たちで限界を決めず、現状を打破して議会の活性化を図ること。

そのことが議院内閣制ではない自治体議会を設置している法の要請であること。(自治体議会は首長制を取る。「二元的代表民主制」は西尾勝東京大学名誉教授が表現)
 

細かく書くことはできませんが、気づきも多くあった3つのご講義でした。