12/20(木)、平成24年第4回定例会の最終日でした。

午前中の議員協議会で、追加の議案、報告案件などがありました。
・報告第12号 専決処分の報告(住宅使用料の請求について)
・第73号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第74号議案 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第75号議案 目白小学校改築に伴う電気設備工事請負契約について

▼73、74号議案
第73~75号議案は、午後の本会議で総務委員会へ付託されました。
本会議を暫時休憩とし、総務委員会で審議。

第73号、74号議案は、人事委員会勧告に基づく職員の給料改定などの議案です。
公民較差相当分の解消のため、給料表を引き下げ改定。
下げ幅は、783円(0.19%)。

私からは、ラスパイレス指数の確認、これまでの豊島区における人件費総額削減への取組などに関する確認をいたしました。
23区全体でラスパイレス指数は100、豊島区のラスパイレス指数は99.8。
国家公務員と比較して妥当な水準と言えます。

※ラスパイレス指数
国家公務員と地方公務員(地方公共団体の公務員)の基本給与額(すなわち給料のみ)を比較する指数のこと。100が同等、100を下回ると国家公務員よりも低い水準。詳細はコチラ

国家公務員の給与を7.8%削減(人勧の▲0.23%含む)する2年間の時限立法が成立しているため、2年間は地方公務員よりも国家公務員の方が給与が下がります。
地方公務員も同じように下げるべきであるという意見もあろうかと思いますが、豊島区においては私は当たらないと考えております。
国家公務員と違い、既にこれまで人件費の圧縮に地方は取り組んできた経緯があるからです。
平成13年度に豊島区の歳出における割合の30%を超えていた人件費率ですが、定数削減など総額人件費の圧縮に努めていた結果、平成18年度には26.1%(233億円)、平成22年度には21.8%(210億円)まで低下しました。これまで人件費が歳出の中で最も大きな割合を占めていたのですが、扶助費に抜かれて2番目となったのも、平成22年度のことです。

新たに国民への負担増をする際に身を切る覚悟が必要なのは当然ですが、闇雲に公務員たたきをすればよいものではありません。
今後、豊島区の財政状況が更に厳しくなった時には、相応の痛みを負って頂くことになると思いますが、国が下げたから地方も下げるという安易な考え方は持っておりません。

73号、74号議案は、賛成多数で可決されました(共産党、みんな・無所属・刷新の会が反対)

▼75号議案
目白小学校の改築に伴う電気設備工事についての入札です。
1回目は全社が最低制限価格未満での応札だったために不落。
2回目が今回行われた入札です。

結果的に受注業者は決まりましたが、1回目の入札金額とは数百円単位の微妙な差。

内容について確認したところ、1回目の入札に参加した会社へのヒアリングを行っていない、2回目の入札に際して条件の見直し等は一切行っていない、などの答弁。
これでは2回目の入札でも成立するかどうかが不明です。
全社が最低制限価格未満となった場合など、必要に応じて業者へ実情をヒアリングするとともに、最低制限価格の設定に不備はないか、積算単価等に不備はないかの検証もすべきと指摘いたしました。

契約案件については、全会派一致で可決されました。

以上で総務委員会の審議は終了。
正副幹事長会、議会運営委員会、全員協議会を経て、再び本会議。
本会議場では、議案の議決、反対討論が行われました。

▼教育長の再任
最後に、三田教育長の再任について、高野区長より提案がありました。
採決の結果、賛成多数により再任が決定。
任期は4年間です。

セーフコミュニティ世界会議、衆議院総選挙などがあったために会期が大幅にずれ込んだ第4回定例会ですが、以上を持って終了しました。

総務委員会_自民党所属議員
堀宏道(ほりこうどう)総務委員長
・竹下ひろみ(たけしたひろみ)委員
細川正博(ほそかわまさひろ)委員