1/23(土)、巣鴨小学校で行われた、としま土曜公開授業、道徳授業地区公開講座に出席しました。


としま土曜公開授業では、6年1組の授業を拝見しました。
内容は「生命尊重・生きることの素晴らしさ」、資料は「お母さんへの手紙」でした。
細かい内容にはここでは触れませんが、中庸の「天命之謂性(天の命ずる之を性と謂う)」に通じる内容でした。

保護者からの子供への手紙が渡されるというサプライズもあり、心が暖まりました(^ ^)
保護者から全員分の手紙を密封して集めるのには、担任の先生のご苦労も相当だったのではないかと推察します。大変だったとは思いますが、とてもよい演出でした!

その後は学校心理士の齋藤登先生による講演会でした。
演題は「親が求めるもの 子供が望むもの」

・子供たちの、思いやり・親切・友情は、自分が経験した好ましい気持ちをもとに、他社に向けられる安定した感情や態度。
発達のメカニズムは、環境と相互作用しながら学習する。
能力発揮には、①コミュニケーションからの学び、②慣れ・不安がないなど状況(親がいうことが一定しているなど)、③仲間との協調(自己理解・他者理解)
・保護者や地域の大人が、言行一致をみせることが大事。子供はよく見ている
・子供たちに押し付けではなく自分で考える余地を設けるのがよい。ただし、単なるオープンクエスチョンは発達段階が低いときは避けねばならない(何したい?などは難しい。例えば3択くらいに選択肢を狭めて、考える余地を残すなど)
・肯定のあとに否定を言わない。例えば、あなたは○○でよいけど、××が足りない、など。肯定で止める⇒肯定的でポジティブな経験の積み重ねが大切
・無理解は不安感につながる。理解は安心感につながる。ある自閉症の大人が言っていた言葉「熱心で無理解な人は苦手」
・アメとムチではなく、アメとムシ。ほめる、感謝、ねぎらい。
頑張れ、もどこまで頑張ればよいのかを示すと楽になる場合あり。無理解な激励は重荷になる場合もある。
・自己肯定感をもたせることの大切さ。
他と比較して成功を判断してはならない(スティーブン ショア)

参考になるところがかなりありました。
私の考えですが、
恒産なくして恒心なし(安定的な収入がなくては、安定した心(相手を思いやるなど)はもてない)
は子供にも通じると思っています。
恒産は自己肯定感、自己有用感です。小中学生くらいだと家庭を除けば学校関連が生活のほとんどを占める場合が多く、そうなると最低限の学力や体力がないと往々にして自己肯定感や自己有用感が低くなる場合が多くなります(全員に当てはまるわけではありません)。
他者を思いやる気持ちなどを芽生えさせるためには、まず自分を大切にすることが大事になります。

心を成長させるために、その条件を整えていくということも大切なのだと改めて確認することができました。
今後の政策に活かす所存です。

余談ですが、15分休みの際、子供たちが校庭で遊ぶのを見ていましたが、私たちが小学生の頃と随分違う遊びをしていました。
私たちは「ろくむし」をやっていましたが、いまはドッヂボールのような「天下」という遊びが男子の中で流行っています。
何年か前に「天下」を知りましたが、人気は根強いですね。


※参考
ろくむし(ウィキペディア)
天下(教えてgoo)