双子座5度(双子座4度0分〜4度59分)

(日本語訳)
双子座5度 過激な雑誌

これ(「過激な雑誌」)は、人間の出来事における、変化に必要な要素の象徴であり、遠くのもの、あるいは所有されていないもの、そして完全に潜在的なものが、個人が折り合いをつけようとしている目の前の現実において、完全かつ機能的な役割を果たす程度(=完全かつ機能的な役割を果たすことの象徴でもある。

自分自身の内面を深く揺さぶることに成功したものには、大きな高揚感と劇的な力を与える人間の能力がある。主要かつ重要な部分において強調されるのは、外的な強制(力)に対する内的な衝動の優位性である。

キーワードは「tangency(接点)」である。

プラスの場合、関わるものすべてに自分の影響力を反映させるという非常に効果的な能力における個性がある

ネガティブな場合、誰とでも喧嘩をするという倒錯した決意がある(=誰にでも喧嘩腰になるような意固地さがある)。
原文
GEMINI 5  A radical magazine
This is a symbol of the necessary element of change in human affairs, and of the extent to which the remote or the nonpossessed and entirely potential will have its full and functioning part in any immediate reality with which an individual may be seeking to come to terms.
Here is the power of man to give high exaltation and dramatic force to whatever succeeds in stirring him deeply within himself. Emphasized in principal and important part is the supremacy of inner over outer compulsions. The keyword is TANGENCY. When positive, the degree is personality in its highly effective capacity for putting its stamp on everything it touches, and when negative, a perverse determination to quarrel with everyone.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

...........................................................................................

双子座5度 過激な雑誌


自分の持てる知性や言葉の力を使って人心を煽ることに関心を抱きます。ただ伝えるというコミュニケーションの方法に終始することに飽きたらず、刺激的な交流を期待するので、事を荒立てる傾向もあるでしょう。退屈が嫌いな人です。


 5度は第1グループの結論にあたる度数です。純粋な双子座のサインの性質を強めた結果、双子座の人は"過激な雑誌"を作ることにしました。とはいえ、大きなことを狙っているわけではなく、その結果が何を引き起こすかも考えてはいません。誰にというわけではないのですが、ともかく人々を扇動し、刺激し、活き活きとするようなインパクトを与えたいのです。
 そもそも第1グループは「ガラス底のボート」から海を覗いている光景でスタートしました。このインパクトをこんどは他者に伝達してみようとするのが、この5度のシンボルです。
 この度数の人は、時に危険な扇動者になることがあります。刺激的なことをしたいのは退屈だからですが、他の人が退屈さを感じないものに対しても、この人は退屈を感じることがあります。なぜなら双子座のこの初期のグループでは、個人の能力の発展性に関心が集中しているために、個を捨てたところで成り立つ伝統性の深さなどに関してはたいてい無理解だからです。この姿勢が原因で、この"過激な雑誌"もさほど影響は与えないでしょう。個人の行動が集団の心理の均衡を揺さぶるということから言うと、怪文書ファックスなどもこの度数の仲間です。
  "ヒイラギとヤドリギ"の度数で覚え込んだ知性や技術が情感を刺激するという作用を、これはさらにエスカレートさせた結果なのです。

 柔軟宮の5度は、素朴なものや情報にいろんな脚色を加えることで、もとの素地がわからなくなってゆくことの面白さを追求した度数だと言えるでしょう。

 進行天体がこの位置にある時


 トンデモ本や、怪しいことが書いてある書物などを読むと、大きな可能性が広がるような気がして、とても楽しめます。ただ勉強したり、ただ情報を受け取ったりすることは退屈な作業で、そこに何か面白さが加わらないことには満足できません。情報が正しいか間違っているかということは問題にはならず、それがわくわくする刺激を持っているかどうかが重要なのです。本棚には急速にうさんくさい本が並ぶかもしれませんが、楽しい時期でもあります。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)


...........................................................................................


出典はこちら↓


https://www.amazon.co.jp/Sabian-Symbols-Astrology-Symbol-Explained/dp/094335840X


https://www.amazon.co.jp/愛蔵版-サビアン占星術-エルブックス・シリーズ-松村潔/dp/4651201091