牡牛座4度（牡牛座3度0分〜3度59分）
（日本語訳）
牡牛座4度 虹のたもとの黄金でできた壺
これは、外界と物質的世界の真のインセンティブ（意欲、刺激、誘因）の象徴であると共に、「個人という最小単位と生命そのものの普遍的な基盤との間の永遠の契約」によって保証されている報酬の象徴である。
最終的には、どんな霊性（精神性）であっても、自己の努力によって顕在化させた霊性（精神性）の物質界における証しとして、満足のいく形で補完されることが明らかになるような宝物が常に約束されているのである。
キーワードは「信仰（信念、確信、自信、信頼）」である。
ポジティブな場合には、彼が選択するすべての進路において着実さを保つことを可能にする内なる確証がある。
ネガティブな場合には、無駄な期待と、純粋な空想を追求する中での非理知的な放浪により、あらゆる機会を喪失してしまう。
原文：
TAURUS 4 The rainbow's pot of gold
This is a symbol of the true incentives of an outer and physical world, and of the rewards which are guaranteed by an eternal covenant between the least of individuality and the universal matrix of life itself. There is always the promise of a treasure which at the end proves to be a gratifying complementation in physical tokens of whatever spirituality the self has brought into manifestation through its own efforts. The keyword is FAITH. When positive, the degree is an inner assurance which enables man to hold steady in every course of his choosing, and when negative, a loss of all opportunity through futile expectation and an unintelligent wandering off in the quests of pure fancy.
The formula is: sustaining-ideal-efficient-specializing-physical-responsible.
（出典：Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY）
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牡牛座4度 虹のたもとの金の壺
この度数の人は、自分の従うべき運命がどんなものかがわかるような啓示的体験をするでしょう。そのことで自分が属する伝統について強い愛着を抱くことになります。他の人と置き換えのきかない人生です。
「虹」の美しさに、古来から多くの人が想像をたくましくして来ました。「虹」は幻想に過ぎませんが、幸福な情感を醸し出してくれます。3度では、実際的な環境の安楽と豊かさを求めてきた人も、こんどはこの4度の段階で「虹のたもと」にある「金の壺」を期待して夢を育みます。「虹」は天からもたらされたもので、天と自分を結びつける運命的な印なのだと考えられるのです。しかし「虹」は、時間が経過するとあえなく消えてしまいます。しかもどこから始まり、どこで終わるかも不明で、すべては曖昧で不確実なものなのです。
4度は常にサインの第1グループの安定性を作りだすことに関わります。「虹」が示すような直感的啓示は、はかないものであるにもかかわらず、そこに投影されてゆく自分の夢や期待感は、強く確実で、それを信じる限りは、その力は確実な作用を持つという確信が得られます。
3度においては、牡牛座の人はまだ環境依存的で、いかなる行為においても、物質的な根拠が要求されていました。
しかし、この4度では、不確かな現実にあっても、それに頼りすぎないで、自分の意志を強めることができたら、幸運はやってくるのだという能動性が獲得されるのです。
どのサインでも4度はつねに3度の成果を恒久的にするための意志を表します。たまたま偶然のようにして手に入った幸運も、いつまでも当てにならないと考えた時、牡牛座の4度を持つ人は、幸運を期待するには常に夢見続ける力が必要だと考えるのです。
進行天体がこの位置にある時
いつまでも偶然の幸運に期待せず、自ら運をつかむための工夫と努力を忘れないようにしましょう。信念がもっとも強い力を持つことを実感し、その予兆を生活の中で探そうとしますが、どんなことにでもそれは見つかるでしょう。なかば思い込みに近い確信が出て来やすいはずですが、それを他人ごとのように自己批判するのは無益です。思う限り、人生はその方向に向かって行くからです。
（出典：『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔）
