双子座21度〜25度（双子座20度0分〜24度59分）（第5グループ）・・・能力の効率的活用法を工夫する
第4グループで、180度対向にある影のサインの影響力を取り込み、強度を増したサインは、第5グループの段階で、そのもっともよい面を充実させた形で表現していきます。
双子座においては、個人の能力を限界まで成長させることが目的ですから、第5グループでは、優れた知性を持ち、鋭い見解を持つ人として、多彩な活動のできる人が生まれます。
たとえば雑多な情報の中から重要な価値を持つ部分を抽出したり、否定的な条件にあるものの中から逆に大きなメリットを発見したりしますし、整理・統合に関する才腕は特に発達していきます。
これらはいずれも、加工したり再創造したりする力ですから、知性の中でも比較的高度な部分が発達してゆくことになるのです。
どのサインでも第5グループは強力になり、そのサインの性質の一番おいしいところを、やや過剰なまでに発揮しますから、時には行き過ぎの傾向が問題を生み出す場合もあります。
双子座は知性や頭脳性の発達ということですから、手前の牡牛座の感覚、身体性ということから遠く離れてゆき、身体的実感を伴わない知性になりがちです。したがって情報産業にありがちな神経症的な混乱や、効率至上主義によって、どこに人間としてのナチュラルな基準があるのか見えなくなってしまいがちです。
しかし、よくよく考えてみると、そもそもナチュラルとか自然性というのは、この世界のどこにも存在していないのかもしれません。
自然なものとは、かつて人類の努力で作り上げてきた人為的な過去の遺産のことを指しています。ちょうど現代の子供にとっては生まれた時からパソコンゲームが傍にあり、パソコンゲームが生まれついた時から用意されていた自然の贈り物であるかのように見えるはずだというのと同じ理屈で、自然なものが見えなくなったのなら、知的な能力によって生活を統合化し、管理すればいいだけの話です。
すでに第4グループの段階で、偏った見解や分野には埋没しないという訓練がなされてきたのですから、双子座の第5グループは、人間を全体的、統括的に扱う視野を備えており、かなりのことができるでしょう。
このグループにアセンダントがある人
円熟した知性を持ち、自分の好みに偏らないで、生活にバラエティのある発展を作り出すことができます。多芸多才なので、生活を楽しむ能力も半端ではないし、知恵も発達しています。何か書いてみるといいでしょう。
このグループにＭＣがある人
自分の好みに偏らず、要求されたことは確実に処理する能力があります。情報処理とか計算に関係するような分野すべてに適しているでしょう。複雑なことを難なく扱うことができるので、有能な仕事のできる人だと思われます。
太陽がこの位置にある時期（6／10,11頃〜 6／15頃）：芒種の次候（七十二候の第二十六）
腐草為蛍（くされたるくさ ほたるとなる） : 腐った草が蒸れ蛍になる（日本）
鵙始鳴（もず はじめて なく） : 鵙が鳴き始める（中国）