1月13日、豊島副都心開発調査特別委員会が行われました。

 

調査案件

1 池袋駅周辺地域都市再生安全確保計画の策定について
2 要請型従前居住者用賃貸住宅について
3 環状第5の1号線 地上道路の整備計画(案)[地上道路整備における意見交換会中間のまとめ]について

 

【1 池袋駅周辺地域都市再生安全確保計画の策定について】
27年7月に池袋駅周辺地域が特定都市再生緊急整備地域の指定を受け、都市再生緊急整備協議会が28年2月に設置されました。

協議会の構成員は、内閣府、国交省、都、区、警視庁、消防庁などの国の行政機関や地方公共団体、都市再生機構、鉄道や百貨店などの民間事業者等、東京電力や東京ガス、NTTなどの公共公益施設管理者など。

協議会により、都市再生安全確保計画及び整備計画が策定され、報告がありました。

 

安全確保計画の構成は、

第1章 安全確保計画の策定

 1.計画策定の背景・効果

 2.計画策定の役割・位置づけ

 3.計画の対象地域

 4.計画の策定及び実施体制

第2章 池袋駅周辺地域の現状と被害想定

 1.地域の現状

 2.想定する被害シナリオ

第3章 計画の目標及び基本的な方針

 1.計画によって実現する地域の将来像及び目標

 2.計画の基本的な方針

 3.施設の整備方針

第4章 計画を実現するための事業は及び事務

 1.都市再生安全確保施設の位置づけ

 2.施設の整備及び管理

第5章 計画の実現に向けて

 1.計画の見直し

 2.計画に付加する安全確保の取組

 

・地域防災計画との関係は、地域防災計画との調和を保たれなければならないという法令の条文あり。地域防災計画も改定中で、整合を図る。

・これで完成ではなく、充実させていくもの。枠組みを策定。

・想定被害シナリオなどは、24年に都が公表した「首都直下地震等による東京の被害想定」と同じ。

・公民連携の実施体制を構築していく。

・都市再生安全確保施設の整備等は、すでに事業計画に入っているもの(造幣局東京支局跡地、旧庁舎跡地など)、今後具体化する計画(池袋駅東口・西口駅前広場再整備、東西デッキ等)がある。

・災害だけではなくテロにも強いエリアとして、防災対策にテロ対策を付加。

 

【2 要請型従前居住者用賃貸住宅について】

UR都市機構に対し、従前居住者用賃貸住宅の建設等を要請(密集法第30条の2)

※密集法第30条の2…地方公共団体が、自ら従前居住者用賃貸住宅の建設、管理等を行うことが困難な場合等において、地方公共団体の要請に基づき、UR都市機構が従前居住者用賃貸住宅を建設、管理等を行う。

 

建設候補地区は、東池袋4・5丁目地区、池袋本町地区

要請戸数は96戸(要請期限は28年度中なので、この戸数が最大)→国土交通省の認可が下りると、URとの全体の協定を締結できるようになる。

第1期整備の予定は東池袋4・5丁目地区の1棟(約20戸、東池袋5ー15、敷地面積552.57㎡)、29年度に協定と基本設計、31〜32年度に建設工事、32年度の条例改正(従前居住者住宅条例)を経て、入居開始という流れです。

 

従前居住者住宅の整備により住宅確保に困窮する借家人の生活再建対策を講じるもの

・UR都市機構からは割安な家賃で借上可能、用地費や建設費などのイニシャルコストが不要、最低借上戸数は別途協定で規定が可能、などの区の財政負担軽減などの効果

・法に基づく補助金により、借家人の激変緩和措置を講じることができる


【3 環状第5の1号線 地上道路の整備計画(案)[地上道路整備における意見交換会中間のまとめ]について】

環状第5の1号線の地上道路の整備計画案がまとまり、アンケート調査が行われています。

豊島区新庁舎の前から高田三丁目へ抜ける明治通りのバイパス道路です。

新庁舎前から地下を通すもので、池袋駅前など明治通りの渋滞緩和の効果が期待されます。

 

整備計画の詳細については、東京都第四建設事務所の資料をご覧ください。

高田三丁目~目白通り、目白通り~東通り、東通り~グリーン大通り、

の3エリアに分けての詳細資料となっております。

環状5の1号線 地上道路の整備計画案

 

次回の委員会は、4月14日(金)10時~です。