才教学園の視察をしました。
才教学園は創立8年目の私立の小中一貫校。松本市内で初の私立小学校、中学校です。
世のため人のために尽くす高い志を育てる、志教育を掲げています。

山田校長先生。
学園を設立した経緯、学園の運営方針などを熱く語って下さいました。
photo:01



志教育とは、以下の学校使命と教育目標を実現するためのもの。
学校使命:
世のため人のために尽くす高い志を育てる
教育目標:
・感動を体験し、使命に生きる生き方を希求する
・自立心と責任感を育てる
・他人を信頼し良好な関係を築いていけるコミュニケーション力を高める
・自分で目標を設定して自発的に物事に取り組み、達成していく、自己実現力を高める

志教育の5つのプロセス
感動を体験→自分発見→夢を描く→役割への気づき→自立心、責任感

志教育の土壌
倫理観、愛、勇気(チャレンジ精神)

1クラス20名以下の少人数学級。
写真は小学2年生。
全員背筋がピンとしていて姿勢がよいです。
我々が教室に入った時、児童は少しの間だけ後ろを向いたりしましたが、すぐに授業へ集中していたのには驚きました。
photo:02



授業時間はかなり充実。
photo:03



英語の授業。
英語の先生は帰国子女で発音がきれいでした。
photo:04



グラウンド。結構広いです。
photo:05



テニスコートは2面。
photo:06



元は結婚式場だったところを改装して学校にしています。
施設面では、体育館やプールなどがないですが(今後整備を検討。周辺の公共施設を利用)、その他の施設は十分でした。

職員室。
単科毎の職員室はなく、全員の部屋。
事務作業は職員室で出来るだけして、職員間のコミュニケーションがとれるようにしています。
小学校1~2年は担任制、小学校3年からは単科の先生が授業を受け持つとのこと。
photo:07



現状に対する問題意識、建学の理念、教育目標など、共鳴できることばかりでした。
「志教育の土壌」と山田校長先生が仰っていたのは、正に規範形成教育そのものでした。
私学でこのような取り組みがあることに希望を持ちました。
今後、才教学園の卒業生達が、志を持って世の中で役に立ってくれることを楽しみにしています。

才教学園の強みは、学校と家庭がブレずにガッチリと連係をして子供の教育に当たっていること。そこにはお互いの信頼関係があります。

公教育では様々な家庭環境の子供がおり、中々難しい面があります。
しかし、米沢市の教育のように、地域の歴史や伝統と結びつければ、公教育の強みもあると思います。
教育の機会均等が図られるためには、公教育の底上げが必要不可欠です。
今回の視察で得られた気づきを、今後の提言に活かしていきます。

iPhoneからの投稿