彼らの歌を聴くうちに、その歌詞の世界観を、メロディやリズムにのる日本語で再現したいと思うようになりました。
中国語は入門編レベル。個人で歌って愉しむための日本語訳。間違いが見つかりましても、笑って目を瞑っていただければ幸いです。

曲のメロディやリズムに合わせるため、個人的解釈の意訳が含まれます。音源をお聞きになりながらお読みくださいましたら、とてもうれしいです。

 

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今日はYiboくんのデビュー記念日。

出道八周年快乐。デビュー8周年おめでとうございます。

この1年間、一気におとなへと駆け上がった感がします。
それも着実な一歩一歩。ただ、一段一段の高さが尋常ではない。


ふつうの人ではなかなか上れないような高さです。一段上がっただけで酸欠になりそう。
こんなに結果を出す人のファンでいられること、ほんとうに倖せです。

Yiboくんのお仕事ぶりを考えた時、この『年少心事』を日本語にしてみたいと思いました。

 

 

 

 

◆ 拙い訳です。無断での転載はご遠慮願います。  

 

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4年も前の曲、Yiboくんの声も少し幼い感じがありますね。

現代語の歌詞ですから、幾らか易しいのではと思われるかもしれませんが、私の中国語力ではどの歌詞も同じように難しいです。


この曲は、2018年10月に公開されたアニメ映画『昨日青空 Crystal Sky of Yesterday』のエンディング曲。
Yiboくんは、主人公屠小意の友人、齐景轩の声優を務めました。


『陳情令』は吹き替えだったのに、この『昨日青空』では声優?
当時は、吹き替えがスタンダードなお国とは知らず、ふしぎに思いました。
だって、とてもよいのですもの。

 

彼の声はよいだけでなく、色合いがあるというか、多様なのです。朗読もすてきですよね。
最近は吹き替えではなく、Yiboくんの声で視聴できる作品が増え、とてもうれしいです。

『昨日青空』は青春ドラマ。漫画家になった主人公の屠小意が、漫画家になる夢を抱きながら、その道に踏み出すことを迷っていた高校生時代を振り返るお話です。


「Try Your Best!」と、彼の背中を押したのが、クラスメイトの齐景轩。

彼も後に夢であったパイロットになります。

私は中国語の字幕で見ましたが、青春モノだからでしょうか、この時点ではまったく中国語がわからなかったのに、大方理解できました。
アニメは見慣れないせいか、人物の見分けがつかなかったりして、ほんとうは苦手なのですが、この作品はそのようなこともありませんでした。

ノスタルジックな風景と、誰もがどれかひとつは経験したであろう青春時代のエピソード。

国が違っても、こどもとおとなの狭間の時代の感情は変わらないと、あらためて思いました。


制服が体操服だったり、教室の机に本や資料が山積みだったり、1999年という時代設定でしたが、日本とは異なる高校生活の様子が垣間見られたことも、とても新鮮でした。


凌霄花(のうぜんかつら)の花の色が印象的で、彼らがあこがれる漫画が『スラムダンク』というのも日本人としてうれしかったです。

この映画は、楽曲も「豪華」と話題になり、周深さんも『来不及勇敢』という挿入歌を歌っていらっしゃいます。
(私が目にした記事には、その豪華に、Yiboくんの『年少心事』は入っていませんでした)
 

映画を見ながら、いつ『年少心事』が流れるのかしらと心待ちにしていましたが、最後の最後、エンドロールになって2分後、このまま終わってしまうの?と不安になった時、ショートver.の『年少心事』が流れました


それ故でしょうか、この時の印象として、日本のアイドル映画でそのアイドルがエンディング曲を歌うような感じ、と。

これは「アイドル王一博」に来たお仕事だったのね、と思いました。
(業界のことをまったく知らない、勝手な個人の感想です。独断おゆるしください。そして、決してアイドルを低く見ているわけでもありません)

「アイドル王一博」というと、『陳情令』のBTSを思い出します。


Zhan Zhanに「またメイクするの?」というようなことを聞かれ、Yiboくんが「撮影を終えたら、アイドルの王一博にもどる!」と返すのです。
畳みかけるように幾度か「アイドルの王一博」と主張し、「俳優の肖战とは違う」と言葉にして比較もしていました。


言いはじめたら止まらないYiboくんは、別の映像でも目にしたことがありましたが、Zhanはその挑発にのることもなく、そのような状態にYiboくんが「すぐになることに気がついている?」と、穏やかに問います。


そして、「歳を重ねていったらメイクはあまりよいイメージではない。素顔のほうがいいと言いたかっただけ」と。
(中国語力の乏しさで、彼らの会話はほとんど「というようなこと」と曖昧な理解です。解釈が間違っているかもしれません。このBTSを見直そうと思ったのですが、見つからず、以前、見た時の記憶で書いています)
 

Yiboくん、しばらく沈黙して、「そうだね」と、納得していました。

私は白牡丹時代のYiboくんや、おとなになってからのファッショナブルなYiboくんが大好きなので、このBTSを見た時には、「Zhan Zhan、そんなこと言わないで~」と、思ったものでした。


いまは、「さすが! Zhan Zhan、そのとおり」と、思っています。

年相応のうつくしさ、ということですね。

それでも、Yiboくんはメイク映えし、じゃらじゃらアクセサリーもとても似合うので、そうした姿を、たまには見せていただきたいです。


着飾れば着飾るほど、生身の不純物が消えて、Wang Yiboという存在そのものになり、「そこに在る」。
メイクをしている不自然さも、服やアクセサリーに着られた感もない。個としての存在感が、より際立つのです。


ダンスで鍛えていますから、ポージングも素敵に決まります。

撮りたいカメラマンさん、たくさんいらっしゃるでしょうね。

見たいファンも、きっと、いっぱい。

Zhanとの上記のやりとりを見た時、Yiboくんには、「アイドル<俳優」という図式があるのかも…と感じました。


もしかしたら、単純に、Zhanと肩を並べたいだけだったかもしれませんけれど。
それでも、「アイドルでは終わりたくない」という言葉を、幾度か言っていますね。

彼が定義する「アイドル」がどのようなものか、わかりません。

数年以上前のことですから、現在、規制されているアイドルを意識して使った言葉でもないでしょう。


日本のアイドル観は「Japanese Idol」と分けて語られるくらい世界の認識とは異なる、と聞いたことがありますので、私の考えるアイドルとも違うかもしれません。


ただ、「旬のタレント」ではなく、時代に淘汰されない「実力のある表現者」になりたいと思うことは、芸能に携わる者として当然のことと思います。


この1年間のYiboくんは、まさしくそれを実践し、しかも、結果を出してきました。

これからも、彼が思うことを、思うままに、全力でトライできますように…。

Try Your Best! 海のこちら側から、ひっそりと祈っております。

ついついその完成度から忘れてしまうのですが、『陳情令』撮影時、彼はわずか20歳。

クランクアップ間際に21歳になったばかりという、まだまだ少年に近い青年でした。
セリフの少ない藍湛、信条を180度変えていった含光君を、目の演技で演じ抜いたYiboくん。

「アイドルの王一博」も、じゅうぶんにすばらしい俳優でした。

 

昨日、最終回を迎えた『風起洛陽』の百里弘毅も、目の演技が雄弁でした。

黄轩さんと並んで語るラストシーンは、立派な「俳優王一博」でした。

 

けれど、街舞5 EP05で見せた無邪気な百面相の笑顔は、やっぱりかわいい。

「アイドル王一博」も、まだまだ健在です。