4/14、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

 

[調査案件]
1 池袋駅周辺地域の市街地再開発事業の動向について 

2 造幣局南地区まちづくり構想の策定について
3 交通戦略歩行者優先化について
4 池袋副都心移動システムについて
5 国際興業バス「池07系統」について
6 池袋駐車場整備計画について 

 

【1 池袋駅周辺地域の市街地再開発事業の動向について 】

1.29年3月に東池袋一丁目地区に再開発組合が設立された

2.29年3月に東池袋四丁目2番街区地区の都市計画決定が公告

3.29年4/17に施設建築物新築工事着工予定(平成31年3月施設建築物新築工事竣工)

 

【2 造幣局南地区まちづくり構想の策定について】

旧造幣局の南側の地区について、住民への意向調査結果を踏まえ、まちづくり構想が29年3月に策定されました。

アウルタワー、エアライズタワー側である西側街区は再開発組合による権利変換に前向きな方が多く、東側は慎重な方の割合が西側と比較して多くなっています。

このことを踏まえて、今後の計画が立てられました。

西側街区の事業計画の認可は平成33年度、権利変換計画の認可は34年度となる見通しです。

東側街区は西側と一体開発や現状街並み維持など4通りに分けて今後検討し、30年3月にまちづくりの方向性を決定します。


【3 交通戦略歩行者優先化について】

31年度末に予定されている環状5の1号線地下道路が完成すると、池袋駅東口の駅前通過交通の激減すると想定されています。

その後の駅周辺を歩行者優先の空間を作ることができるかどうか、区が検討しています。

荷物を運び込むトラックなどの荷捌きスペースを確保した上で、車両通行規制をするなどの実証実験も28年11月に行なわれました。

29年度10月から11月頃にも歩行者優先化に向けた同様の実証実験を実施予定です。


【4 池袋副都心移動システムについて】

池袋駅東口に観光客や交通弱者向けの新たなサービスなどの導入を検討するという報告がありました。

 

以下が検討に際してのポイント

・環境を重視

・池袋を象徴する乗りたくなるような回遊システム

上記を踏まえ、桐生市などで運行している低速電動コミュニティビークル「eCOM-8」の試乗会と展示会を4/29,30に実施するとのこと。

 

車の特徴

・時速19kmが最高速。

・10名乗り(乗客は9名)

・軽自動車のタイヤ、車高が低め。

・電気自動車、太陽光パネル搭載で稼働距離の補完。

 

今後の予定は、

29年度中に計画を進めて運行業者の選定

30年度に車両設計、製造開始

31年度以降に運行開始し、利用実態調査、モニタリング調査

・桐生市などは無料運行。本区は有料を想定。

LRT(路面電車)整備構想がありますが、29年度予算委員会で、LRT導入を一気に行うのではなく観光用のバスを走らせて需要や効果を測りたい、という区の考えが明らかになりました。

 

私もこの考え方に基本的には賛成です。

LRT整備構想は池袋駅東口のグリーン大通りから区役所、サンシャインシティなどを回遊し、池袋駅東口へ環状に回るルートです。

構想では十分に採算が取れ利用者も多く獲得できると試算されていますが、池袋駅東口から直線距離で最も遠いサンシャインシティの旧造幣局側まででも10分もあれば歩ける範囲の路面電車にどの程度の需要があるのか分かりません。

道路へ線路を新たに敷設したり、停留所を作ったり、専用車両を製造することが必要になるため、万一需給バランスが大きく崩れた場合の撤退コストが余りに高くなってしまいます。

また、片側2車線しかないところに線路を敷くのは一般車両の妨げにならないか、車庫をどうするか、などの課題もあります。

線路の敷設が不要なバス路線での検討を行う方が合理的であると考えます。

 

もっと細い道に入るなど、今回はルート自体も色々検討するようです。

ただ、今回の試乗会、展示会が行われる車両は、LRTで想定していた車両とは大きく異なるので、元々のコンセプトからはずれるようにも思います。

いずれにせよ今後の推移を注視したいと考えております。


【5 国際興業バス「池07系統」について】

23年3月から江古田二又と池袋駅西口間を結ぶ「池07系統」を、区民の利便性向上のため池袋駅東口のサンシャインシティ方面まで延伸する社会実験として運行。

当初は5年間の予定を、28年度末までへ1年間延長。

検証の結果、運行継続が決定。

収支率、満足度調査結果などの指標を2年連続下回った場合は廃止を含めた検討を行うこととなっております。


【6 池袋駐車場整備計画について 】

昭和37年に都市計画決定された池袋駐車場整備地区について、将来の再開発の動きに合わせた計画的な駐車場施策を進めるため、池袋駐車場整備地区の変更を行います。

都市計画変更の今後のスケジュールは、29年10〜11月にパブリックコメント、30年1〜2月に都との協議、3月に都市計画審議会を経て附議・決定、という流れになる予定です。

 

次回の委員会は、5/15(月)10時からです。