蟹座16度〜20度(蟹座15度0分〜19度59分)(第4グループ)・・・資質に適合した仕事や社会的立場を実現する

 蟹座の第4グループは、サビアン16度で、対向にある土の元素のサインである山羊座の影響を直接的に受けることになります。水の元素のサインである蟹座の純粋な情感や満足感は一度損なわれます。
 どのサインでも、サビアン16度近辺で、180度反対側の対向サインの影響に直撃されますが、もちろん、その結果がどういう現象をもたらすようになるかは、サインの持つ資質によって異なります。
 水の元素が土の元素に強く影響を受けると、気持ちや情感の中でのみ成立していた確信に急に自信が持てなくなり、自分という存在の確実性を得るために、具体的なよりどころを求めるようになります。
 山羊座はとても社会的なサインです。したがってこの影響が蟹座に入り込むと、これまでは内輪だけで満足する生き方をしていただけで、社会的には自分がひどく脆弱なのではないかという不安感を蟹座にもたらすのです。そこで、第4グループの蟹座は、自分が社会の中で生きるための立脚点を探すようになります。それは第4グループ後半においてはうまく達成されて、社会の中で自分の位置づけを正しく見つけることになります。第4グループにおける、この影のサインの侵入は、結果的に蟹座を図太く強くしてゆく働きをします。
 蟹座第3グループの段階では、純粋に心理的な深層を追求することで、根拠も証拠もないにもかかわらず、存在の極点を探し出すことができたのですが、それに比較すると、第4グループにおいては、その反動のように、地上的な領域においての立脚点を探すことになります。
 つまり、第3グループと第4グループの二つの段階で、精神と物質、上と下という両極の存在の安定場を探し出すことができるのです。
 水の元素は土の元素の影響を悪く受けると、萎縮した心の性質を示すことになりがちです。しかし、第4グループも20度にまで至った段階では、もう土の元素のことをほとんど気にしなくなり、のびのびとした蟹座に戻ります。この段階において、蟹座の弱点は克服されたと考えてもいいでしょう。


 このグループにはアセンダントがある人

 自分に社会性が無いと感じて、少しコンプレックスを持つ人が多くなります。
 内輪の幸福で満足せず、そこにもっと社会性をもたせないことには強く生きることができないと感じます。
 その結果、社会の中に自分の活躍する場を見出すことにこだわります。


 このグループにMCがある人
    
 内面と、実際の仕事が合致していないと、満足感が少ないでしょう。
 そのため、仕事をする上でも、気持ちの上で本当に満足できるものを追い求めて、自分に適した仕事を模索する人生を送ることになります。


 太陽がこの位置にある時期(7/7頃〜7/11頃):小暑の初候(七十二候の第三十一)

温風至(あつかぜ いたる) : 暖かい風が吹いて来る(日本・中国)