6/29、区民厚生委員会の2日目が行われました
(1日目の審議内容⇒コチラ
議案、陳情の審議は1日目に終えており、2日目は報告事項のみです。

報告事項
1 千川区民集会室の大規模改修工事に伴う休館について
2 平成27年度臨時福祉給付金について
3 豊島区認知症戦略の取り組みについて
4 介護保険法改正法の施行及び政省令による費用負担等の見直しについて
5 生活扶助基準及び住宅扶助基準等の改定について
6 難病医療費助成制度の改正に伴う難病患者福祉手当の変更について
7 「としま健康チャレンジ! マイレージ制度」について
8 デング熱(ヒトスジシマカ)予防対策について
9 ゆりかご・としま事業の実施について
10 鬼子母神plus(保健所1階リニューアル)について
11 指定難病(第二次実施分)について

<1 千川区民集会室の大規模改修工事に伴う休館について>
施設の老朽化に伴い、千川区民集会室の大規模改修工事が行われます。
工事期間は、平成27年9月~28年3月。

<2 平成27年度臨時福祉給付金について>
平成26年度に実施された「臨時福祉給付金」について、平成27年度も実施することとなりました。

支給対象者:区市町村民税(均等割)が課税されていない者(課税されている者の被扶養者、生活保護受給者等を除く)
給付額:6,000円
申込書発送時期:平成27年9月上旬を予定(対象者になりうる、非課税者及び未申告者に対して発送)
申請受付期限:平成28年1月末を予定

<3 豊島区認知症戦略の取り組みについて>
本区の認知症戦略についての報告がありました。

(1)高齢者総合相談センターの機能強化
⇒職員の増員。基幹型センターに現場に精通している運営業務委託法人の職員3名に派遣で来てもらい、区の職員とともに対応力の強化を図っている。

(2)認知症支援コーディネーターの配置
⇒認知症は早期診断、早期の適切な対応により進行を抑えられる場合がある。
診断・対応の強化のため、高齢者福祉課内に「認知症支援コーディネーター」として保健師を3名配置。

(3)「認知症ケアパス」の発行
⇒認知症ケアパスは、認知症の容体に応じた適切なサービス提供の流れを示すもの。
認知症のチェックリストや症状等のポイント、差利用できるサポートやサービスの一覧、相談窓口の紹介等があります。
(27年6月に発行。池袋保険所や地域包括支援センター等で入手が可能です)


<4 介護保険法改正法の施行及び政省令による費用負担等の見直しについて>
介護保険法の一部改正に伴い、27年8月1日から介護保険サービス利用者の費用負担が変更となります。

◆費用負担の見直し
(今回の見直しの詳細資料は厚生労働省のサイトにあります⇒コチラ
・一定以上所得者の利用負担の見直し(65歳以上で、本人の合計所得金額が160万円以上の方は2割負担。実収入などにより減額措置あり)
・高額介護サービス費の負担限度額の見直し(同一世帯内に課税所得145万円以上の65歳以上の方がいる場合、介護サービス自己負担額(世帯)の上限を44,400円とする(現役世代並み所得がある場合の上限額増。2人以上世帯の場合の収入合計額により減額措置あり)
・介護保険施設入所者及びショートステイ利用者の居住費(滞在費)と食費の減額の適用要件の見直し(本人及び配偶者の預貯金等の資産状況の勘案)
・特別養護老人ホームの相部屋(多床室)に入所する住民税課税世帯の方(ショートステイを含む)の室料相当の自己負担化

<5 生活扶助基準及び住宅扶助基準等の改定について>
この件は、27年2月23日の区民厚生委員会の陳情を審議した際に詳しく扱っています。
(Blogはコチラ⇒2/23「生活保護基準の改定及び住宅扶助等の見直しについてなど 区民厚生委員会2日目 H27第1回定例会」

・生活扶助費等の見直し
・住宅扶助基準の見直し
⇒貧困ビジネスを是正するため、面積が小さい場合には上限額を減額する措置を初めて導入。
・冬季加算の見直し

<6 難病医療費助成制度の改正に伴う難病患者福祉手当の変更について>
<11 指定難病(第二次実施分)について>
2件一括審議
(平成27年7月1日施行の指定難病一覧⇒厚生労働省サイト
・指定難病が7月1日から拡大されます。
国指定の疾病が、
H26.12.31まで、56疾病。H27.1.1~、110疾病。H27.7.1~、306疾病。
都指定の疾病が、
H26.12.31まで、23疾病。H27.1.1~、15疾病。H27.7.1~、15疾病。
・上記疾病が、難病患者福祉手当制度(12,000円/月)の対象となる。

<7 「としま健康チャレンジ! マイレージ制度」について>
平成21年度から実施している「としま健康チャレンジ!」事業の拡大について。
これまでは健診や講演会、講座などで得られるポイントをどれだけ獲得しても、賞品が当たる抽選会の資格を得るまでにとどまっていました。
これにたいし、マイレージ制度を導入して、獲得ポイントに応じてサービスが受けられるように変更。
⇒健康チャレンジの詳細(⇒コチラ(広報としまの右ページ)

これは面白い取り組みになりそうです。
区民ひろば南大塚で行っている自主事業でも、健康ポイントが付与されるように働きかけていきたいです!

<8 デング熱(ヒトスジシマカ)予防対策について>
・昨年8月に近隣区の都立公園が感染地と推定されるデング熱が発生。

◆定期的調査の実施(4~10月 16回)
・区内3カ所(染井霊園、雑司ヶ谷霊園、小鳥のさえずる公園)で蚊の生息数調査を実施
・区内2カ所(染井霊園、雑司ヶ谷霊園)でデング熱ウイルスの保有検査を実施

発生源対策として、区内全域の雨水マス(約3万か所)に薬剤を投入(年4回程度)。
区立施設、地域住民などへも情報提供や指導等を実施。


<9 ゆりかご・としま事業の実施について>
東京都は「東京都子供・子育て支援事業支援計画(27年~31年)」に基づき「ゆりかご・とうきょう」事業を開始。
都の補助を活用して妊婦への全員面接を行い、支援プランの作成や育児パッケージ(10000円分)の配布、庁内の支援の枠組み作りを行います。

◆事業内容
(1)妊娠届出時の妊婦面接及び育児パッケージの直接配布(前期)
・池袋保健所、長崎健康相談所において、保健師・助産師の面接を行い、育児パッケージ(前期:5000円分)を配布
(本庁舎の池袋保険所出張窓口、東西区民事務所に届出の場合は面接権を配布。育児パッケージ支給には面接が必要)
・支援を要する場合は、母子保健サービスのコーディネート、子ども家庭支援センター等との連携
・継続的な支援が必要な場合は、支援プランを作成、就学前まで支援
・出産後は、子育てインフォメーション、子ども家庭支援センターにおいて、育児パッケージ(5000円分)引換券を配布。
子供の医療証発行時に渡す資料類等に引換券を同封することを想定。
など

※前期の育児パッケージについては、内容を検討しているところ
※後期の育児パッケージは、自由学園の犬のおもちゃや、木育の木のおもちゃなど8品目から選択する内容になる見込み。

※参考 東京都の平成27年度新規事業(予算:12億円)
出産・子育て応援事業(ゆりかご・とうきょう事業)
・全ての子育て家庭を対象として、妊娠期からの切れ目ない支援を行うため、地域のワンストップ拠点へ専門職を配置する区市町村を支援します。
・ 妊娠届出時の面接等の機会に、直接「育児パッケージ(子育て用品等)」を配布し、妊産婦等の状況を早期に把握する取組を行う区市町村を支援します。

<10 鬼子母神plus(保健所1階リニューアル)について>
平成26年9月に開始した「としま鬼子母神プロジェクト」の一環で、若者のための健康情報発信スペース「鬼子母神plus」が開設されました。
場所は、池袋保健所1階「エイズ知ろう館」内に併設。
詳細は区のホームページをご覧ください⇒コチラ

以上で、本定例会の区民厚生員会の審議事項等は終了しました。