8/5(月)、龍馬プロジェクトの東京研修会に参加しました。

まずは衆議院第一議員会館。
$豊島区議会議員 細川正博のブログ-龍馬PJ東京研修会_衆議院第一議員会館
国家安全保障会議(NSC)について、情報セキュリティーについて、それぞれ専門の方にお越し頂きました。
NSCについては、良質な情報が集まるかどうか、ここに掛かっています。
その為には人事と仕組みの工夫が必要ですが、この辺は慎重に作りこんでいるようです。
きちんと機能し、国家の安全保障に寄与してくれることを期待します。

情報セキュリティーについては詳細を書けませんが、新しい脅威への対応が必要だということがよく分かりました。
自治体でも応用しなければならないことです。

その後、場所を移動して更に2人の講師からのお話し。
原子力政策について、地政学について。

原子力政策については、エネルギー安全保障の問題とも言えます。
これまでの原子力政策の流れ、世界から見た日本の原子力の話や世界の原子力発電のトレンドの話など。
これも詳細は書けませんが、技術者から見た観点もお話し頂き、知らなかった情報も沢山ありました。
電子から電気を取り出す回路を作り、コンセントがいらない状態を作り出したいという理想も語って頂きました。
基礎研究を行っている方からの夢のある話し、是非頑張って欲しいです!

最後に、奥山真司先生に地政学のお話を頂きました。
奥山先生は核戦略家のコリン・グレイに師事した方です。
「地政学」は、国家の大戦略、安全保障に関わる学問ですが、耳馴れない言葉だと思います。

地政学とは、地理的な位置関係が政治、国際関係に与える影響を研究する学問である(Wikipediaより)

本来、日本でもこのような考え方を持っていましたが、GHQにより日本では学問としてはなくなってしまったとのことです。

リアリズムの考え方では、
平和…戦争の一時休止状態
戦争…(自分たちにとって)よりよい平和の為に行うもの

戦略とは、
・ビジュアル化をする→地図を使う
・境界化する→地域ごとに分ける(セグメンテーション)
・交通線→通り道
・チョークポイント→関所
・勢力均衡→力関係
・基地と橋頭堡→足がかり
・コントロール→優位に立って管理(これが特に日本に欠けている発想とのこと)

新たな地政学の動き
・北極海ルートが新たにできたこと
・シェールガス革命(得:米、中、ポーランド、カナダ、豪、日など。損:ロシア、中東など)

戦略の階層(上から上位概念、右が戦争において)
・世界観(ビジョン):アイデンティティ
・政策(ポリシー):国家の意思や方針
・大戦略(グランド ストラテジー):国家の資源配分
・軍事戦略(ミリタリー ストラテジー):戦争の勝ち方
・作戦(オペレーション):大規模な戦闘の勝ち方
・戦術(タクティックス):個別の戦闘の勝ち方
・技術・テクニック(テクノロジー・テクニック):殺し方

技術、戦術、作戦は具体的な技術論。
日本はこの部分を追及するが、大きな発想がないといけない。

戦略の3つの教訓
・選択肢を多く持て
・柔軟に対処せよ
・冷静に対応せよ

その他、地政学から見たアメリカの大戦略について、日本のこれまでの戦略について、などのお話もありました。

地政学について、初めて講義を受けましたが、発想として持っておいた方がよい視点だということがよく分かりました。
物事を俯瞰してみる必要性、大局観を持たねばなりません。