牡牛座1度(牡牛座0度0分〜0度59分)

(日本語訳)

牡牛座1度 清らかな山の溪流


これは、個人の活力に満ちあふれた精神と、その強さの真の源泉(出どころ)の純粋さと卓越性の象徴である。

ここで人間は、究極的な目標への真の貢献がある場合を除き、人生の表面的な制限を特定の方法で満たす必要も、いかなる種類の出来事に合わせる必要もなくなる。自己は、特別な緊急事態の際に引き出せる無限の深みを持ち、自己表現において(は)全体として一貫性を保っている

キーワードは「resourcefulness(機転が利くこと、対処能力があること、問題解決能力があること)」である。

プラスの場合は、ある明確な行動指針に対して揺るぎなく忠実であり、そのため高い業績を出す(大きな成功をする)

マイナスの場合は、無目的な、(事態を複雑にする)自己の(意識の)拡散によって(自分の)潜在能力(or将来性)を無駄にする傾向がある。

原文
TAURUS 1  A clear mountain stream 
This is a symbol of the individual spirit in its irrepressibility, and of the purity and excellence of its real sources of strength. Here man is freed from any necessity to meet the superficial limitations of life in any particular way or to conform to any pattern of events except as there is genuine contribution to an ultimate goal.
The self possesses illimitable depths on which to draw in any special emergency, and holds to an over-all consistency in its self-expression. The keyword is RESOURCEFULNESS. When positive the degree is high achievement through an unswerving fidelity to some definite course of action, and when negative, a tendency to waste the potentialities of being by aimless self-ramifications.


(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

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牡牛座1度 清らかな山の小川


この度数の人は、自分の遺伝的、家系的資質が活性化して、生まれつきの資質にもっともふさわしい境遇に引き込まれます。それにほとんど抵抗できないのですが、自分の運命を受け入れることで大きな幸運や喜びがもたらされます。


  “清らかな山の小川” は「山」の頂から流れてきた水で満たされています。都会の淀んだ水とは違う、人の手の触れない純粋性がここにあります。
  「山」とは、先祖の集団的な努力によって作り出してきた物心両面にわたる成果の象徴です。一つの家系のことだと考えてもいいでしょう。こうしたものから沁み出てくる水は、牡牛座の人に、強い個性とそれにふさわしい運命的な人生を与えます
 牡羊座最後の30度で「アヒル」は池に戻りましたが、この池の水が「山」の頂から流れてくるのがこのシンボルです。流れる川に対して人工的に抵抗するのは困難です。好むと好まざるとにかかわらず、この度数を持った人には特有の人生が展開されることでしょう。
 牡羊座は空を飛ぶ魂を表し、牡牛座は大地を表すので、この「小川」は牡羊座から牡牛座に向かって力が落下してゆくことを表しています。
 実際、牡羊座は火の活動宮であり、牡牛座は土の固定宮なので、牡羊座30度と牡牛座1度の間には極めて激しい落差があります。それは牡羊座の魂にとっては力をすべて失うことを表していますが、同時にそのすべての力が牡牛座の示す実際的活動力に注がれるので、実際面では強い実行力が与えられるのです。

 牡牛座の1度は「山」の頂から落ちてゆき、地面に自分の痕跡を確実に残すような行動をすることになるでしょう。そのようにいきなり世間に登場して何かの業績を残すということは、この度数ではよくあることなのです。

 進行天体がこの位置にある時


 急速に状況が好転し、ボーッとしている間に自分が最も望んでいるような幸運が舞い込んでくることが多いでしょう。何度も繰り返されることではないので、ためらうことなく、このチャンスを最大限利用するべきでしょうエネルギーを無駄にするべきではありません。周囲のことに気をつかう時期でもありません。変化に驚くかもしれませんが、敏捷な対応が必要とされています。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)

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