11/11(火)、天祖神社にご協力を頂き、放課後寺子屋の子供達向けに「古事記」紙芝居を読んで頂きました。

「古事記」紙芝居は、株式会社グランドストラテジーからの寄贈(協力:龍馬プロジェクト全国会)したもの。
日本の神話である「古事記」に触れることで、子供達に歴史との繋がりを感じて欲しい、という思いから始まった試みです。
天祖神社は天照大御神を祀っている神社なので、古事記を伝えるのにこれ以上の場所はなかなかありません。
「古事記」紙芝居プロジェクトの詳細については、リンク先をご覧ください。
(⇒龍馬プロジェクト全国会「古事記」紙芝居特設ページ株式会社グランドストラテジー「古事記」紙芝居ページ

まず、昇殿参拝をさせて頂きました。
昇殿参拝

榊

続いていよいよ古事記の紙芝居披露。
権禰宜の細川朋學さんが豊富な知識で解説を加えつつ、読んでくださいました。
紙芝居1

紙芝居2

放課後寺子屋の子供達に加えて、寺子屋の子達の妹なども来てくれ、子供達は園児から小学校6年生まで20名弱。
保護者や近隣の方など、大人は10名。
古事記を初めて知る子が殆どで、みんな食い入るように見ていました。
紙芝居3

11月28、29日に天祖神社境内で行われる「いちょう祭り」で、石見神楽が奉納されます。
石見神楽で、「スサノオ」の「ヤマタノオロチ」退治の演目があります。
「古事記」紙芝居の第2話目に出てくるエピソードなので、予告としてその紹介も。

"紙芝居"と言えば"駄菓子"、ということで、高島禰宜が近くのお店で駄菓子を仕入れてくれ、子供達に配ってくださいました(^^)
紙芝居4

紙芝居の後は、何と天祖神社のご案内をして下さいました。
まずは手水舎での作法について。
手水舎
手水舎で参拝者が身を清めるのは、「禊(みそぎ)」をする行為。
古事記に出てきた「禊(みそぎ)」、黄泉の国から戻ったイザナギが「禊」をすることで、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴神が誕生します。
禊は体を清めることで三貴神のような貴い神にも会えるようになる、ということで、俗に使う「けじめをつける」のような使い方は本来の意味と異なるそうです。

天祖神社には境内社がいくつかあります。
本殿左には、安産の神様である熊野社、学問の神様である菅原社、交通安全などの神様である厳島社。
本殿右には、稲荷社、三峯社、榛名社。
稲荷社は狐を祀っているのではなく、狐は稲の神である宇迦御魂神の使いです。
こちらの狛犬には特徴があるという豆知識も、ヒントは性別が分かるものです…
境内

境内にある天然記念物の「さざれ石」の解説。
国歌「君が代」に登場するさざれ石、小さな石が少しずつ大きくなったものです。


天祖神社の夫婦イチョウ。
夫婦イチョウ
大塚天祖神社は、鎌倉時代末の元亨年間(1321~1324)に、領主の豊島氏が伊勢の皇大神宮の神さまをお迎えしてお祭りしたのが最初だと言われています(天祖神社HPより)
樹齢600年以上と言われている夫婦イチョウは、同じ頃からここに立っていたと思われます。
一部は東京大空襲で焼けるなどしていますが、長い時を越えて今も境内にそびえ立っている大塚天祖神社のシンボルのような存在です。

鳥居の脇の狛犬。
普段はあまりよく見ないと思いますが、実は向かって右側の狛犬はちょっと珍しいです。
狛犬の下に赤ちゃん狛犬がいて、授乳しているのです。
こういったことも解説してもらわないと、なかなか気づかないですよね。

神社の本殿で「古事記」紙芝居によって日本の神話・歴史に触れ、地元の氏神様の境内をくまなく探索するという、子供達にとって貴重な機会となりました。

ご協力頂いた天祖神社のみなさま、本当にありがとうございました!