双子座26度(双子座25度0分〜25度59分)

(日本語訳)
双子座26度 森の中の冬霜

これは、目先の利益や私的な関心事を一瞬のうちに打ち消すことに宇宙的な意義があることの象徴であり、人間の願望や都合よりも自然のニーズや(自然の持つ)力の方が優位であることが強調されている。この静的なシンボルに込められている意味は、人の視点の方向転換と、自己の可能性のさらなる発見を呼び醒ますことである。より大きな魔法が顕在化することで、通常の生活は急激に中断させられる。

キーワードは「SPLENDOR(立派、見事さ、顕著、卓越、輝きを示すもの)」である。

プラスの場合、古いサイクルが新しいサイクルに取って代わられる創造的変容が起こる

マイナスの場合、完全な消滅へ向かう無益な縮小がある
原文
GEMINI 26  Winter frost in the woods 
This is a symbol of the cosmic significance in any momentary cancellation of the more immediate interests and private concerns, and the emphasis is on the supremacy of the needs and powers of nature over the aspirations and conveniences of man. Implicit in the static symbolism is the call for a reorientation in the individual's point of view, and for some further discovery of the self's potentials. Normal life is brought to a point of sharp suspension so that the larger magic may be manifest. The keyword is SPLENDOR. When positive, the degree is the creative transformation by which older cycles give way to newer ones, and when negative, a reduction of the useless to a total annihilation.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

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双子座26度 森の中の冬霜


逆境の中で生き残ったものこそ、重要な価値のあるものだと考え、あまり条件のよくない場所で自分の力を試そうとする傾向があります。増やすことよりも、減らすことに重きを置き、必要最小限の生き方をしようとします。


 ルディアはこの度数のシンボルを “冬空をバックにした霜に覆われた木” と言いかえました。植物は成長力の象徴です。そこに霜が降りるとは、援助が得られずに孤独の中で自分の成長力を維持する必要があることを意味します。この度数は、逆境の中での強さを作り出す度数で、このような逆境の時には自分にとって真に必要なものは何かをはっきりと自覚することができます。
 前の度数25度では「枝」葉を切り落とし、知性の伸びる方向性を明確にしましたが、26度ではさらに外圧がかかり、もっとも大切なものしか残せないのです。冬に植物は葉を失い、やせ細りますが、この時期があるからこそ、次の発展期もやってくるのです。
 第5グループの始まりである双子座21度が、自分が興味ありそうなものはすべて欲しがったことに対して、この第6グループの始まりの双子座26度はまさに正反対で、これ以上なくすと自分は損われるという限界まで行くことを意味します。

 双子座の一般的なキャラクターとして、遊び人や飽きっぽい人などと言われますが、こうしたサインに対する決まりきった解釈は、サインの性質があまりにも広範にわたっているがゆえに、あまり現実的な解釈ではありません。とりわけこの双子座26度などの性質は、どちらかというと、一般的に言われている双子座の性質からは大きくかけ離れているキャラクターです。占星術を考える場合には、サインはかなり幅広い意味を持っているということを意識するのが大事なのです。

 進行天体がこの位置にある時


 状況的に、自分が孤立しているように感じることがあります。このような時には、ただ受動的に待っているよりは、その状況を有効に活用しましょう。状況が悪い時には、むしろ自分の地の部分がはっきりしてきます。それを意識することで、何をしたいのかがはっきりしてくるのです。発展期にはまったく見えてこなかったものが明確になるので、内面的な意味ではむしろ幸運な時期だとも言えます。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)


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