双子座11度〜15度(双子座10度0分〜14度59分)(第3グループ)・・・柔軟な精神で未体験の分野に飛び込む

 第3グループは、第2グループで育成した双子座らしい感受性や知性を使って、実際の行動や人生づくりに実験的に挑戦するグループです。
 第2グループが比較的内面的だったのに対して、第3グループは外に向けてアピールするので、目立ちやすい資質となります。
 第3グループは牡羊座においては政治的、牡牛座においては経済的な方向性が出たように、概して他人や社会に向けて働きかける傾向が強く、そのために双子座では、自分の能力の拡大を求めて、まったく知らない分野に飛び込むことからスタートします。
 これは別の言い方をすると、興味本位で何にでも頭を突っ込むという傾向になりやすいということです。
 当然のことながら、経験者や年長者から冷淡な扱いを受けた時、おとなしくするよりも、反撃に出る傾向があり、ここでは多くの人との連携を考えて行動するよりも、スタンドプレイに走りやすくなります。つまり、個人としては一番鼻っ柱が強いタイプの人になりやすいのです。
 ただ、牡羊座の第3グループでは、性急な計画が失敗したために最後は地道さを選んだのに対して、双子座ではいかなる反撃に遭遇してもあまり気にせず、活発さを失いません。
 ここでは、対外的な積極性や、実際的なチャレンジ精神を育成できます
 しかし、最初は協調性が欠落し、性格は尖っていても、結果的には前向きな力が身につきます。
 双子座においては、個人の能力を伸ばすということが主眼なので、それが成功すればするほど、他の人との落差が深まり、共感しにくくなります。
 これは、人間疎外になりやすいので、真のコミュニケーションが減少してくるのですが、第3グループでは、改めて、自分の意思を相手に伝えるにはどうすればいいのかということに関心も強まります。
 蟹座はみなが同じ類の人間となることによって共感するのですが、これはコミュニケーションというよりは共生です。
 それに比べて双子座の場合、個々の差異を際立たせつつ、意思疎通をする方法を模索するので、情報の交換や共有がちゃんと成立するようになるでしょう。


 このグループにアセンダントがある人

 個人の能力を前面に押し出した活動をするので、基本的に孤立したり、周囲から浮いたりするでしょう。しかし、中途半端にしないで勇気を持って努力すれば、突出した個性と実力を得て、多くの人に対して説得力を持つことができます。


 このグループにMCがある人

 周囲の圧力に負けないで、個人的な力を発揮することで生きてゆく人生です。
 そこでなんらかの技能や、生きてゆくための力が必要なので、それを開発することに集中すべきです。
 迎合しない反逆心がこの人の特徴となりやすいでしょう。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)


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 太陽がこの位置にある時期(5/31頃〜 6/4頃):小満の末候(七十二候の第二十四)

麦秋至(むぎのとき いたる) : 麦が熟し麦秋となる(日本)
小暑至(しょうしょ いたる) : ようやく暑さが加わり始める(中国)