牡羊座23度（牡羊座22度0分〜22度59分）
（日本語訳）
牡羊座23度
パステルカラーの女性が、重く貴重な、しかしベールに包まれた荷物を運んでいる
これは、自分自身の（心の）働きの奥底にある魂の基本的なよりどころ（＝支え）の象徴であり、自分自身の個々の資質の構成要素の中で本当の人格（性格）の中心にあるものの象徴である。
その象徴に暗示されているのは、さまざまな個人間の、純粋に表面的な区別は究極的に重要ではなく、自己が全責任を引き受けるあらゆる経験には永続的な価値があるということである。
その象徴に暗示されているのは、さまざまな個人間の、純粋に表面的な区別は究極的に重要ではなく、自己が全責任を引き受けるあらゆる経験には永続的な価値があるということである。
キーワードは「RETICENCE（謙遜、控えめ）」である。
プラスの場合、（その人の）人生の充実が、その人が置かれた状況への実践的な貢献となるような人（であり、その人）には揺るぎない誠実さがある。
マイナスの場合、日常生活にまったく公平に参加しようとしない。
マイナスの場合、日常生活にまったく公平に参加しようとしない。
原文
ARIES 23 A woman in pastel colors carrying a heavy and valuable but veiled load
This is a symbol of the soul's basic anchorage in the privacy of its own functioning, and of the centering of real personality in the elements of its own particular genius. Implicit in the symbolism is the ultimate unimportance of purely superficial distinctions among various individuals, and the enduring worth of any experience for which the self accepts a complete responsibility. The keyword is RETICENCE. When positive, the degree is the unimpeachable integrity of the man whose fullness of life becomes a practical contribution to the circumstances in which he dwells, and when negative, a disinclination to participate at all fairly in everyday living.
（出典：Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY）
牡羊座23度
重く価値があるがベールに隠された荷を運ぶパステルカラーの服を着た女
自身の中にある豊かな官能や欲望によって、人間的に大きく成長します。人生のダイナミックな振幅が大きく、自分の持つ願望によって人格が変わってゆくので、充実した退屈でない生き方を実現できます。
ルディアはこのシンボルを“軽快な夏服に身を包んだ妊婦”と言い換えています。
21度と22度は、限界を越えて生命力や富を引き寄せる二つの方法だと説明しましたが、多くの人は能動的な働きかけを意味する「拳闘士」か、受容的な飲み込む力を示す「欲望の門」のどちらかしか使えません。というのも、まさにこれはお互いの方向が正反対だからです。ところが、もしこの能動性と受容性の両方が同時に機能できると、それはその人自身を変容させることになります。
人間の生き方には制限があり、ある程度決まりきっていますが、これは多くの人と共有された価値観で生きている（生存）ためで、ここを個人の力で変えるのは困難です。しかし牡羊座はこの共存という概念を持たず、他人に遠慮せずに個人の可能性を試すサインですから、あらゆることが可塑的に変化していきます。
21度の戦い取る力と、22度の受容して飲み込む力が組み合わされると、その人の人生で不変な部分が減り、自己の意志によって自己の資質が変化する変容性を持つことになります。振り子が揺れるような変化を長年にわたって繰り返すうちに、最初は信じられなかったような大変化を遂げてゆくのです。
牡羊座23度の「パステルカラーの女」は、戦う力と受容する力を両方応用できれば、たいがいのことは自分で変化させられると体感的に知ったことを意味します。人生がなかなか変化しない場合、この能動性と受容性のどちらかが硬直しており、それが変化を停滞させる要因になっています。もしこの人間の二極的な要素が両方解放されれば、怖いもののない本当の意味での自由性とそれに基づく人生の改良が始まります。それが開放的でこだわりのない「夏服の妊婦」や「パステルカラーの服を着た女」として描かれることの理由でしょう。
進行天体がこの位置にある時
自分の生活を根本から変えたいと思うようになり、生き方そのものを根底から見つめ直すことで、新鮮な活力を手に入れることができるでしょう。男女関係も活発になります。生命の不思議さを感じる体験をすることもあります。反対に、生活の安定性はあまり感じられません。そんな時にはすべては自分の意志から始まるということを思い出して自分の理想的なイメージを思い浮かべましょう。
（出典：『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔）
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