牡牛座27度(牡牛座26度0分〜26度59分)

(日本語訳)
牡牛座27度 ビーズを売るインディアンの女

これは、魂が日常的な表面的なことに根本的に無関心であること、そして内なる現実(=精神的な事柄)に典型的に(関心が)固定されていることの象徴である。

ここでの外見の汚さは、経験に対してとても飽きてしまったことを示しており、人としての些細な優越は、(ある社会の中で身につけた)技能の成果に比べれば取るに足らないものとして退けられている。個人の存在は、認められた文化遺産の形見に忠実であることで正当化される

キーワードは「detachment(超然としていること)」である。

プラスの場合、創造的な奔放さがある。あるいはどんなに乏しい状況でも自分自身を効果的に演出する能力がある

マイナスの場合、内に引きこもり、自己の現れとしての人生の不毛さを(しかたなく)受け入れる
原文
TAURUS 27 A squaw selling beads 
This is a symbol of the soul's fundamental disinterest in everyday superficialities, and of its characteristic anchorage in an inner reality. The exterior squalor here indicates a great satiety of experience, with petty excellencies of person dismissed as inconsequential in comparison with the fruitage of skills. Individual existence is justified in a fidelity to the recognized tokens of the cultural heritage.
The keyword is DETACHMENT. When positive, the degree is creative aplomb or the ability of humankind to dramatize itself effectively in even the least of situations, and when negative, a retreat within and an acceptance of the sterilities of life as the manifestation of selfhood.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

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牡牛座27度 ビーズを売るインディアンの女


この度数の人は、自分の大切にしている価値観や文化的な生産物を人に押しつける傾向があります。

自身が信じているものを人にも感じてもらおうとする意志は、よいプレゼンテーション能力にもつながるので、うまく活用しましょう


  「ビーズを売るインディアン」は、町を行き交う人々に品物を売りつけようとして話しかけます。前の牡牛座26度の伊達男は自分の個人的な楽しみのために、自分の持てる能力や才能、あるいは自分の属する文化の産物を活用しました。
 しかし27度となるとさらに発展し、自分の持っているものを売って社会生活を成り立たせようとします。自分の持つ牡牛座的な力としての資質・能力に十分に自信を持ち、それで世の中を渡り歩くことが可能だと判断したのです。
 売っているものは「ビーズ」というチープな品物でも、「インディアンの女」はそれを押しつけがましく、通行人の行き交う路上に広げているのです。「路上」は次のサインである双子座の象徴です。ただし、ここで「インディアン」というシンボルが出てくると、そこに個人を超えた普遍性が出てきます。「ビーズ」は自分が作った品物ではなく、「インディアンの女」が属している共同体の文化の産物であり、自分はそのおかげで生きている-つまり個性は消去され、共同体的な文化によって自分の生活が成り立つという、個が伝統へ吸収されていくプロセスでもあるのです。
 自分で何か作り出そうというつっぱりは消えてしまい、より大きな力に帰依する姿勢がこの度数で見えてきます。通行人にそれを自慢げに押しつける中に、自分の属する文化に対する愛着があります

​ 進行天体がこの位置にある時


 自分の主張を引っ込めて、かわりに自分の属する文化に語らせるというのが、このシンボルの意味ですから、何か言いたいことがあると、それを公共的なことにすり替えて主張することになります。自分の生まれ育ったローカルのものに対しての愛着が高まり、それを強調したくなります。しかしその行為を通じて、あらためて自分の属している文化のすばらしさを自覚できるので、悪くはないでしょう。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)

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出典はこちら↓


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