7月15日(水)、豊島区副都心開発調査特別委員会(以下、副都心委員会)が行われました。

副都心委員会〈案件〉
(1)都市計画区域の整備、開発及び保全の方針について
(2)造幣局地区街づくり計画(案)について
(3)池袋駅及び駅周辺整備について
(4)木密地域不燃化10年プロジェクトについて

副都心委員会
(1)都市計画区域の整備、開発及び保全の方針について
東京都の都市計画区域マスタープランの改定について。
国際競争力の強化に繋がる都市再生、高経年マンションの建替え、木密地域不燃化10年プロジェクトとの連携、最先端の省エネ技術の導入、など、今後必要な観点や問題として抱えそうなことが文言として追加されます。
また、特色ある地域の将来像として、現行はセンター・コア再生ゾーンで具体的な地名は池袋のみだったのが、東池袋、南池袋、池袋本町・上池袋、大塚、駒込も改正原案に加わりました。
大塚は、「交通広場の再編整備により、歩行経路の拡大と交通結節機能を高め、商業・業務、文化・交流、生活支援などの多様な都市機能の集積を図りながら、池袋副都心と連携したにぎわいと活力ある拠点を形成」
平成26年8~10月に区市町村へ意見照会、都市計画案の公告・縦覧、11月に東京都都市計画審議会付議、12月に都市計画決定という流れです。
目標年次は、概ね10年後の平成37年(2025年)。
東京都の計画と整合を取り、豊島区都市計画マスタープランの改定へとつながります。

(2)造幣局地区街づくり計画(案)について
かねてより進めてきた、東池袋の造幣局東京支局の移転後の跡地活用について、ほぼ方針が固まりました。
敷地面積3.2ヘクタールのうち、1.7ヘクタールは防災公園区域、1.5ヘクタールは市街地整備区域となりました。
防災公園区域には、これまで区内に無かったヘリポート(防災対応離着陸場)を設置。
市街地整備区域は、1ヘクタールを文化交流機能(教育・研究機関)の誘致、0.5ヘクタールを賑わい機能(木造住宅地域密集地域の解消に資する居住機能、飲食店や物販店などの都市機能)とします。
壁面後退をして通路を広く確保するなど、防災面に配慮しています。
東池袋5丁目方面からみて、なだらかなスカイラインを形成するよう景観にも配慮する計画。
肝心の造幣局東京支局の移転先の工事が、先日の入札不調によりまだ決まっていませんが、今の見通しだと、当初から半年遅れの平成28年度半ばに造幣局東京支局が移転、解体工事と公園整備等を経て、平成30年度に公園開設をするスケジュールです。
進捗があったらまたご報告します。

(3)池袋駅及び駅周辺整備について
西武鉄道の池袋旧本社ビル建替え計画における基本方針の変更、それに伴う池袋駅南デッキの配置検討図などの報告がありました。
ビックリガードの目白側のボックスカルバートなどを一部撤去し、南デッキに接続するエレベータをつけるなどのイメージが示されました(確定の図面ではなく、イメージのみ)。
今後、西武鉄道との役割分担など、詰める内容が多いです。

(4)木密地域不燃化10年プロジェクトについて
・池袋本町・上池袋地区のアンケート結果の説明会、まちづくり懇談会などの実施報告、池袋本町・上池袋地区、長崎・千早地区、巣鴨・駒込地区の防火規制・不燃化地区助成制度の説明会の実施報告など。
東京都主催の補助73号・82号線道路整備に関する説明会の実施報告もありました(池袋本町・上池袋地区)
・雑司が谷・南池袋地区 不燃化特区整備プログラムの申請について。
コア事業を、積極的な戸別訪問等による建替え促進とし、不燃化特区区域を定めようとするもの。
対象は、雑司が谷一丁目、二丁目、南池袋四丁目(雑司が谷霊園を除く)
特区しては平成27年度の見込み、事業完了は平成32年度を目指すというものです。

次回の副都心委員会は、9月11日(木)です