7/7(木)、子ども文教委員会の2日目が行われました。
1日目に議案の審議は終えているため、2日目は報告事項のみです。

<報告事項>
1 団体に対する行政財産の貸付について
2 豊島区国際アート・カルチャー都市構想実現戦略(素案)に対するパブリックコメントに実施結果について
3 豊島区子ども読書活動推進計画(第三次)について
4 東京 子どもの生活実態調査の実施について
5 平成28年度(4/1)の待機児童数について
6 認可保育所等の設置について
7 豊島区内の国重要文化財巡り健康ウォークラリーについて
8 区立小・中学校の児童・生徒数及び学級数の状況について
11 としま未来塾の実施について
12 インターナショナルセーフスクールの認証に向けた取組について

<1 団体に対する行政財産の貸付について>
各種団体に対して、行政財産の「目的外使用許可」により、事務所スペースを提供して使用料を徴収しています(28年4/1現在22団体)。
これまでは「目的外使用許可」という枠組みで提供していましたが、平成18年の地方自治法改正によって、行政財産の「貸付」の範囲が広がり、団体に対して行政財産の「貸付」ができるようになりました。
この「貸付」の場合の使用料算定方法や適用時期についての報告がありました。

今回の「貸付」で行政財産を借りる団体の負担額は、従来の目的外使用許可と比較すると使用料が高くなります(計算方法もありますが、細かいので割愛します)

<2 豊島区国際アート・カルチャー都市構想実現戦略(素案)に対するパブリックコメントに実施結果について>
素案についてのパブコメの結果の報告がありました。
パブコメによる素案の変更点はありませんでした。
詳細は区のHPをご覧ください→
区HP「豊島区国際アート・カルチャー都市構想 実現戦略」を策定しました。


<3 豊島区子ども読書活動推進計画(第三次)について>
表記の推進計画について、計画の概要とパブリックコメント結果の報告がありました。
詳細は区のHPをご覧ください→
区HP豊島区子ども読書活動推進計画(第三次)を策定しました。

<4 東京 子どもの生活実態調査の実施について>
東京都の事業で、生活困窮の実態や背景などを把握するために行う調査です。
豊島区、墨田区、調布市、日野市が協力自治体へ選ばれています。
対象者は、小学校5年生、中学校2年生、高校2年生の学年(16~17歳)の子供本人と保護者。
調査件数は各学年1500件ですが、豊島区は多くても1500件程度しかいないので全数調査となりました。

行政が行うこの類のアンケートは、概ね20~30%程度の回収率になるとのことです。
その位の回収率でもある程度の傾向は見えるとのことですので、傾向を把握してその後の施策へ反映させていきたいですね。
調査報告は平成29年3月の予定です。

<5 平成28年度(4/1)の待機児童数について>
28年4月1日現在の豊島区の待機児童数は105人と、対前年度比で▲104人となりました。
2年間で合計1329名の受入れ枠を増やしてきた結果、ようやく待機児童数が半減です。
待機児童数の内訳は、0歳児が16名、1歳児が68名、2歳児が18名、3歳児が3名、4・5歳児は0名。

<6 認可保育所等の設置について>
新たに3園の認可保育所等が設置されます。

①(仮称)あい・あい保育園 東池袋園(東池袋3-23-17)
定員:60名(0歳6名、1歳10名、2~5歳各11名)
設置予定:28年11~12月

②(仮称)東長崎もりのこ保育園(南長崎5-20)
定員:70名(0歳6名、1歳10名、2歳12名、3~5歳各14名)
設置予定:29年4月

③(仮称)アスク長崎一丁目保育園(長崎1-45)
定員:60名(0歳6名、1歳10名、2~5歳11名)
設置予定:29年4月

<7 豊島区内の国重要文化財巡り健康ウォークラリーについて>
雑司ヶ谷鬼子母神堂が国の重要文化財に指定されることを契機に、健康維持と歴史・文化の勉強を兼ねて、区内3か所の重要文化財を巡るウォークラリーを実施することになりました。

場所:豊島長崎の富士塚、自由学園明日館、雑司ヶ谷鬼子母神堂
日時:28年10月8日(土)10~16時(予定)
主催:豊島区、豊島区教育委員会、医師会、歯科医師会、薬剤師会
内容:3か所の国の重要文化財にそれぞれ設置しているチェックポイントでスタンプを押す。
道のりは約7.3km。ゴールした方には区内浴場で使用できる入浴券等の記念品を予定。
参加対象は豊島区に在住・在勤・在学の方。
参加方法などの詳細は、9月1日広報としま、区ホームページ、へ掲載予定です。

<8 区立小・中学校の児童・生徒数及び学級数の状況について>
区立小学校児童数は7714名(前年7406名)、学級数は273(同262)
区立中学校生徒数は2580名(前年2648名)、学級数は77(同81)

東京都教育人口推計では、今後5年間も本区の児童数・生徒数は微増傾向が続く見込み。

<11 としま未来塾の実施について>
学習習慣が十分に身についていない中学生や不登校状態で適応指導教室(柚子の木教室)へ通う小中学生の学習を支援し、高校進学などへつながるようにする目的。
ICT機器の有効活用などにより、学び方の習得や苦手意識の克服をねらいとする。

区立中3年生向け(40名)には、2・3学期中の土曜日と長期休業期間。
適応指導教室の小・中学校向け(30名)には、平日(適応指導教室開設日)に行います。

よい取り組みだと思います。
委員会中は時間がなかったので別の機会に担当部署へヒアリングをしたところ、区立中3年生向けは対象人数が少ないため、各校(区立中は8校)から選定するそうです。
対象者のラベリングにつながらないように配慮はして欲しいと担当部署へはお伝えしました。
もっと対象人数が多ければそのような心配はないのですが、予算も必要なことなので難しいところです。
まずは一歩目を進めることができたのだと前向きにとらえたいです。

<12 インターナショナルセーフスクールの認証に向けた取組について>
平成27年4月に取組宣言をした、仰高小学校、池袋本町小学校のプレ審査が6月10日に行われました。
本審査は28年11月17日(木)、認証式は29年2月9日(木)の予定です。

28年5月18日には、新たに池袋第一小学校、池袋中学校が取組宣言書を提出しました。

けがや事故の原因を数字で分析するなど、セーフスクールの取組みは学習効果もあると思います。
一方で認証を受けても3年に1度、再認証が必要となるなど、維持をするのも大変な取組でもあります。
取組み自体を広げ、認証まではとらない、という方法も今後は必要だろうと私は考えています。

以上で子ども文教委員会の議案、報告事項はすべて終了しました。