この数年、友人たちからチョコレートが送られてきて初めて、「今日はバレンタインデー」だと気づくのですが、ホワイトデーは数日前からいそいそと、お花を飾っています。

 

今年は春の訪れが早いようですが、わが家の周囲の桜はまだ蕾も固く、菜の花もこんな感じ。

満開の菜の花畑には遠く及びませんが、これはこれでかわいく、春の幸福感をあたえてくれます。

 

先日、Yiboくんが、映画『热烈』の大鹏監督の映画鑑賞会に行きました。

 

街舞でお馴染みの David(叶音/葉音)くんが、この時のツーショットをアップしてくれましたね。

この写真を見て、「Lay(张艺兴)さん & GOGO BROTHERS の REIさん」 vs 「Yiboくん & Davidくん」の locking  バトル を思い出しました。

 

来月からドラマ『氷雨火』がCSで放映、映画『热烈』の OFFICIAL TRAILER も公開され、ファンとしてはうれしいニュースが続いています。

 

ただ、私は不器用な質で、映画『无名/無名』の世界に、あまりにどっぷりつかってしまい、しかも、本編は未見というおあずけ状況。

とってもうれしいけれど、気持がすんなりと次に移行できなくて…。

 

そんな折のDavidくんとのツーショット。

そうね、街舞を見返し、まずは『氷雨火』に備えましょう! と思い立ちました。

 

You Tube を開いたら、私の気持が反映されたように、おススメのトップに、街舞4のYiboくんのパフォーマンス特集動画があがっていました。

もちろん、ライブラリに納めてありますが、そのままポチっと。

 

 

 

 

 

決してすんなりとは行かなかった街舞4。

パフォーマンス作品一つひとつに熱い思いが込みあげてきます。

 

とくに、四帥(4人のキャプテン)の Cypher バトルは、幾度見てもドキドキわくわく。

街舞3の四帥バトルの大興奮も、なつかしく思い出しました。

 

街舞とは『Street Dance of China 这!就是街舞(略称SDC)』という中国のダンスバトル番組。

 

私はこの番組で、LayさんのKRUMP、ACさんのWAACK など、ストリートダンスには、HIPHOP や BREAK DANCE 以外のさまざまなスタイルのダンスがあることを知りました。

また、性別も関係なく、同じ土俵で闘うことも。

 

そして、中国の民族舞踊や文化をとりいれた作品、コンテンポラリーダンスと言えるような作品、他ジャンルのダンサーたちとのコラボ作品など、芸術性の高い、幅広いダンス作品が、バトルの場に登場することも知りました。

 

ダンサーたちは一戦一戦、自身の生き残りをかけ、決勝戦までの3か月、毎週、毎週、真摯に闘います。

 

ダンスの魅力は、踊り手の日々の鍛錬と、魂の在り方が、リアルに表現に反映されるところ。

そうしたものの闘いなのですから、毎々感動とリスペクトの連続です。

この番組は、エンターテインメントであり、ドキュメンタリーでもあるのです。

 

Yiboくんは、街舞3、街舞4と、チームを2年連続で優勝へと率いたキャプテンを務めました。

毎週、「踊るYiboくん」を見ることができる貴重な番組。

それだけではなく、彼の采配や戦略、鋭い洞察力も知ることができる。

 

かつて毎週放映されていたバラエティ番組『天天向上』でも、彼の人間性を感じとる場面がたくさんありました。

 

街舞は勝ち抜きバトルですから、また別の一面、現実的でシビアな Yiboくんを見ることになります。

闘うかぎりは勝ちたいと言う彼が、チームを率い、紆余曲折しながら勝利に導く姿は、彼の生きざまそのものを垣間見る思いです。

 

困難な局面では、見ているだけの私でさえ胃が痛くなるのですが、彼は効率的かつ快適に、状況を好転させる選択をします。

 

ダンススキルという面では、チームのプロダンサーたちに劣るかもしれませんが、数々の舞台でパフォーマンスをしてきた確かなキャリアで、的確なアドバイスもします。

 

他者の作品に対する考察や評価も、すこぶる明快。

挑戦者に対しては、あたたかなエールを送り、惜しみなくチャンスをあたえる。

ダンスを愛し、ダンスバトルが「Love & Peace」の交流であるという信念を持っている。

“人”としての魅力を感じることができるのです。

 

たしかに、バトル。本気の闘いです。

でも、闘い終えれば、勝ち負けの勝負というよりも、コミュニケーションに近い。

肉体を使った魂のぶつかり合い。全身全霊の白熱戦。

 

ダンサーの方たちは、他者に勝つことが目的ではなく、自己を極めることを目的としているのだと感じます。

体力の極限を、ストイックな精神力が支えているのでしょうね。

 

だから、誰もがすがすがしい。

勝ち負けがありますから、悔し涙もあるでしょう。

でも、皆、心の底からダンスが好きで、たのしんでいる。

それが、とても気持よいのです。

 

そうした挑戦者たちに対峙するキャプテンたちの魅力もはずせません。

ほとんどがアイドル出身の方がたですが、どなたも驚くほど多才です。

Han Geng(韩庚)さん、Layさん、Wallace Chungさん、Jacksonさん、Henryさん。

 

チームを導き、メンバーを守るために、自身もバトルをします。

負ければ、メンバーを自ら切り捨てなくてはいけません。

回を重ねるごとに、すべてのキャプテンを好きになっていきます。

(『陳情令』には嵌ってくれなかった友人たちも街舞は見てくれたのですが、もれなく Han Gengさんにおちました)

 

私が初めて見たのは街舞3で、英語字幕版でした。

『陳情令』を見たばかりで、時代劇俳優と思っていた人が踊れるアイドルだったと知った直後。

 

Yiboくんのことをほとんど知りませんでした。

街舞3を見て、パフォーマンススキルだけではない、彼の聡明さに、一気にひかれてしまいました。

 

仕事柄、超有能な人びとをたくさん見てきましたけれど、そうした方がたに共通する、無駄のなさと細やかな気配り、仕事に対する情熱を、彼も持っていると感じました。

 

街舞4には、日本人レジェンドダンサーも幾組か出演し、日本語字幕が付きました。

 

街舞4 初回 Episode01

「ストリートダンス・オブ・チャイナ シーズン4」 EP1 前編 (日本語字幕)

おまけ  Yiboくんのマジック

 

 

字幕のおかげで、Yiboくんだけでなく、魅力的なキャプテンたち、すばらしいレジェンドや多くの参加ダンサーたち、ストリートダンスというもの、そして毎年、飽きさせることなくルールを変えてくるスリリングな番組の魅力が、より伝わりました。

 

日本に、世界のダンサーたちがリスペクトするレジェンドがいることも、恥ずかしながら初めて知りました。

とくに、Ackyさんの存在は大きかったです。

 

この回のチームメンバーとの最初の顔合わせの時も、Yiboくんは他のキャプテンと異なり、いかにも彼らしい対応をします。

こういう感じ、私はストレスがなくて、大好き。

 

彼は些末にとらわれず、本質を見るひとですね。

こうした仕事の仕方が、共演者キラーたる所以かもしれません。

誰もが大切に応対したくなる人の要素です。

 

この街舞4の初回 Episode01 を、あらためて見返してみましたら、Yiboくん、面差しに、まだまだ少年っぽさが残っていました。

 

街舞4の最終パフォーマンスは、上記のYiboくん特集動画にある最後のダンスです。

Hilty & Bosch の ZINさんとYOU さん、そのお弟子さんである Davidくん、日本人ダンサーであり、Yiboくんの窮地を救ってくれた Momo さんなどと、僅かなリハーサルでこれだけのパフォーマンス。

 

この一曲を見るだけでも、3か月間の数々のドラマが甦ってきます。

そして、Yiboくんの顔立ちも、初回の時とは違っています。

 

このあと、『无名/無名』の撮影に入ったのですよね。

そう考えると、より感慨深いです。

生きて成長しつづける人を応援できることは、とても倖せなこと。

 

昨年の街舞5にも、Yiboくんはキャプテンとして参加しました。

番組の演出が変わり、Yiboくんはそれまでのようにチームを率いることはなく、ダンスパフォーマンスもあまり見ることができませんでした。

 

おたのしみは映画『热烈』で…ということなのかしら、と思いましたら、最後に YiboくんのBREAK DANCE というプレゼントがありました。

 

街舞4 までのようなキャプテンは、心身ともにかなりのストレスがかかるので、多忙な Yiboくんには負担が大きすぎるのかもしれません。

 

今年の街舞6にも名前があがっているようですが、ほんの少しでも踊る彼を見ることができたらうれしい、くらいの期待に留めておきます。

もともと街舞5もそうだったのですもの。

 

と、だいぶ次のステージに移ることができそうな感じになってきたところで、なんと、『無名』の1時間17分53秒もの長い BTS(メイキング)が!

 

そして、Official のYou Tube チャンネルも開設。

こちらにも、この BTS がアップされました。

 

 

 

 

1時間17分53秒。

かわいさと、かっこよさと、かわいさと、かわいさと。

かっこよさと、かっこよさと、かっこよさと。

 

Tonyさんとのファイティングシーンは、やはり見応えがあります。

 

メイキングなので、カットがかかった後のふたりの様子を見ることができるのもたのしい。

 

Tony Leung、いい役者になりましたね。若い頃の彼をリアルタイムで見た世代なので…。

この出逢い、俳優 Wang Yibo にとって、とても大きかったはず。

 

まだまだ、次に進めそうにありません。