昨日、新人議員に対する説明会と区の施設見学がありました。

午前中は説明会でした。

内容は、
・寄付の制限(お祭りや行事への寄附や差し入れが禁止されていることなど)
・議員の身分に関する内容(兼職、兼業の禁止の規定についてなど)
・区議会事務局の組織等
・区議会の概要(議会の権限、議会のルールなど)
・議員報酬、議員年金についてなど(議員年金は6月をもって廃止。制度廃止は決まっているが新人議員は5月分だけ掛け金を支払う…)
・政務調査費について(基本的な考え方、内容など)

など。

午後は区の施設見学会でした。
まずは豊島清掃工場。
昔、マンモスプールだったところの跡地にある長い煙突の建物です。
今もスポーツ施設が併設されており、ごみの焼却熱を利用した温水プールなどがあります。
(この温水プール、私も子ども達とたまに利用しております)

運営は、東京二十三区清掃一部事務組合。
東京特別区は同組合へ一般ごみなどの処理を委託する形を取っております。
清掃工場は23区内に21か所、豊島清掃工場では豊島区で発生したごみ以外も一部受け入れています。


清掃工場の模型。高さ210mの煙突は日本最大級。
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba-110510_133010.jpg

ゴミを焼却炉に投入するところ。大きなUFOキャッチャーみたいです。
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba-110510_134439.jpg

収集車によるゴミの投入(1)
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba-110510_140528.jpg

収集車によるゴミの投入(2)狭隘な道用の小さな収集車
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba-110510_140642.jpg

ごみを燃やして余った電力は売電しています。
電力不足が懸念される中、いまよりも供給できる電力を増やして欲しいというご意見があろうかと思いますが、これは一筋縄ではいきません。
現時点で施設の稼働率がかなり高く、設備投資をして施設を増強しなければ対応できないためです。


次に、あうるすぽっとへ行きました。
あうるすぽっとは、豊島区立舞台芸術交流センター、という別名がある通り、舞台芸術のための施設です。
劇場に特化した施設で、非常に残響が少ないのが特長(生音の演奏には向かない施設)
座席は301席で、かなりゆったりしています。

あうるすぽっと(舞台から客席を撮影)
$細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba

舞台は10m×10mあり、会場の大きさの割に相当大きく感じました。
備品代込みで価格を抑えめに貸していて、稼働率は98%以上とほぼフル稼働。
利用した舞台関係者からの評判は上々。

しかし、採算ラインには乗っていないとのこと…
豊島区における文化政策の広報費の意味合いで補助費が入っているようです。
この稼働率だったら儲けないまでも採算ラインには乗せてもらいたいところ。
利用料UPか企業からの援助を貰う努力は必要かなと。
これについては簡単な説明しか受けていないので、もう少し調べてから発言したいと思います。


最後に、特別養護老人ホーム(以下、特養)、ケアハウスが併設されている、菊かおる園へ伺いました。
この日は特養を中心に案内していただきました。

要介護度が高めの方が入所されるケースが多いらしく、入所者の介護度の平均は4.1。
(要介護度が高い方が、入所の優先順位が高いためです)

菊かおる園
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba

機械式お風呂(寝たまま入浴可能)
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba

一般お風呂(座ったまま入浴可能)
細川正博オフィシャルブログ「細川正博の活動記録」Powered by Ameba

所長のお話
・特養が病院化してきているため、医療行為が必要な入所者が増えているのが最近の傾向。
・優先順位が高い入所希望者だけでも待機数は300名を超えているため、待機入所者の解消はほぼ難しい。
・必要なのは若いスタッフ。体力が必要な仕事のため。賃金水準は始めのうちは低いが、続けてくれれば改善している。この仕事が好きで長く続けられる人にやって欲しい。

菊かおる園の目の前には、私の長男と次男の母校である西巣鴨幼稚園があります。
子どもの在学中から、もっと菊かおる園との交流が活発だとよいのにな、と思っておりましたが(現時点でも交流が全くない訳ではないです、念のため)、特養の状況を伺って難しいことが分かりました。
要介護度が高い方が多いので、幼稚園生達と一緒に遊ぶということにはなりづらいためです。


区の施設、利用者としての視点と運営側の視点では、当然ながら全く違ってみえます。
今回の視察での経験、今後の議会活動でも活かしていかねばなりません。