双子座9度（双子座8度0分〜8度59分）
（日本語訳）
双子座9度 矢で満たされた矢筒
これは、自己の利益とニーズに対して極めて積極的に注意を払うことの象徴であり、考えうるあらゆる現実的な目的を追求する高い能力の象徴でもある。
「矢で満たされた矢筒」というシンボルには、人が仲間に対して要求する、あるいは世の中の仕組みの中で自分の居場所を確保するのに役立つあらゆるものを自分のために役立てるための譲ることのできない権利（正当性、筋合い）が根本的に強調されている。自己鍛錬の成果と、継続的に使用できるスキルを身につけるためのトレーニングの成果がここにある。
キーワードは「preparation（準備）」である。
「矢で満たされた矢筒」というシンボルには、人が仲間に対して要求する、あるいは世の中の仕組みの中で自分の居場所を確保するのに役立つあらゆるものを自分のために役立てるための譲ることのできない権利（正当性、筋合い）が根本的に強調されている。自己鍛錬の成果と、継続的に使用できるスキルを身につけるためのトレーニングの成果がここにある。
キーワードは「preparation（準備）」である。
ポジティブな場合は、どのようなレベルの経験であれ、その時々の問題に立ち向かえる無限の（その人個人の）能力がある。
ネガティブな場合は、口やかましく自信過剰であり、非現実的な観念がある。
ネガティブな場合は、口やかましく自信過剰であり、非現実的な観念がある。
原文
GEMINI 9 A quiver filled with arrows
This is a symbol of extreme alertness to the interests and needs of selfhood, and of high competency in pursuing any and all practical ends in view. There is a basic emphasis on the inalienable right of man to make demands on his fellows, or to bring to his service whatever may help him hold his place in the scheme of things.
Here are the fruits of the self-discipline and training which equip an individual with the skills for which he will have continual use. The keyword is PREPARATION. When positive, the degree is unlimited personal capacity for rising to the issue of the moment on any level of experience, and when negative, querulous overconfidence and quixotic notions.
（出典：Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY）
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双子座9度 矢で満たされた矢筒
鋭い意志と集中力で限界を突破することに能力を発揮する人です。鋭角的知性の持ち主で、目的を確実に落とすということに強烈な力を発揮するのですが、ほどほどを知らないことから神経を痛めることがあります。
双子座8度で、これまで社会を支配していたヒエラルキーを転覆しようと画策し、「ストライキ」を起こした人は、価値の混乱に巻き込まれ、何を核にして生きればいいのか自分でもわからなくなってきました。世の中にはさまざまな価値観が対立、錯綜しており、これら全部を真に受けると、個人の生き方は確実に空中分解します。しかしそうした混乱の中でこそわかることがあります。
人が生きていく時の目的に意味を与える何ものかがあり、その与えられる意味に応じてさまざまな活動を展開し、そこに楽しみを感じたり、価値を感じたりすることで、文化が形成されていきます。なんの意味もないような陶芸品も、そこに価値を与える者がいるからこそ、それはただの土の破片ではなくなるのです。
しかしこのようなすでに確立された外部のさまざまな価値観に振り回されていては、真の意味で人生の意義の開拓にはなりません。自らの力でもっと核心をつく領域を射抜く（＝確保する）ことができれば、それを中心にして価値もすべて整理され、まとまってゆくということです。意味を与え、与えられる組み合わせを個人として確立すると、それは何ものにも振り回されない自分が作れます。
各グループの4番目の度数はそれぞれのグループで開発したものを確実な成果として定着させる度数で、ここでは最初は「油田」を掘っていた男のドリルが、標的を射抜く「矢」に変貌していきます。
「油田」を当てる一攫千金の行為は、多くの人の共有していた欲望に過ぎず、そこで勝者となっても、社会的な欲望に支配された、いわば犬のような生き方しかできないことを彼は知ったのです。
双子座8度で価値の転倒をはかった段階で、こうした社会が内蔵する欲望、金銭欲や権力欲に動かされることの無意味さを学んだ人は、9度では、独自の意志の力とその実践力を手に入れようという挑戦を始めていくのです。
そもそも双子座は集団的な価値に帰依することを拒否して、最後の最後まで個人の可能性を追い求めるサインです。この度数は、集団からやってくるあらゆる意味と、そこから生じる欲望を打ち破ろうとします。与えられた意味としての標的の平面に穴を開けるのです。
柔軟宮の9度は、自然体ではとうてい無理な成果を手に入れるために強烈な集中力を発揮する姿を表していて、その力が十分に発揮されたら、自分でも驚くようなものを手に入れることでしょう。
進行天体がこの位置にある時
集中力が強まり、限界を突破したいという意欲が高まります。こういう時には無理に見えれば見えるほど、挑戦意欲が高まり、勉強や仕事で、確実な成果が上がりやすいので、有意義に活用するべきです。これまで問題になっていて、しかし解決できなかったものも、この時期にそれを打破することができる場合もあります。ただ対人関係ではあまり優しくなれない時期なので、思い切ったことを言って相手を傷つけることもあるので、ひとあたりをよくする努力が必要かもしれません。
（出典：『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔）
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出典はこちら↓
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https://www.amazon.co.jp/愛蔵版-サビアン占星術-エルブックス・シリーズ-松村潔/dp/4651201091