7月21日、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました

 

[調査案件]

1 池袋副都心移動システムについて


2 都市づくりグランドデザイン(素案)に対する区の意見回答について 

 

【1 池袋副都心移動システムについて】

29年4月に本委員会で一度取り上げられた案件です。

当初は32年度(2020年)から導入の予定でしたが、31年(2019年)に東アジア文化都市の誘致や新ホール(ハレザ)、池袋駅西口公園整備などがあるため、前倒しでの導入を再検討。

 

LRT構想では池袋駅東口の一部が路線として示されていました。

しかしながら、今回の移動システムは

①観光名所を回遊する移動システム

②公共交通不便地域における短距離移動支援システム

という2つの側面も検討するとのこと。

特に②に関しては、以前から色々な地域で頂いていたコミュニティバスの導入要望の代替案になる可能性があります。

LRTを導入するとなると軌道を新たに整備せねばなりませんが、今回の移動システムではその必要はありません。

 

現在検討されている車両は、1500万〜2000万円/台の導入コスト。

利用料金はワンコイン程度(100円)を想定。

具体的な収支などはルートの確定などの後に検証。

車両、運行業者、料金をどうするのか、などの課題あり。

 

現段階で明らかになっているのは概要程度のものです。

2年後に導入するためには、急ピッチで具体的に詰めていかねばなりません。


【2 都市づくりグランドデザイン(素案)に対する区の意見回答について 】

2040年代の東京の都市像と実現への道筋について示した「都市づくりグランドデザイン」素案が29年5月に策定されて区へ意見照会あり、6月に区から都へ回答。

8月に東京都で「都市づくりグランドデザイン」を策定。

 

◆東京都HP 都市づくりグランドデザイン(素案)

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/05/19/03.html

 

・これまでの業務機能の受け皿としての「都心・副都心」の考え方から脱却し、 高度な都市機能集積や個性を生かした『中核的な拠点』へ再編 

・新たな地域区分として、『中枢広域拠点域』、『新都市生活創造域』、『多摩広域拠点域』、『自然環境共生域』の 4 つの地域区分に再編。

  日本と東京圏のエンジンとなる『国際ビジネス交流ゾーン』、『多摩イノベーション交流ゾーン』の 2 つのゾーンを重ねて設定。

 
中枢広域拠点域には環状7号線の内側が指定されており、豊島区は全域がこの中に含まれます。基準容積率ではなく、高度利用地区などの上乗せの容積率の緩和ができる地域になるとのこと(緑地や空地の確保が目的)。従来のセンターコアは環状6号線の内側でしたが、区域が広がっています。

 

次回の委員会は、9月15日(金)です。