今年は4年に1回の中学校教科書採択の年です。
今回は教育基本法が改正され、新学習指導要領に変わった後、初めての中学校教科書採択となります。
昨年は小学校教科書の採択がありました。
豊島区ホームページ

これに先立ち、教科書採択の考え方などにつき、6月末に区の理事者へ確認を致しました。

まず、大原則ですが、
教科書の選択に際しては、我々自民党の意見、他党や各種団体含め、どこからの圧力も受けないということです。

「教科用図書選定委員会」(小中学校校長代表、小中学校特別支援学級設置校長代表、小中学校保護者代表、教育委員会事務局)が教育委員会へ各教科書に対する審査結果を報告をし、公正中立な立場で教育委員会が教科書の採択を行います。
この選定委員会の選定基準等は完全に秘密となっております(教科書選定後は事後公表される)
委員に圧力が掛かることや、買収を防ぐためです。


我々自民党としては、いわゆる"自虐史観”に基づいた教科書の記述については容認出来るものではなく、6月28日の一般質問にもこの内容は加えて区の見解を引き出しております。

自民党「外務省の公式見解と異なる領土見解を唱える教科書をどのように考えるか?特に、竹島や尖閣諸島を教えない教科書で良いと考えるか?
教育長「教えるべきと考える

自民党「学習指導要領では国旗・国歌の「意義」と「相互に尊重することが国際的儀礼」であることを理解させることを求めていますが、数行で誤魔化してきちんと教えていない教科書で良いとお考えか?
教育長「適正な教科書を十分検討

歴史上の重要人物(二宮尊徳、上杉鷹山、高杉晋作、勝海舟等)を教えない教科書はどう思うか?
歴史上明確に疑われる事案につき、ある特定の観点や視点あるいは視座のみがかかった教科書でよいのか?
などの見解を求めました。
教育長の答えは全てに「学習指導要領に基づき」という枕詞付きでしたが、領土問題は明確に教えるべきとの考えを引き出しました。

なぜこんなことを話題にするか。
歴史教科書は本当に表記がおかしいものが多数あるからです。
例えば領土問題、竹島と尖閣諸島について、明確に日本の領土である旨が謳われていない表記の教科書が実際にあります。
外国人参政権については、在日外国人に参政権を与えないことが差別であるかのような表記をしている教科書が複数
人権の問題と参政権は違うし、納税しているかどうかも関係ありません(納税が要件になるのであれば、日本国籍を持っている人で参政権を持てない人が出てしまい、矛盾します)→ホームページでも私の意見を載せております。

今回の一般質問で教科書採択のことを質問したのは自民党のみでした。
新学習指導要領になり、初めての中学校教科書採択なのですが、他会派の関心は低いのかもしれません。

7月の上旬に民団の方が正副議長と教育長に会うために豊島区役所へいらっしゃるとのこと。
時期的にこの教科書採択についての話題を出すのは目に見えております。
こういったデリケートな時期に、そもそも民団の方々と正副議長や教育長が会合を持つことは避けるべきだと思います。
日本からは韓国の教科書につき、表記について目くじらを立てて抗議という運動は目にしませんが、逆の運動はよくありますよね。
主権国家同士ですから、内政干渉と捉えられても仕方がないような行為は互いに慎むべきです。


区の理事者が仰った内容が耳に残っております。
「教科書"を"教える教師、教科書"で"教える教師がいます。もちろん優れているのは後者。後者であれば多少教科書に不備があっても教えるべきところは教えることが出来ます。」
確かにその通りなのでしょう。
そうなると先生の資質、指導力に頼るところが大きいです。
家庭教育や家庭でのしつけ、地域のコミュニティーが弱まっている中では、特に教育現場の比重は高まります。

歴史・公民に関しては、"自虐史観"に拠らない教科書が選定されると望ましいのですが。
そうすれば「教科書"を"教える」方法でも自虐史観を持たずに済みます。
自分の生まれた祖国である日本に対し、健全な愛国心を持つこと、これは何もおかしなことではありません。
自国を誇りに思えるような教育をしていかねば、自分に自信を持てない子ども達を量産することになってしまいます。

8月31日が中学校教科書の採択期限です。