双子座1度(双子座0度0分〜0度59分)

(日本語訳)
双子座1度 静かな水の中のガラス底ボート

これは、人間が自分に開かれた経験のあらゆる側面に注意を払うことの象徴であり、特定の機会を生かそうとするならば自らの責任において明確な行動を起こす必要があることの象徴でもある。

個人にとって価値のある客観的な不活発さ(=無為無策)が強調されているのは、それが自分の運命を有利な局面ごとに捉え直すための姿勢となるからであり日常的な出来事のはかない流れに接する(時の)心構えを与えてくれるからである

キーワードは「curiosity(好奇心)」である。

プラスの場合、人生の可能性を見積もる時において高い能力を発揮する

マイナスの場合、優柔不断な状態が続くために現実への効果的な参加ができない

GEMINI 1
A glass-bottomed boat in still water 
This is a symbol of man's alertness to every ramification of experience open to him, and of the necessity that he take definite action on his own account if he is to capitalize on any particular opportunity. The emphasis is on an objective inactivity of value to the individual as it becomes a poise through which he is able to regrasp his destiny at each point of advantage, and as it gives him a readiness of touch with the transient stream of everyday affairs. The keyword is CURIOSITY. When positive, the degree is high competence in the estimation of life's potentialities, and when negative, a lack of effective participation in reality because of continual indecisiveness.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

...........................................................................................

双子座1度 静かな水に浮くガラス底ボート


好奇心いっぱいに、さまざまな外界の印象を楽しむ人で、何か面白そうなことがあるとすぐに出かけてゆきます。しかし防衛心が強いので、自身はあまりその多彩な体験によっては変化はしません。


 双子座の幕開けとなるシンボルは、この1度の「ガラス底ボート」です。そこから海や湖の中を観察することができ、珍しい魚や、見たことも聞いたこともないような珍種の生き物が出没します。しかし、ボートの上に乗っている人は、湖水や海水からガラスで守られています。彼は家から出てボートに乗っているわけですが、もし家の中にいて、少年時代のダライ・ラマのように窓から望遠鏡で外を覗く人というシンボルになると、これは牡牛座の中にある双子座的な要素ということになります。とりあえず双子座は、自分を守る伝統的な力としての牡牛座から離れて、外に出かけ、個人としてはボートで守られながら、被害を受けないポジションで、さまざまな外の光景を驚き興奮しながら見つめています。
 自分は飛び込まずに外から観察するというのが基本的な双子座の姿勢です。自分に根本的な変化が起きそうになると手を引くのです。このような姿勢だからこそ、多くの好奇心の対象を追いかけることができます。もし興味の対象に関わることで自分の人生が根本的に変わってしまうとしたら、一つ一つの経験は重すぎて、同時にたくさんのことに目を向けることなどできません。
 自分の内面の資質に目を向けるという牡牛座的な生き方にはもう飽きてしまっています。サインは偶数の時に内面に目を向け、奇数の時に外に出ようとするのです。
 牡牛座に飽きて、外の面白そうな対象に目を向けるという、双子座的な生き方に転化したとしても、ものの見方そのものには牡牛座で発達させてきた目や耳が働いています。面白そうなイベントがあるとすぐに出かける人、近所で火事があると見に行く人。これらはこの双子座1度の衝動に支配された人々だと言えるでしょう。

 進行天体がこの位置にある時

 好奇心旺盛になり、関係がないことにも頭をつっ込みたがりますが、自分に影響が及ぶのは本意ではありません。そこで遠目にいろいろなことを観察しようとします。一ヵ所にじっとしていることにも飽きてしまいました。こういう時期には、集中力が働かないので、むしろ出かけることに時間を使ってもいいでしょう。見聞を広めるのが一番よい行動です。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)


...........................................................................................


出典はこちら↓


https://www.amazon.co.jp/Sabian-Symbols-Astrology-Symbol-Explained/dp/094335840X


https://www.amazon.co.jp/愛蔵版-サビアン占星術-エルブックス・シリーズ-松村潔/dp/4651201091