4/7~8、神奈川県湯河原町、真鶴町の視察へ自民党豊島区議団で伺いました。
7日は区立中学校の入学式後に伺い、8日は午後から12地区合同区政連絡会が入ったために、タイトなスケジュールとなってしまいました。

【湯河原町】
4/7は湯河原町へ視察に伺いました。
視察項目は、
1.豊島区との防災協定締結について
2.今後の豊島区との連携について

湯河原町の冨田幸宏町長、土屋誠一議長にご対応いただきました。
豊島区と湯河原町は、28年2月20日「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結しました。
災害時の相互応援の協定は、湯河原町を含めて13の自治体と結んでいます。
湯河原町との交流の歴史は、昭和52年の第10回ふくろ祭りでの交流まで遡ります。

防災協定の実際の運用についてなど、意見交換をしました。

湯河原町1

湯河原町2

【真鶴町】
4/8は真鶴町への視察。
視察項目は、美の基準について。
豊島区では28年4月から景観条例を施行しましたが、真鶴町は平成6年に日本で初めて景観条例を可決した自治体です。

真鶴町の宇賀一章町長、青木剛副町長、青木嚴議長などにご対応いただきました。
真鶴町1

条例などの説明をしてくださったのは、真鶴町まちづくり課計画管理係の多田英高くんです。
多田くんは、私の法政大学時代のゼミの後輩にあたります。
私にとっては真鶴町の視察はゼミ合宿以来となります。
豊島区で景観条例が施行されるにあたり、改めて美の基準の学び直しをしたいと思い、視察を組みました。
真鶴町2

真鶴町の景観条例である「真鶴町まちづくり条例」の肝となるのは「美の基準」です。
まちづくり条例は、
①土地利用のルール→土地利用規制基準(高さや敷地基準などを定めた。当時は上位法がなかった)
②美しさを誘導するルール→美の基準
③話し合いのルール(手続き)→建設行為の手続き

美の基準は、美の8原則(場所、格付け、尺度、調和、材料、装飾と芸術、コミュニティ、眺め)と、8原則を詳しく示す69の美の基準を定めています。

・町からの助成は?→全くない。できる範囲で住民に守ってもらうもの
・防災の観点は?→まさに相反する。コミュニティがあり、協力できる体制があるからできる
・人口減については?→減り続ける、という現実には直面。ちょっと不便な町なのは間違いない。万人を受け入れるということはできないだろうと考えていて、真鶴町にある魅力を探すようにしている。
・工場誘致などは?→平地がないので無理。職人・クリエイターなど、落ち着いて仕事をしたい人が選択。

バブル期にリゾート開発を防ぐために作られたのが、まちづくり条例です。
開発を選ばず、それまでの町を残していくということを選択したものです。
真鶴町は、面積が7.02㎢、人口は7699人(28年3月1日)、人口は毎年100~200人減少しているとのこと。
しかしながら、昔ながらの街並みが残っている真鶴町の雰囲気を気に入って移住してくる若者もいるとのこと。
真鶴での暮らしが新しいライフスタイルとして捉える人もいるようです。
町としての選択が他の自治体との差別化につながるように、魅力を発信していってほしいです。

その後は町役場の近くを歩いて、背戸道を視察させていただきました。
真鶴視察1

真鶴視察2

真鶴視察3

真鶴視察4

真鶴視察5