8月21日、金沢市へ視察に行ってきました。

まずは、小松空港から高岩勝人金沢市議と溝口幸治熊本県議と一緒に、小松駅前のコマツの研修センターへ。
コマツ
コマツの創業地である小松市へ還元すべく、コマツは金沢市に工場を持って大きな研修施設を小松市内に作っています。
その研修施設には宿泊施設も飲食施設もあえて作っておらず、周辺へお金が落ちるように配慮されています。
企業がこのような還元の仕方をしてくれれば、創業地としては郷土の誇りと思えますし、実際に経済効果も見込めます。世界へ大きく飛躍した会社には、このような地域貢献の在り方も参考にして欲しいです。

次に、金沢市役所で行政視察。
テーマは「金沢芸妓に対する支援について」
私からのリクエストで視察項目に加えてもらいました。
担当は、浦世史宏観光交流課長。
金沢市役所
行政による支援メニューや茶屋街の取組みなどをヒアリングしました。

茶屋街は市内に3か所残っていて、料亭は16件、芸妓は48名所属。
古い街並みを残す貴重な文化遺産として保護していくべきエリアと捉えているが、ただ建物だけ残すのでは意味が薄れる。生業や文化も同時に残してこその文化遺産。
その為の行政からの支援策を打つということに対しての異論というのはあまりない。
経営面や芸子の成り手不足などの課題を抱える。

行政の支援メニューは大きく2点、
「仕事の創出」(イベントへの助成、金沢MICEのメニューに加えるなど)
「芸の習得・芸妓の育成支援」(組合への助成、芸妓個人への稽古費用補助、新人芸妓の育成支援、など)

観光協会と協働で、お昼の時間に芸者体験ができるというイベントも行っている。
意外と女性にも人気があるとのこと。
金沢芸妓パンフ
金沢市での取り組みは非常に参考となりました。
大塚三業通りはでも取り入れられることがないか、考えます。
地元に戻ってから、地域の方々へ情報共有をし意見交換します。

武家屋敷跡では、九谷焼の鏑木商舗を訪れ、八代当主の鏑木基由さんにお話しを伺いました。
九谷焼の歴史から、クールジャパン戦略など海外での展開の課題、伝統工芸品への支援についてなど、幅広いお話しを教えて頂きました。

外務省の海外へのお土産を受注するなど、国内外で評価の高いところです。
九谷焼とワイングラスを組み合わせた商品を開発し、これがかなりの好評であるとのこと。

「九谷焼」という括りではなく、「鏑木」というブランド名で勝負することが伝統工芸品の生きる道であるという話しには、成るほどと思いました。
グッチ、ルイヴィトン、というブランド名と同様にブランドを確立するという意味で、海外で販売する際にはこれが正に求められるそうです。

作り手を大事にしていくあり方も必要とのご指摘。
伝統工芸の跡継ぎがいないところも多いので、一子相伝で技術を伝えてきた人たちが絶える前に後継者と繋げる仕組みが必要。
九谷焼 鏑木さん
その他にも色々なご示唆を頂きました。
豊島区での伝統工芸に対する支援策を考える時の参考にさせて頂きます。

武家屋敷跡、趣のある街並みが保存されています。
補修費用などの補助は行政からありますが、それでは足りないくらい維持費がかかるそうです。
街並みを保つためには住民の方々の高い意識も必要なのですね。
武家屋敷

夜は、龍馬プロジェクト全国会の幹部会。
会長、副会長3名、政調会長、総務局長などが一堂に会し、当面の課題についてや今後の方針について意見交換をしました。
幹部会
活動を改めて振り返り、全国のネットワークがあることで広がった活動や視野、人的ネットワークは何にも代えがたいなと思っております。
その分、忙しくもなりますしお金もかかるのですが。

地方から日本をよくするうねりを作る、その為には各メンバーが各人のいる地域でしっかりと結果を残していかねばならない、そのように考えています。
全国の人達と繋がっています、で止まっては地方議員としての役割を果たしたとは言えず、それをどう自分の地域に活かして還元するかが大事です。
そういったことも改めてみんなで確認をしました。

視察も夜の打ち合わせも充実、とてもよい時間が過ごせました!