清掃・環境対策調査特別委員会がありました。

議題は、
1 大島町の災害廃棄物処理の受入れについて
2 再生自転車海外譲与自治体連絡会(ムコーバ)25周年記念冊子の発行について

1.大島町の災害廃棄物処理の受入れについて。
平成25年10月の台風26号に伴い発生した土砂災害により発生した災害廃棄物の処理について、東京二十三区清掃一部事務組合の清掃工場にて一部受入れをすることになりました。
受け入れるのは、可燃性廃棄物(木くず等)で、平成26年1月~12月の間に7400トンの見込み。

今回の災害廃棄物等の処理見込量は、約11万トンと推計されています。
通常、大島町では年間3300トンの処理量なので、実に30年分以上の廃棄物が出た計算となります。
家屋の倒壊だけではなく、土石流が発生したことによる木材や土砂などが大量発生したことの影響が大きいです(廃棄物の総量のうち、7.1万トンが土砂、3.14万トンが流木等の木くずです)。
このうち、島外での処理をするのは、約3万3千トン。
清掃一部事務組合で処理するのが7400トンで、残りは民間の処理施設で再生利用や焼却処理がされる予定です。

更に詳細を知りたい方は、東京都環境局の該当ページをご覧ください。
東京都環境局 大島町災害廃棄物処理事業

2.再生自転車海外譲与自治体連絡会(ムコーバ)25周年記念冊子の発行について
昭和63年(1988年)、駅前などに放置された引き取り手のない自転車を再生して東南アジアへ豊島区が送ったことを契機とし、翌年豊島区の呼びかけで6自治体とジョイセフが再生自転車海外譲与自治体連絡会を発足させました。
発足から25周年を迎え、記念冊子を発行する事になったという報告事項です。

発展途上国へ撤去した放置自転車を再生して寄付するという国際協力事業。
平成24年度までの累計で、91か国72,045台(うち豊島区16225台)。
毎年3000台位の出荷をされていますが、要望台数はその倍以上あるそうです。

各自治体の負担は、積出港までの運搬費、自転車の再生コスト、連絡会への負担金(100万円/年)など。
平成24年度の豊島区の整備費、輸送費等は、420万円/年(平成24年度は775台)、1台あたり5000円強かかった計算です。
他の自治体にも取り組みが広がるとよいのですが、コスト面がネックになっています。
限られた予算内でのことになりますが、これからもできる限りは続けいき、豊島区のソフトパワーを蓄えて欲しいです。

次回の清掃・環境対策調査特別委員会は、4月10日(木)です。