7/24(火)、視察の2か所目は横浜市の教育委員会でした。
視察目的は「教員研修について」です。
龍馬プロジェクトの同志である草間剛横浜市議会議員が、教育委員会と調整して視察を組んでくれました(当日は委員会が被ってしまい、草間市議は来られず…)

教職員育成の現状と課題、育成の概要、育成指針等について、教職員育成課長よりお話を頂きました。
豊島区議会議員 細川正博のブログ

・教員は大量退職、大量採用時代を迎えている。その為に人材の育成がこれまで以上に重要となっているという問題認識。採用5年目までの経験が浅い教員が3割を占める。
また、30代後半から40代前半の中堅層教員が少ない。
・5年次、10年次の法定研修のほか、21年目と31年目にそれぞれ独自の研修。
初任者研修は1年が法定だが、3年スパンで校内・校外研修を充実させている。
・管理職になってからのみ管理職研修をやるのではなく「学校運営セミナー」など近い将来管理職になるであろう層へも管理職として必要なスキルの研修、校長になるためのスキルを磨く「よこはま学校経営塾」等の副校長研修、を施している。
・若くてやる気のある教員が潰れないよう「メンターチーム」という仕組みがある。
・若手にはコミュニケーション力が不足している傾向があるので、それを補完するグループワークを中心とした研修を増やしている。

繰り返し課長が仰っておられたのは、
家族形態の多様化、ニーズが多様化する中で
「学校の中だけで教育を考える時代ではない」
ということ。
全く同感です。

その他、教員志望の人材を育成する、よこはま教師塾「アイ・カレッジ」のご説明も頂きました。
これは、杉並師範館の取り組みも参考にして導入したもの。
採用を約束するものではないですが、横浜市の教員としての実力をつけることができるカリキュラム。
これも素晴らしい取り組みです。

実際の研修現場も視察させていただきました。

初任者研修。グループワーク中でした。全体的に若い。
全新卒採用の教員が一堂に会するのは難しいため、市内をいくつかのブロックに分けてブロックごとに研修。
各グループに副校長先生が入ってグループワークを手伝っていました。
豊島区議会議員 細川正博のブログ

こちらは10年次研修。年代的にはこちらの方が近いです。
レゴブロックを使ったグループワークをやっていました。
東大の教授を講師にお招きしての研修。
豊島区議会議員 細川正博のブログ


横浜市は教員研修にかなり力を入れていることが分かりました。
東京都での取り組みもかなり充実していると聞いておりますので、そちらも調べてみます。

横浜市教育委員会の皆様、ご協力ありがとうございました。