双子座12度(双子座11度0分〜11度59分)

(日本語訳)
双子座12度 生意気に自己主張するトプシー

これは、すべての個人が、その幸福が左右される社会的境遇による抑圧と、可能な限りあらゆる機会に(その抑圧から独立して行動するために羽ばたく練習をする必要との間で保たなければならないバランスの象徴である。

奴隷の少女が女主人の忍耐を試すように、(この人が成熟した人格を持つためには、ほとんど精神的な厚かましさ生意気さをもって正々堂々と人生に語りかけなければならない。ここでは、(この人の)人格(=パーソナリティ)は、その存在そのものを賭けてまだなり得ていないものになるので、洗練される。

キーワードは「growth(成長)」である。

プラスの場合、経験の中であらゆる新しい状況を(個人的に)活用するための優れた才能がある。

マイナスの場合、純粋な不満の中の喜びである。(?)
原文
GEMINI 12  A Topsy saucily asserting herself
This is symbol of the balance which every individual must maintain between the compulsions of the social milieu on which his well-being depends and the necessity that he exercise his fledgling wings on every possible occasion. Like the slave girl trying the patience of her mistress as far as she dares, man must speak out to life with an almost spiritual impudence in order to have any character at all. Personality here is refined as it risks its very being to be what it as yet has still to become. The keyword is GROWTH. When positive, the degree is a high gift for taking personal advantage of every new situation in experience, and when negative, a joy in pure dissatisfaction.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

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双子座12度 生意気に自己主張する少女トプシー


伝統や共同体に依存する生き方に対して反抗し、個人主義的な権利を主張する人です。若気の至りというような行動をしがちですが、一人で戦う勇気も持っていますから、最後まで自由を主張するべきです。


  「少女トプシー」というのは、『アンクルトムの小屋』に出てくる黒人奴隷の子供の名前です。
 双子座11度で新しい体験を求めて見知らぬ分野に飛び込んだ人は、そこで新参者としての扱いを受けます。専門家とか熟達者が多い分野では、当然のことながら、新しい人を対等に扱いはしないでしょう。普通はこのような時、その分野においての長年続いた習慣やルールなどに従い、腰を低くして順応することに労力を払うでしょう。しかしながら、この双子座12度の人は、個人としての能力の発展という双子座本来のテーマに従って行動しているのですから、こうした集団や特定分野のルールという集合的な圧力に屈服することを拒否します結果的に、「言うとおりにしろ」という指示に対して反抗します。あるいはまた、新しい見知らぬ土地に引っ越したとき、旅行者ならば歓迎するが住民としてなら受け入れないという保守的な地域もあるはずです。自分が受けるそんな不当な扱いに対して、この度数の人は抵抗します。差別を受けているのか、それとも自分が環境に対して不協和音を出している元凶なのかわかりませんが、本人はおそらく前者だと思うでしょう。
 11度で新しい環境に入ったので、12度はそこで必然的に生じる軋轢を意味しますが、これをどう処理するのかが問題なのです。いずれにしても、双子座は環境の集団的ルールに取り込まれることに拒絶反応を示します。次の蟹座であれば環境の中に個が吸収されてゆくのですが、双子座は、最後の最後まで個人の力を捨てない「逃げ続ける子供」ですから、個としての主張が消え去ることはあり得ません。このような状況での解決方法は一つしかありません。その方法が次の13度に出てきます。

​ 進行天体がこの位置にある時


 自分が不当に扱われていると感じることがあります。そのような時に、泣き寝入りしないで自分の意思をはっきりと主張する行動になりやすいでしょう。そこでうまくいく場合もあれば、逆効果の時もありますが、黙っていれば自分にとって最悪なことになりかねないので、はっきりするほうがよいでしょう。たいていの場合、自分の態度が原因だということをもあるのですが、それはなかなか本人は気がつきません。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)

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出典はこちら↓


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生年月日からあなたのサビアンシンボルを知ることができます↓ 

(サビアンシンボルは数え度数を見るのが普通なので、たとえば山羊座の9.47度の位置にあるサビアンシンボルは「山羊座10度 手から餌をもらうアホウドリ」を見ます。)