5/11(土)、人格教養教育プロジェクト発起人会を行いました。
人格教養教育プロジェクトとは、「技術知識教育に加え、人格教養教育を導入し普及させること」を目的としております。

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発起人であり、当プロジェクトの理論的な支柱でもある東洋思想家の田口佳史先生。
田口先生のご講義を伺っていると、四書五経のみならず関連の古典が全て頭に入っているのではないかと感じます。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-田口佳史先生

田口佳史先生に会の趣旨をお話し頂きました。
・大人には役割がある。
歴史を引き継ぐこと、子供達へ世の中を少しでもよくして引き渡していくこと。
・明治5年の学制改革以降、技術者を養成する国策に基づいた教育となった。当時は産業革命に追いつけ追い越せ、という時代背景だったので正しかった。しかし、1904年に日露戦争を終えたあと、人格教養教育に戻さねばならなかったのに、それをしなかった。
昭和20年の戦後にも、人格教養教育に戻すタイミングがあったが、高度成長を果たすことができたために、やはり教育の改革はなされなかった。
日本人には「その時よければそれでよい」という悪弊がある。
現在も人格教養教育がなされていない結果、人心荒廃が著しいが、アベノミクスとで経済力が回復したら、戦後と同じ結果にならないか危惧している。
技術・知識教育一辺倒から人格教養教育との両立へ舵を切らなければ、またツケを将来へ回すことになってしまう。
・吉田松陰、西郷南洲が命を賭して護ろうとした国柄は、今の日本の姿か?
・イデオロギーの対立、主義主張を一時的においておき、「立派な人間を作るようにする」という目的に叶う教育をしようではないか。不毛な論議をやっている場合ではない。

田口先生の人格教養教育に向けた熱い思いを語って頂きました。
世話人として進めてきた我々も、改めて背筋が伸びる思いです。

世話人代表の雑賀日出夫さん。普段は企業研修などのお仕事をされています。
雑賀さんは、私にとっては自民党政経塾第3期生の同期であり、お掃除駅伝、100人会、龍馬プロジェクト、Pride of JAPAN、など色々なプロジェクトで一緒に活動をしてきた同志です。
また、目標設定や手帳の活用術など、個人的にもご指導いただいている人材育成のエキスパートです。
今回の「人格教養教育プロジェクト」は、雑賀さんと取り組んだこれまでの活動の集大成というべきものです。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-雑賀さん

「家庭教育」「学校教育」「企業教育」「地域教育」の4つの分野毎にプロジェクト内容を発表した後、発起人として集まって下さった方々に分野毎に分かれてもらい、今後の活動について話し合いました。

私は「地域・社会教育」の分野で発表をいたしました。
地域で「放課後寺子屋」を展開し、人格教養教育の実践の場を作っていく所存です。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-細川

明治の近代化以降「技術者養成」の観点から行われた「技術知識」一辺倒の教育から、江戸期に行われていた「大人になって世帯を持ってから、充実感と満足感に富んだ人生を歩める」ための「人格教養」教育との両立を図る必要があります。

プロジェクト全体の目標として、2015年までに目処をつけ、「2017年には、日本で人格教養教育が実施されている」ようにしたいと考えております。

今後のプロジェクトの展開にご注目ください!

「人格教養教育プロジェクト」FBページ
田口佳史先生HP