Yiboくん、第36回金鶏賞 助演男優賞(男配角) 受賞おめでとうございます。
最優秀には選ばれませんでしたが、映画出演の初年に、中国で最も権威があり、最もプロフェッショナルという評価の映画賞を受賞したのですもの、すばらしいです。
スタートラインでこうした評価を得ることは、なかなかないこと。
でも、Yiboくんはこれまでさまざまな分野で、表現者として自己を貫いてきた実績があります。
“ 満を持して ” のスタートと言えるのではないでしょうか。
金鶏賞のこと、「中国で最も権威があり、最もプロフェッショナルという評価の映画賞」と記しながら、どれだけすごい賞なのか、私、ほんとうには理解しておりませんでした。
前回のブログにも、「Yiboくんに(最優秀助演男優賞を)受賞してほしいです」などと、軽々しく書いてしまい、お恥ずかしいです。
伺えば、30歳以下の俳優がノミネートされることも前代未聞と言ってよいくらいめずらしいことなのだそうで、たくさんの受賞歴を持つ俳優やスタッフでも、金鶏賞だけはもらっていない…と語られるような特別な映画賞なのですね。
助演男優賞受賞者として Yiboくんと並んだ、大先輩の俳優さん方を拝見し、心の底から納得してしまいました。
Yiboくんも、とても緊張していたように見受けられました。
僅か2日前、深圳で行われた CHANEL のショーで、等身大のジーンズファッション姿を見せてくれたばかりでしたので、より、そう感じられたのかもしれません。
なんだか画面越しの私まで、緊張してしまいました。
最優秀主演男優賞(最佳男主角)は、Tony Leung (梁朝伟)さん。もちろん、『無名』 何先生役での受賞です。
Tonyさんも海外の賞をたくさん受賞されていながら、初めての金鶏賞。
中華圏の三大映画賞と言われている香港の金像賞、台湾の金馬賞、そして、この金鶏賞のすべて(三金)で、最優秀主演男優賞を受賞した、唯一の俳優さんとなりました。
(ちなみに、奥様の Carina Lauさんは重慶を舞台にした『好奇心は猫を殺す』で、金鶏賞 最優秀女優賞を受賞していらっしゃいます)
Tonyさんは、私が若い頃、リアルタイムで観ていた映画俳優ですから、こうして今も大活躍されていることに、胸が熱くなります。
そして、Tonyさんを思えば、かならず私の脳裡に浮かんでしまう夭折の Leslie Cheung (张国荣)。
ますます胸が熱くなります。
最優秀監督賞(最佳导演)と最優秀編集賞(最佳剪辑)は、程耳監督。
1人で二冠は、程耳監督だけです。
Yiboくんもとてもよろこんでいましたね。
『無名』は、ようやく来春、日本で全国公開されます。
とても、とても、たのしみです。
きっと、何回も観に通ってしまうでしょう。
『長空之王』も、刘晓世監督が最優秀監督処女作賞(最佳导演处女作)を受賞されたのですね。
『熱烈』もそうですが、Yiboくん、よい作品に恵まれています。
俳優として、それだけの素材であり、作り手の期待に、期待以上に応える人間性も兼ね備えているのですから、作品のほうから彼に寄っていくように感じます。
この先も、一つひとつの作品から、多くのものを得て、唯一無二の俳優として成長していくのでしょう。
海のこちら側から、ひっそりと静かに、熱く、見守らせていただきます。
* * *
さて、セレモニーの愉しみと言えば、“装い”。
私はオーソドックスなフォーマルファッションを見ることが大好き。
Yiboくんは、格式の高い場ほど、シンプルな装いになるので、今回もたのしみにしていました。
シンプルな装いだからこそ、自身のうつくしさに、胸の CHANEL のブローチが映えます。
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羽根は “飛躍”の象徴。
獅子吼は “怯まず正道を説く勇気”
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そして、CHANEL に負けないうつくしさの、大きくて器用な手~☆
思わず、ため息が…。
このブローチたちは、どのような箱に納められているのかしら…。
箱好きの私は、箱も拝見したいと思ってしまいました。
Yiboくん、おめでとう!