10/1(水)、区民厚生員会の2日目が行われました。
1日目で審議しきれなかった陳情と報告事項についてです。

26陳情第28号 青少年のエイズ感染予防に関する陳情
26陳情第29号 長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くための意見書提出を求める陳情

報告事項として、
1.新庁舎における総合窓口開設準備に伴う11月からの区民化窓口の変更及び休日窓口の拡充について
2.「特別養護老人ホーム」の進捗状況について
3.臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金の申請・受付状況について
4.自立支援センター「(仮称)豊島寮」の設置について
5.就労支援事業の拡充について
6.高齢者肺炎球菌ワクチン及びみずぼうそうワクチンの定期化について
7.難病・小児慢性疾患医療費助成制度の改正について
8.難病医療費助成制度の改正に伴う難病手当の変更について

【26陳情第28号 青少年のエイズ感染予防に関する陳情】
若い同性愛者のエイズ感染への対策を求める陳情、対策としてコンドームの無償配布、同性愛でもコンドームが必要なことを啓発、ハッテン場への営業許可を出さない。
豊島区は全国でも珍しいエイズの啓発施設である「エイズ知ろう館」を持つなど、従来から情報発信に努めています。
・保健指導を伴わないコンドームのみの配布はしない
・同性愛に特化せず、幅広い対象へ向けた保健指導、啓発活動をする
・ハッテン場は店舗営業などに限らないため、営業許可を出す云々の話しではない(事実誤認)
などの理由で不採択。
全会派一致で不採択となりました。

【26陳情第29号 長期在留する非正規滞在外国人住民を正規化し、誰もが希望の持てる社会を築くための意見書提出を求める陳情】
長期で不法滞在をしている外国人の適法化を求める陳情。
日本の労働力が足りない頃に母国が貧しいからなどの理由で出稼ぎにきていた外国人に在留資格を与えずに強制送還していく流れは酷ではないか?という願意と思われます。

陳情文では高齢者や障害者と並べて非正規滞在外国人住民(不法滞在者)を社会的弱者としていますが、不法な状態でいる人達とは明らかに横並びはできないだろうと考えます。
人道的な配慮は当然必要ですが、すべからく不法滞在をしている外国人を適法化することは、社会が不安定な状態になるでしょう。
上記理由により、不採択を主張。
陳情の採択の賛成少数により、不採択となりました。

<報告事項>
1.新庁舎における総合窓口開設準備に伴う11月からの区民化窓口の変更及び休日窓口の拡充について
・新庁舎での総合窓口開設準備として、11月から区民化窓口の変更と休日窓口が拡充されます。
休日窓口は、第1・第3日曜日に加え、第2・第4土曜日も開設。
窓口サービスの業務委託の拡充などを行います。委託範囲は、受付と入力事務など。

2.「特別養護老人ホーム」の進捗状況について
・旧千川小学校跡地に整備している、(仮称)特別養護老人ホーム「千川の杜」が、いよいよ来春から開設できる運びとなりました。
定員は、120名(ショートステイ12名)。
・旧中央図書館跡地に整備している特別養護老人ホームは、若干工期に遅れが出ていて、来年の夏頃に完成予定です。

3.臨時福祉給付金・子育て世帯臨時特例給付金の申請・受付状況について
・現時点での申請書発送状況、申請件数などの報告がありました。
相談件数も毎日平均で120件以上の問い合わせがありますが、まだ申請件数は合計で4割程度に止まります。
詳細は区のHPをご覧ください⇒コチラ

4.自立支援センター「(仮称)豊島寮」の設置について
・仕事と住居を失い、就労意欲のある方に対しての就労自立を支援する施設。
特別区を5ブロックに分けて、各ブロック1か所ずつ順番に5年間の期間限定で都と特別区が共同で設置する施設です。豊島区は第4ブロックに分類されていて平成28年3月までは中野区に設置、28年4月から33年4月までが豊島区に設置されます。
設置場所は既に選定され(清掃事務所近く)、地域説明会も終えています。
今後は地域連絡協議会で情報を交換しながら基本設計をし、27年度中に建設(プレハブ)を行います。

5.就労支援事業の拡充について
・10月8日より、ワークステップとしまを開設、区役所庁舎内に設置するハローワークの常設窓口です。
生活保護受給者だけではなく、生活困窮者などへも向けた施設。新庁舎開設後は新庁舎へ移ります。
・ハローワーク求人情報オンラインサービスの活用。生活保護業務就労支援専門員による、ハローワークの情報検索・印刷をして情報提供が可能に。
・無料職業紹介事業。就労支援専門員による被保護者への就労相談、ハローワークへの誘導・同行などの支援に加え、生活保護受給者に理解のある企業の求人開拓・就職面接への動向なども可能になった。
・短期ボランティア事業。就労から離れている被保護者に対して、就職前の実践的なボランティアを実施。豊島区社会福祉事業団、フロンティア豊島などが受入先。

6.高齢者肺炎球菌ワクチン及びみずぼうそうワクチンの定期化について
・表記のワクチンの定期予防接種化についての報告がありました。

7.難病・小児慢性疾患医療費助成制度の改正について
・難病の患者に対する医療等に関する法律が平成27年1月1日に施行されることに伴い、指定難病が現行の56疾病から300疾病に拡大。小児慢性特定疾病も11疾患群から14疾患群となる。
この変更に伴い、指定医療機関の申請と指定、自己負担上限額の考え方の変更などが行われる。

8.難病医療費助成制度の改正に伴う難病手当の変更について
・指定対象となる疾病が拡大される見通しであることから、難病患者福祉手当の受給者の拡大が想定される。この事についての報告。

以上で、本定例会での区民厚生委員会の審議は終了いたしました。
10月3日からは、平成25年度決算特別委員会が始まります。