眠らぬ街のシンデレラ 続々編 響編 ② | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

悠里「あっ・・・・ッ・・・」

響「まだ足りないな」

悠里「っ、や・・・もう・・・」

響「見せびらかしたい気持ちと、
  誰にも見せたくない気持ちと・・・」

「なんなんだ、これは・・・」

悠里「ぁっ、響さん・・・」

響「何度も抱いてるのに・・・
  どうしてこんなに・・・」

悠里「んっ、あ・・・・」

耳たぶを甘噛みされながら

身体をつなげていく。

容赦なく指で弄ばれ、さらに

奥をかきまぜられる。

「ぁっ」

刺激を受けて零れた甘い声に

羞恥心が込み上げた。

身をくねらせても、彼に

埋められていく。

(だめ、それ以上・・・)

響「悠里・・・」

悠里「ッ・・・」

全身を響さんに愛されている。

これ以上ないほどの幸せを感じながら

夫婦としての初めての夜を過ごした。







NYに戻る前日。

私は響さんを部屋に残し、編集部の

陣内さんの前にいた。

陣内「おー、秋月。今日はどうした」

悠里「実は、報告が・・・」

「昨日から、椎名になりました」

陣内「なっ・・・!とうとう入籍したのか!」

悠里「はい!」

陣内「そりゃあ、おめでとさん」

「お前が椎名夫人とはな~」

「セレブの仲間入りか」

「いや~よかった。本当によかったな」

悠里「ありがとうございます」

陣内さんは自分のことのように

喜んでくれる。

悠里「それともうひとつ」

「私、NYで頑張ることに決めました」

陣内「え・・・」

「それ、お前・・・」

それまで笑顔だった陣内さんの顔が

真顔になっていく。

悠里「はい、正式にNYへの異動を
   お願いしに来ました」






・・・・



それまで笑顔だった陣内さんの顔が

真顔になっていく。

悠里「はい、正式にNYへの異動を
   お願いしに来ました」

陣内「正式に・・・・」

「そうか・・・」

寂しそうに笑う陣内さんに私は――




まだあった選択肢




選択)


A寂しくなります

Bありがとうございました→選択

C泣かないでくださいね





「ありがとうございました」

「陣内さんには感謝しきれないほど
 お世話になりました」

陣内「俺は何もしてねえよ」

「最初、熱意ばかりですぐつぶれると
 思ってたんだぞ」

「それが、とんだ幸運の持ち主だったな」

悠里「陣内さんと週刊シンデレラが
   なければ、今の私はいません」

「それくらい、記者として学ばせて
 もらいました」

陣内「じゃあ、俺はお前の恩師だな」

悠里「自分で言っちゃうとこが
   陣内さんですよね」

「でも、ほんと・・・陣内さんは
 私の師匠です」

これまでのことを思い出すように笑う。

「お前の決断は、尊重する」

「ただ、この編集部にとっても必要な
 存在だってことは忘れないでくれ」

悠里「陣内さん・・・」

陣内「お前のキャリアアップのためだ」

「笑顔で送り出してやるよ」

「おめでとう、秋月」

いや、秋月じゃないって。






よし、最後は200でした。



・・・・・・・・・






陣内「お前のキャリアアップのためだ」

「笑顔で送り出してやるよ」

「おめでとう、秋月」

悠里「だから、椎名ですって」

「椎名悠里です」

陣内「フルネーム必要だったか?」

「それ、言いたいだけだろ」

まさしくそうです。

悠里「バレました?」

いつものように陣内さんと笑う。

(陣内さんと離れても、立派に
 やっていきます)

(恥ずかしくないように、
 頑張らなきゃ・・・)

陣内「じゃあ、椎名さん。
   式には呼んでくれよ」

「俺なんかが行ったら、周りは
 セレブばっかりで浮きそうだけどな」

悠里「堂々と来てください」

ナイス返し。

「陣内さんは私の目標としてる
 ジャーナリストなんですから」

陣内「それはありがたいな」

「で、どこでやるんだ?」

悠里「それが、ハワイなんです・・・」

「その、招待客を厳選するためにも
 海外がいいかなって」

陣内「はぁ~・・・やっぱセレブは違うな」

「ま、ご祝儀だと思って行ってやるよ」

悠里「ありがとうございます!」

「改めて招待状、送りますね」

正式にNYへの異動を願い出ることで

心がすっきりする。

同僚たちに入籍の報告を終えた私は

編集部を後にした。





(すっかり話し込んじゃったな)

(響さん、部屋で待ってるかな)

絶対不機嫌そうに迎えに来とるがな。

(早く帰って着替えなきゃ)

私は時計を確認すると、急いで

歩き出す。

いつもの場所で待っている彼らに

会うために――・・・






ここで最後のミッション




結婚報告コーデを買えと!



報告するのにドレスが要るのかよ!
全くセレブってやつは。


12000tあれば買えます。








・・・・

 

 


パン、パパーン♪

VIPルームに入ると同時に鳴った

クラッカーの音に驚いた。

未来「響、悠里ちゃん、入籍
   おめでとー!」

ノエル「おめでとう、響」

響「ああ、ありがとう」

あれ、いつの間に。

ゆづき「ほんと、めでたいな!」

なんだかんだ言って仲間想いの悠月。

「響に結婚までさせるなんて
 すげーじゃん」

「悠里、もっと自慢していいぞ」

誰に。

悠里「そんな、自慢なんて・・・
   しちゃってもいいですか?」

そして調子に乗る主人公

未来「ノロケは禁止ー」

いつのの席に座り、みんなで笑う。

ゆづき「しっかし、響もほだされたもんだな」

ええ、ええしっかりと。

皐月「悠里さんの愛の力ですよね」

悠里「愛・・・」

「なんだか恥ずかしいですけど」

響「否定しろ」

ふふ、可愛い奴め。

「何が愛だ」

千早「愛でしょ?」

出た、ちょっとブラック千早さん。

響「千早さんまで・・・」
遼一「式も挙げることにしたって
   聞いたけど」

「響チャン、いつの間に女心が
 わかるようになったんだ?」

響「遼一からもらった本が
  役に立ったのかもな」

ゆづき「明日とか、雪降るんじゃねーの?」

千早「違うよね」

「女心じゃなくて、悠里さんの
 ことがわかるようになったんだよ」

皐月「それで、式はハワイに
   決めたんですか?」

悠里「はい、その予定で計画中です」

ゆづき「ハワイか!いいねえ」

ゆづきもハワイで挙げそうなイメージ。

「最近、行ってないから楽しみだな」

遼一「ハワイねぇ・・・・」

なんだよ、ダメなのかよ。

「また響チャンらしくない王道な場所
 選んだねぇ」

響「うるさいぞ、遼一」

皐月「みんなで乾杯しましょう」




・・・・・
 

 

 

 


「うるさいぞ、遼一」

「みんなで乾杯しましょう」

シャンパンが配られると、みんなで

グラスを掲げる。

響「いろいろと感謝する」

えっ、響が感謝してる!

「式もぜひ、来てほしい」

ちゃんと言うときは言うんだな。

悠里「これからもよろしくお願いします」

未来「よっ、椎名夫妻!」

皐月「じゃあ、響と悠里さんの結婚を
   祝って・・・乾杯!」

みんな「カンパーイ!」

遼一さんと悠月さんは、わざと

シャンパングラスをぶつけ合う。

私と響さんはみんなに祝福されていた。





入籍から数週間後。

私は正式にNY支社へ異動が決まった。








そうして、私がNYに来てから

1年が経とうとしていた。





(明日で、ちょうど1年か・・・)


(結婚式も決まったし、招待状も完璧)

えっと、そんなもの?普通半年とか
そういう感じじゃないの?


(あとは当日を待つだけ
 なんだけど・・・)

響「悠里、少しスタジオにこもる」

悠里「あれ、今日は休みじゃなかったん
   ですか?」

落ち着かない様子の響さんに

問いかける。

「終わらせておきたいことがある」

「集中したいから近づくな」

悠里「はい・・・」

(なんかソワソワしてるというか
 バタバタしてるというか・・・)

(マリッジブルー?)

悠里「まさかね」

すでに出発の準備は終わっている。

あとは挙式当日を待つだけだった。