11/5(木)、豊島区精神障がい者事業所連合会主催の講演会が豊島区センタースクエアで行われました。
「統合失調症がやってきた!」と題して、講師はお笑い芸人の松本ハウスのお二人でした。


コントの後、お二人によるご講演。
その後は質疑応答という流れでした。

「松本ハウス」のお二人、とても懐かしいです。
ハウス加賀谷さん、松本キックさんのコンビ。
私は「タモリのボキャブラ天国」を思い出します。

ハウス加賀谷さんの病状悪化により1999年に活動休止し、2009年に再出発をなさったとのこと。
ハウス加賀谷さんの病気が、今回の講演テーマの統合失調症です。

◆統合失調症について(当日のチラシの引用)
これまで「癌」「脳卒中」「心臓病」「糖尿病」という4大疾病がありましたが、2011年、新たに「精神疾患」を加えて5大疾病と呼ばれるようになりました。その背景には、統合失調症や認知症、うつ病などが年々増加し、従来の4大疾病を遥かに上回る状況となったためです。精神疾患というと自分とは別世界であると感じる方もいるかもしれませんが、どなたでも患う可能性のある病ということです。(後略)

資料によると、統合失調症は精神疾患の代表的な病で、およそ100人に1人弱が罹患する病気とのこと。人によって病状が異なり、幻聴、幻視、被害妄想、思考障害、などの症状が出て、物事に無関心になり、やる気や意欲がなくなるといった症状もあるそうです。


ハウス加賀谷さんは、ご本人によく合う薬が見つかったために、社会復帰までこぎつけることができたとのお話がありました。

自分自身が統合失調症という方からの質問で、
「自分自身が障害者という呼ばれ方をするのに抵抗があるが、どのように消化するのか」
というものがありました。
ハウス加賀谷さんは
「障害者という単語は、そのことを示す「記号」だと思えばよい。
マイナスの意味をその言葉自体がもっているわけではなく、言葉にイメージをもっているだけ。
もし障害者という言葉がマイナスに感じるのであれば、当事者自身もそのようなマイナスのイメージを言葉にもっているはず。」
とお話しされていました。

松本キックさんがうまく補足をしながらお話をされていました。
前向きに病気と向き合い、そして社会復帰して頑張っている姿を見せているハウス加賀谷さん。
相方の病気を受け止め、10年も経ってからの再出発を受け入れた松本キックさん。
とてもよいコンビだなと思いました。

偏見をなくしていきたいという思いで講演活動をやっているとのこと、応援したいです!