視察2日目、まずは国際教養大学を視察しました。
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国際教養大学は、
・就職率100%
・全授業を英語で行う
・少人数教育
・1年間の海外留学が必須
・厳しい卒業要件
などで注目されている2004年に開学した公立大学です。
いまや入試偏差値は東大・京大レベル。

秋田の街中から離れた静かなところにキャンパスはあります。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-キャンパス内

国際教養教育の目的
・学びや経験を通した知識と理解の広がり
・問題解決のためのスキル
・新たな探究心や創造的な思考力の習得

入学後に1年間の寮生活が義務付けられます。
ルームメイトとの生活により、様々な経験をすることも狙いの一つ。
TOEFLの結果によりクラスを3段階に分け、「英語集中プログラム」を受けてから、基盤教育(実践的コミュニケーション能力、アイデンティティ確立、国際社会に通用する教養、キャリアデザイン等を学ぶ)、専門教養教育へと進みます。
この間、1年間の海外留学が義務。留学のための要件(TOEFL550点以上、成績評価が一定基準以上)を満たさないと留学ができません(=卒業できない)。

24時間365日オープンの大学図書館。
県特産の秋田杉をできるだけ使用していて、とても美しい。
豊富な蔵書数に加え、公立図書館との連携も取っています。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-図書館

こちらも24時間オープンのPC室。
レポート作成のためなど、夜中でも結構使用されているとのこと。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-PC室

言語異文化学習センター。
様々な言語の書籍やDVDなどを用意されていて、興味に応じて学生が自ら学べるようになっています。
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キャリア開発センター。
英語を普段から使い、留学も義務付けている国際教養大学ですが、卒業後の進路は国内メーカーを選ぶ人が多い。
海外のことを知ることで日本のモノづくりの素晴らしさを知り、進路に選ぶ学生が多いとのこと。
その意気やよし!こういったマインドで企業に入ったら、大きな力に必ずなりますね!
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教職課程も2008年度に設置され、「高等学校教諭一種免許状(英語)」が取得できるようになったとのこと。卒業生が教師として巣立っていくのも楽しみです。

図書館やPC室を24時間開放するなど、学生を中心に考えた大学です。
厳しい卒業要件は学生を鍛え上げることでしょう。
国際教養を身に付けた結果、母国の事をより強く思うようになるということは大変すばらしいことだと思います。
今回視察の対応をして下さった職員の方々、学生達に、このことが自然と浸透しているのを感じました。

良質な人材を輩出するための教育の形を見させていただきました。