彼らの歌を聴くうちに、その歌詞の世界観を、メロディやリズムにのる日本語で再現したいと思うようになりました。中国語は入門編レベル。個人で歌って愉しむための日本語訳。間違いが見つかりましても、笑って目を瞑っていただければ幸いです。曲のメロディやリズムに合わせるため、個人的解釈の意訳が含まれます。音源をお聞きになりながらお読みくださいましたら、とてもうれしいです。

 


 

パリの Yiboくん、ひさしぶりの脱黒髪。
銀髪ショートも CHANEL コーデのうち、といった洗練されたトータルファッション姿に、沸き立ちました。
ロサンゼルスや東京でのショーの時と比べると、今回は笑顔が多いですね。


そして、パリの街並みの中でも、うつくしさが際立つ素敵なお写真がいっぱい!!
このブログをアップする頃には、もう帰国の途についているのでしょうか。
それとも、少し旅を愉しんでいるのでしょうか。

さて、今日は、やはりZhan Zhan。
お誕生日おめでとうございます~☆

 

この一年、あなたが倖せでありますように。 
海のこちら側の小さな沼の、端の端の片隅からのささやかなプレゼント。
Zhan Zhan の曲の中でも、大好きな曲『踩影子』を、日本語にしました。


* * *

 

 


日本語をメロディに乗るように音にあてていくのは難しいです。
しかも、この曲は、歌詞の1文字目の1音を歌ってブレスが入るという、ここにどのような日本語をあてればよいのか、悩む難しさでした。
中国語の発音と似た1音の言葉をあてたいと思いましたが、発音がまったく似ていないところまで広げたとしても、1音の日本語はあまりに少なく、結局、いつも通りに、言葉
(単語)をあてることにしました。
ですので、多少不自然になってしまうかもしれませんが、日本語の初めの1音をメロディに乗せ、ブレスを取るように、音に言葉をあててみました。

 

 

 

◆ 拙い訳です。無断での転載はご遠慮願います。 

 

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この曲は、ちょうど今、CS 衛星劇場で放送中の『華麗なる皇帝陛下(哦!我的皇帝陛下)』の挿入歌、Zhan Zhan 演ずる宸王 北堂墨染さまのキャラクターソングです。
思わず「様」をつけたくなるような人物ですのに、想いを寄せるヒロイン洛菲菲に無下にされるという設定。

洛菲菲を演じているのは、デビューしたばかりで、まだ少し垢抜けない初々しい趙露思
(Zhao Lusi)
愛らしい Lusi ちゃんでなければ、ゆるせないような振り方なのです。
洛菲菲という特異なキャラクターなので、普通の行動のうちに見えますが、もしも、一般人がこんな拒絶の態度をとるとしたら、“虫唾が走るほどの嫌悪” をいだいていると思われるかもしれません。

はっきりした態度で意思表明をすることは、相手に気をもたせなくてよいのですが、それでも墨染さまは彼女を想いつづけます。
この曲は、そうした彼の想いの吐露。
Zhan Zhan は、透明感のあるうつくしい声で、せつない想いを歌うのです。
これ以上ないというくらいの感情を込めて。


この曲を聴く度に、胸がきゅっとなって、うるうるしてしまいます。

メロディを聞くだけではそうはならないので、Zhan Zhan の歌声の成せる業なのかもしれません。

「愛してしまったらしょうがない」
「ふつうの好きではなく、何もかも犠牲にできる熱い想い」
Yibo 語録が脳裡に浮かびます。

 

* * *


このドラマは2018年の作品で、X玖少年団(X NINE)のメンバー全員が出演しています。
Zhan Zhan は二番手といった役どころですが、劇中でも「いちばんうつくしい王」と言われていて、とても端正です。

でも、Zhan Zhan 本来の魅力である “華やかさ” が薄いのです。
『陳情令』以前の出演作を見ると、いつも同じことを感じるのですが、役柄のせいなのでしょうか。
それとも、魏嬰を演じることで、封印が解けたのでしょうか。

魏嬰のあの朗
(ろう)とした、曇りなく澄み、かぎりなく明るい華やかさ。
そういえば、洛菲菲も、前世の魏嬰と似て、無敵な無邪気です。
けれど、彼女の無邪気には邪気も見え隠れしていて、そこが魏嬰とは決定的に違います。
原作やアニメの魏嬰ならば、これほどの差はないと思うので、やはり、Zhan Zhan の生まれ持った清潔感や凛とした心の在り方が投影されているのではないかと感じます。

Yiboくんは、かっこいいとかセクシーとか、たとえば、今回のパリでの “仙” といった CHANEL 姿の数々。
うっとりと見とれ、時間を忘れてしまうくらいなのですが、私は最終的に「かわいい…」と呟いていたりします。


反対に Zhan Zhan は、ほとんどの場合、“かわいいひと” なのですけれど、最終的には「色香漂う」というところに至り、ドキドキ。
私には刺激が強すぎて、呼吸困難に陥ります。

色香が匂い立つ艶姿が透けてくるのです。
彼にあふれる清潔感がなければ、魔性のファム・ファタル
(femme fatale)と形容したかもしれません。

「色香」「艶姿」「ファム・ファタール」
どれも本来、女性のことですが、現代ではジェンダーレスに使ってもよいですね。


私にはこのように見えてしまう Zhan Zhan なので、どのような女優さんが相手役になっても違和感が…。
困った目です。
那英さんとのツーショットは、まったく違和感がないのですけれど。

Zhan Zhan の色香は、ひと言で言えば、硬派。
強い自我が発光し、醸し出すもので、軽薄さは皆無です。

透明で、硬質で、触れればやけどしそうに冷たく、あるいは指を切りそうに尖っていて、とても怜悧で、強靭な理念。
そんなものから発せられているように思えるのです。
そうしたものを、雲母のきらめきのように淡く、おぼろげで、繊細に、時にあまく、時にやさしく、メロウな雰囲気で覆っている。
本質を隠すためではなく、よりきらめかせるために。

 

なんと多面のひとでしょう。

その表情のゆたかさが、表現者としての彼の個性になっています。

 

Yiboくんは、その逆で、“酷盖” の甲羅の下はシンプルで、やわらかく、温いのでしょうね。
それ故、「かわいい」に着地してしまう。

 

画面越しにお見受けするだけの人びとに、こんなひとりよがりな妄想を綴っていると、羞恥の念しかありません。
勝手な思い込みですので、ご寛恕のほど。
 

 

 


肖战 生日快乐~☆