偉人たちと恋の誘惑― アイザック 愛されエンディング | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

アイザックは私の手を取り、

そっと薬指のうっすら残る傷跡に口づけた。

アイ「この傷の責任は、俺に取らせて」

水平線の向こうから射す白い光が

アイザックの微笑みを照らす。

「世界中の誰よりも愛してる。
 だから・・・、俺と一緒に生きてくれる?」

悠里「そんなの決まってる・・・!
   そばにいるよ、この先もずっと」

言葉と一緒に涙が溢れて来ると

そっと優しく抱きしめられる。

アイ「・・・正直、ずっと不安だった」

悠里「不安・・・?」

アイ「俺から天才だとか科学者っていう
   肩書を取った時、何が残るのか」

「ただのアイザック・ニュートンに
 価値があるのか・・・」

きっとそれは、小さい頃から天才として

生きて来たアイザックにしかわからない

苦しみだ。

「でも、アンタにだけはいつだって
 俺自身を見てくれた」

悠里「アイザック・・・」

(例え苦しみの全てを理解できなくても
 これからはアイザックの心に寄り添って
 いきたい・・・)

私はアイザックの背中に手を回し

ぎゅっと抱きしめる。

悠里「もしアイザックが不安になった時は
   私が何度だって証明するよ」

「アイザックは、アイザックだってことを」

アイ「悠里・・・」

私を見つめる涙が溜まった瞳は

光を反射した海のように

きらめいている。

(綺麗・・・)

「俺はきっと、アンタの涙を拭うために
 生きて来たんだね」

アイザックは私の涙を丁寧に拭って

微笑んだ。

「ねえ、好きだよ。笑って」

なんて多幸感あふれる言葉。





・・・・・



その後、お屋敷に戻った私たちを

待っていたのは伯爵だった。




サン「元の世界に繋がる扉は、もう開く
   ことが出来るよ」

私は滑らかなドアの表面を、

そっと撫でてみた。

ルーヴル美術館でこの不思議な扉を

開けた夜を思い出す。

(今思うと、この扉に惹かれたのは
 偶然じゃなかったのかもしれない・・・)

アイザックに出逢えた奇跡を

『運命』と呼んでみたいと、思った。

「答えは、もう決まったかな?」

アイ「悠里・・・」

改めて、目の前の重厚な扉を見上げる。





選択)

この世界に残る

少し怖いけど・・・

もう迷わない→選択





「はい、もう迷いません」

私はアイザックを見つめて、頷いた。

「私はこの世界で、生きていきます」

(私の未来はもう、アイザック無しじゃ
 思い描けないから・・・)

アイ「ありがとう、悠里」

(そうだ、私はきっと大丈夫・・・)

信じられるものを、この世界で

見つけることが出来たから。

私は開きかけた扉を閉めて

伯爵に頭を下げた。

悠里「伯爵、お願いがあります」

サン「何かな?」

悠里「私、これからもお屋敷のお手伝いを
   頑張ります!だから、ここに置いて
   くれませんか・・・?」

すると、頭の上にポンっと大きな手が

置かれた。

サン「ああ、これからもよろしく頼むよ。
   俺も君がいてくれて嬉しいからね」

伯爵が優しく頷いてくれた時――




太宰「もちろん、俺たちも嬉しいよ」

アーサ「そうと決まれば、早速歓迎
    パーティだね」

ボナ「これからもよろしくな、悠里」

次回お前だぜ、よろしくな。

悠里「みんな・・・!」
 

 

 



愛され度+2愛する度+4

・・・・






この世界で生きていくことを

決めた夜――



サン「それじゃあ、改めて新しい屋敷の
   仲間に乾杯をしよう」

アーサ「かんぱーい!」

お前が音頭をとるのかよw

お屋敷の食堂では、私の歓迎パーティが

開かれていた。

テオ「いいか駄犬、俺はまだお前を認めて
   いないからな。だがお前の作る料理は
   認めている」

めんどくさいな、絡み酒か。

フィン「こーら、テオ。酔って絡まないの」

詰め寄ってきたテオの頭を

フィンが軽く小突く。

(こんなに楽しそうなみんなを見てると
 教科書に載ってる偉人だってことを
 忘れてしまいそう・・・)

食堂には、この日のために

フィンが描いてくれた絵や、

レオさんが作ってくれた硝子細工が

飾られていた。

モー「・・・君が好きな曲を、弾いて
   あげないこともないけど」

なんだよその言い回しめんどくさいなw

悠里「あ、ありがとうございます。
   じゃあ・・・」

リクエストしたきらきら星変奏曲が

部屋の中に美しく響き渡る。

悠里「なんだか豪華すぎて、もったいない
   気がしてきたよ・・・」

アイ「いいんじゃない?みんなアンタが
   残ってくれて嬉しいんだから、
   素直に受け取ればいいんだよ」

あれ、アイザックってこんなに
カッコよかったっけ。


悠里「うん、そうだね・・・!
   でも素直じゃないアイザックに
   そう言われると、不思議な感じ」

キレのある突っ込み。

アイ「・・・本当、言うようになったよね」

アイザックが、からかうように

私の髪をわしゃわしゃと撫でる。

セバス「はい、そこイチャつかないで
    くださいね」

独り身には沁みるよね、うん。

アイ「い、イチャついてなんていないし!」

アイザックは照れているのを

誤魔化すように、持っていたグラスを

ぐっと飲み干した。

アーサ「じゃあ俺ともイチャついてよー」

論外。

悠里「きゃっ!」

アーサーにがばっと後ろから抱きしめられ

ワインを零しそうになる。

(危なかった・・・)

太宰「こらこらアーサー君。勝手に俺の
   妹にじゃれつかないでくれるかな?」

勝手に妹にすな。

アーサ「妹じゃないでしょ?」

攻略始めたら妹じゃなくなるな。

太宰「妹みたいなものだよ。ほら、とし子さん
   お兄ちゃんって呼んでごらん」

お前にとし子という妹もいないし
勝手に変なプレイすな。


悠里「えっ、それはちょっと・・・」

どちらかというとほんとに妹のような
存在はいた喜代子さんだろが。


その時―――



アイ「もう悠里は俺のだから、触るの禁止」

オラオラ感満載でそれも良し。






・・・・





「もう悠里は俺のだから、触るの禁止」

悠里「えっ」

特にアーサーには言っとかないと。

アイザックは不機嫌そうに、

私に抱きつくアーサーを引きはがした。

よし。

その胸に抱き寄せられて

鼓動がとくりと跳ねる。

いやー、こんなことされたら
ときめくわ。


悠里「ア、アイザック・・・?」

アーサ「えー、今日くらいいいじゃん」

驚かないのかよ。

アイ「だめ」

アイザックは子供のように

ぎゅうっと私を両腕で抱きしめる。

あ、酔っぱらってるな?

(もしかして・・・)

ボナ「・・・おい、誰だ?
   アイザックに酒を飲ませたのは」

やっぱり。

太宰「おや、ジュースと間違って
   渡しちゃったみたいだねぇ。
   申し訳ない」

絶対わざとだ。

全く悪びれてない様子で、

太宰さんが笑った。

悠里「アイザックって、血だけじゃなくて
   お酒にも酔いやすいんですか?」

フィン「うーん、酔いやすいっていうか・・・」

なに、歯切れの悪いこの回答。

フィンは言葉を濁して、曖昧に

笑って見せた。

(なんだろう・・・、少し不穏な予感)

セバス「悠里、とりあえずアイザックさんを
    おんぶして部屋に連れていって
    あげてください」

おい、おんぶって、絶対無理だろ。

悠里「おんぶなんて無理ですよ!」

フィン「えっ、無理なの・・・?」

論点そこ?!

悠里「もちろんだよ!」

手伝えよ、みんな!!

(フィンにとって私って、どういう
 イメージなんだろう・・・)

剛健なイメージ?

アイ「大丈夫・・・歩けるから」

甘えるような口調に、アイザックが

熱を出した時のことを思い出した。

(あの時は確か、すごく素直で大胆に
 なったっけ・・・?)

(でも、まさか・・・ね)

悠里「とにかく、アイザックを部屋に
   運んできますね」



このあと絶対帰ってこないパターンや。




廊下に出ると、アイザックは

私の首筋に顔を埋めた。

ちゃんと歩けや、歩けるっていうたろがw

悠里「わっ」

アイ「ねえ、悠里・・・」

熱い吐息がうなじを撫でて

びくりとしてしまう。

悠里「ど、どうしたの?」

アイ「・・・俺、ちょと嫉妬深いみたい」

ちょっとなの?

「アンタを奪えるのは俺だけだってこと
 確かめさせて?」

こんなアイザックもカワエエのだが。




部屋に入るなり、

ベッドに押し倒された。

「ちょ、ちょっとアイザック」

アイ「何?」

アイザックがベッドに片膝を乗せると

スプリングが儚く軋む。

シャツを脱ぎ捨てると、アイザックの

意外にも逞しい身体が露わになった。

悠里「ねえ、灯り・・・消さない?」

アイ「なんで?」

いや、あの、ねえ。いつもと全然違うのだが。

聞きながらも、ブラウスのボタンを

外す手は止めてくれない。

悠里「その、恥ずかしいから・・・」

アイ「俺は、恥ずかしがるアンタが
   見たいんだけど」

悠里「・・・意地悪だよ、そんなの」

アイ「優しくするから・・・いいでしょ?」

なんだこの甘いアイザックは!

熱っぽい桜色の瞳には

少年とも大人ともつかない色香が

滲んでいた。


(そんな瞳でねだられると、私だって
 もう我慢できない・・・)





・・・・






悠里「ぁっ・・・」

すっかり火照った肌を合わせながら

アイザックの首に手を回し

深く口づける。

(ワインの味がする・・・)

もっとこの味に酔いしれたくて

触れたくて、夢中でアイザックを求めた。


美麗です。どうぞ。











アイ「・・・はぁ・・・っ・・・」

私を貫く熱と零れる吐息が愛おしくて

自然と目の縁に涙が溜まって来る。

悠里「っ、ん・・・、アイザック」

アイ「絶対に、もう二度と離さない」

「アンタに俺の全部をあげるから・・・
 俺にちょうだい、アンタの全部」

悠里「うん、全部・・・奪って」

(身も心も、運命でさえも・・・
 全てあなたのもの)




――前よりも激しく求め合い

私たちは深くシーツに沈んだ。





アイ「悠里、起きてる・・・?」

静まり返った部屋の中で

アイザックが私の髪を撫でながら囁く。

悠里「うん、起きてるよ」

アイ「俺・・・、大学教授の話を受けようと
   思うんだ」

悠里「ええ!?」

思わず勢いく顔をあげて、

アイザックの顎に頭がぶつかる。

アイ「っ痛・・・!」

悠里「ご、ごめん!でも、どうして?」

(あんなに嫌がっていたのに・・・)

アイ「今までは真理を知ることができたら
   それでいいと思ってた」

「だけどそれって、やっぱり自分のこと
 しか考えてないんだって、
  気づいたんだよね」

悠里「アイザック・・・」

アイ「だからフックさんにも言われた通り
   この頭脳を何かに役立てることが
   出来ればいいなって・・・」

(本当に、変わったんだな・・・)

誰にもかかわりたくないなんて

言っていたことが、

遠い昔みたいに感じる。

「アイザックが決めたことなら
 私は応援するよ」

柔らかい髪を撫でながら頷くと

アイザックはほっとしたように

微笑んだ。

アイ「前にも一度失敗してるし、正直
   不安はあるけど・・・
   勇気をくれたのは悠里だよ」

悠里「私・・・?」

アイ「だから、たまに授業の相談をしても
   いい?」

悠里「えっと、万有引力の話とか
   難しいかもしれないけど・・・」

しどろもどろになる私を見て

アイザックはおかしそうに噴き出す。

アイ「そんな相談はしないってば。
   それに万有引力の法則って
   簡単なことだよ」

悠里「簡単なこと?」

アイ「一言で説明すると、すべてのものは   
   引き合う力を持ってるって
   いうことだから」

シーツに肩ひじをついて、アイザックは

愛おしげに瞳を細める。

「俺も、多分アンタに引かれたんだと思う」

悠里「えっ・・・?」

絡めた指先には、誓うようなキスが

落とされた。

「アンタになら何度だって落ちるよ、
 この恋に」

ああ、こんなセリフ言われたら
絆される。





この恋は、落ちたらもう

元には戻らない。

(それでもいい。あなたに引かれる 
 この気持ちは、とても制御できそうに
 ないから・・・)

運命という抗えない引力に引き寄せられて

私はこの世界で最後の恋をした――・・・







fin




アイザック編 これにて終了。

もうひとつのエンディングは
取得出来次第、載せる予定です。

そういえばアイツも載せ忘れてる・・・。

いやーアイザック、良かった!
後半に向けてどんどんアイザックが
直球で放つ言葉がガンガン刺さりまくりました。

ついでに短期イベ、やってたので
アイザック編のみ載せておきます

こちらも時間があれば
どうぞ読んでみてください。



ではこれにて。