12月22日(月)、巣鴨っ子「お弁当の日」が巣鴨小学校にて実施されました。

[当日の様子]
6年生は、3,4時間目を使って家庭科室で班ごとに調理。各班の買い物や献立、調理、盛り付けは子供たちが行い、大人は口出ししません。
調理の様子1

家庭科室で当日料理したいというのは子供たちからの発案。人任せにしている子はおらず、役割分担しながら楽しくやっていました。
調理の様子2

6年生の完成したお弁当
完成した弁当6

完成した弁当5

完成した弁当4

完成した弁当3

完成した弁当2

完成した弁当1
班ごとに個性的なお弁当が出来上がりました。

各学年のテーマは、以下の3コース。
・チャレンジコース(全部自分で作る)⇒6年生
・おにぎりコース(おにぎりを握る。おかずなどを少しでも作り弁当箱につめる)⇒4,5年生
・おてつだいコース(お買い物をする。作ってもらったものを弁当箱につめるなど)⇒1,2,3年生
コースはあくまで目安で、どのテーマを選んでもよいということで取り組みました。

見学に来ていた私と教育委員会の担当者の分まで、6年生の各班が料理を持ち寄ってくれたので、私もお相伴預かりました(^^)
6年生のおかず持ち寄り
タコさんウインナーに鼻、ソーセージに目、とか凝っています。
たこさんウインナー

縦割り班(1~6年生の活動班)に分けて体育館で全学年一緒に食べる予定だったのですが、4年生にインフルエンザが流行ってしまい、学年毎での実施となりました…これは少し残念でしたが、やむを得ません。

日頃お世話になっている音楽の先生などにも食べさせたい、との6年生の発案で各班のおかずを持ち寄ってプレゼント。
音楽の大川先生は1年生の教室にいたのですが、6年生のお弁当を見た1年生達から「おいしそう!」「いいな~」という声があがったそうです!
これが縦割り班でやりたかった狙いなのですが、少しでも伝わってよかったです。
担任の先生以外にも心配りをする6年生の優しい思いも、嬉しい気持ちにさせてくれました。

各教室での様子。
教室の様子1

この写真の子達は、全部自分でお弁当を作ってきたそうです。
私が近づくと、少し誇らしげに話してくれました(^^)
教室の様子2

教室の様子3

教室の様子4

教室の様子5

ミッキーマウスのお弁当。これも児童の自作です。
教室の弁当1

5時半に起きて自分で作ったという男の子。おいしそうです!
教室の弁当2

先生方も自分のお弁当を自分で作って持ってきました。
大人も楽しく参加していて、とてもよい雰囲気を先生方が作ってくれているなと思いました。

写真は原香織校長のお弁当。
原校長は主事の方の分まで作ってきて、差し上げていました。
細やかな心遣いです。
原校長弁当

[弁当の日とは]
「弁当の日」は、単に給食の代わりに弁当を持参する日ではありません。
子供達が自分で献立を考え、食材を買い、調理をして、弁当箱に詰めて学校へ持って行くという一連のことを行えるようにする取り組みです。
段取りを知る、食材の価値を知る、調理できるようになる、という狙いもさることながら、今まで当たり前のようにあった食事や給食が、実は色々な手がかかって出来ていたものであること知って周囲へ感謝の念を持つということが大きいです。

巣鴨小の「お弁当の日」の狙いは以下の通りです(保護者向けのプリントより)。
◆子供自らお弁当を作ることを通して、食に関心をもち、家族を大切にする心情や自立した生活態度を育てることができるようにする。
◆今回の取組では、当日のお弁当作りだけではなく、前日までの過程をとても大切に考えています。子供たちが安全で楽しく、また、家族に感謝しながら食事に関心をもつことができますように、以下の内容を参考にして、御家庭でも御協力をお願いいたします。
・弁当のおかずを何にするか家族で話し合う。
・一緒にお弁当のおかずの買い物をする。
・前日に、お弁当箱の準備やおかずなどの下ごしらえを家族と一緒に行う。
・学校から帰ってきたら弁当箱を洗う。
※それぞれの家庭でできる範囲内で取組んで欲しいという旨も注意書きされています。

[経緯]
竹下和男先生の著書を読んで感動し、「弁当の日」の取り組みを豊島区でも展開して欲しいと思って昨年の一般質問で取り上げました。
その後、私からの情報と共に、巣鴨小学校の原香織校長がユネスコスクールの研修会に参加した際、事業の一つとして「弁当の日」が取り上げられていたのを参考にして、巣鴨小学校での実施を決断して下さいました。

巣鴨小学校の給食の調理室が2学期の間は改修工事中だったために、いずれにしても子供達は給食ではなく弁当を持参するか仕出し弁当を注文するか、しかなかったということも結果として「お弁当の日」を実施する後押しとなりました。

年度途中で新たな取組みが増えることに対し、始めのうちは必ずしも積極的な声ばかりではなかったとのこと。
しかし、校長や栄養士の先生などの努力で徐々に理解が進んでいき、現場の皆さまも楽しみながら当日を迎えて下さったそうです。

私と一緒に竹下和男先生のご講演を聴きに行って下さったり、全校集会で子供達へ「弁当の日」の趣旨を話したり、「弁当の日」の取り組み事例をスライドで発表したり…原香織校長のご努力には本当に頭が下がります。
校長の熱意を受け止めてみんなで楽しくイベントに取り組んで下さった、教職員のみなさま、子供達、「弁当の日」に理解を示して協力をして下さった保護者の皆さまに感謝いたします。

次年度も全校遠足などの機会に実施する事を考えているそうです。
PTA役員の方も単発で終わらせるのでなく、継続した取り組みにしていきたい、と話してくれているとのこと。
この素晴らしい取り組みが広がってくれる事を祈ります!

関連する過去blog
平成25年6月26日一般質問 食育「弁当の日について」
平成25年10月5日 「弁当の日」応援プロジェクト主催_子育て・食育シンポジウム「"食べる"が教えてくれたこと」
平成26年10月3日 ひろがれ!弁当の日 竹下和男先生ご講演