牡羊座6度(牡羊座5度0分〜5度59分)

日本語訳)

牡羊座6度

一面が明るく照らされた四角形

これは、あらゆる個人的存在や意識的存在の全体的な維持としての経験の象徴である。

物質主義的な(面の)現実は、それ自体として捉えられたり、それ自体に何らかの力を与えられたりすると、まったくの幻想であることがわかるが、(同時に)生命力(or精力)が活気付けられたり、動機づけや自らの本質の効果的な理解を達成したりする時はいつでも(物質主義的な面の現実は)人間のあらゆる衝動のしもべであることもわかる。

ここで暗黙の了解となっているのは、物事は意識の中で受け入れられることによって、
基本的な秩序が与えられるという認識である。


キーワードは「SET」である。

プラスの場合、本物の(=偽りのない)自己主導性(自分を方向づける性質)
の絶対的な無謬性(誤りのないこと)がある。

マイナスの場合、挫折に屈服して自己効力感を完全に失う

原文
ARIES 6  A square brightly lighted on one side 
This is a symbol of experience as the over-all sustainment of any personal or conscious being. A materialistic reality is found to be sheer illusion when taken of itself or given any power on its own account, but it also is discovered to be the servant of every human impulse whenever life becomes red-blooded or achieves a motivation and an effective appreciation of its own nature.
Implicit here is the realization that things are given their fundamental ordering as they are accepted in consciousness. The keyword is SET. When positive, the degree is the absolute unimpeachability of a genuine self-direction, and when negative, complete loss of self-efficacy in a surrender to frustrations.

(出典:Marc Edmund Jones “ SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY)

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牡羊座6度 一辺が明るく照らされた四角


​環境の中に歯車として組み込まれ、自分が気力を出すとうまく行き、手を抜くと急激に衰退するという、まるで環境の人柱のような生き方となるでしょう。気力を奮い立たせて積極的に生きることが、この度数の人の成功の鍵です。


 それぞれのサインの2番目の5度グループは、そのサインらしい感受性や考え方、センスを育成する過程を示していますが、この6度には、5度のシンボルから引き継がれた部分があります。
 牡羊座5度は、“羽のある三角”でしたが、6度では四角形が登場します。こうした幾何図形に特有の意味を与える思想は、古代からヨハネス・ケプラーの時代まで続いてきており、三角形は創造的な運動性を、そして四角形は運動よりも環境的な定着や安定などを意味します。
 また、4は3を殺してしまうという側面を持っており、1から3へとつながる流れをとめます。この牡羊座6度では、5度までに描かれていた自身の運動性から、こんどは環境や世界に対する関心ということに視点が移動するのです。
 ピュタゴラスの時代までは、この世界の根源的原理は四元素で支えられているという考えがあり、その意味では四角形とは、世界を総称するシンボルでした。その一辺が明るく照らされるということは、環境の原理に対して、関心や強い肩入れが表れてくるわけで、しかも四角形ですから、それは具体的な関心というよりは、その具体的な事象の背後にある、原理的なものに関心が集中しているのです。
 象徴的な事柄を理解する牡羊座の第2グループのスタートは、このように世界や環境に対しての原理的な関心から始まります。

 6度は、どのサインでも、第2グループの、感受性を育成するための「素材」や「きっかけ」を発掘し、この中に自らを没入させることに共通性があることがわかります。

​ 進行天体がこの位置にある時

 なんらかの境遇に縛りつけられた時、その自分の状況を深く考えることで大きな理解や知恵が湧いてきます。
 このプロセスの中で、大きな力を手に入れることになるでしょう。ただし、それはかなり抽象的で精神的な事柄ですから、具体的な仕事能力に貢献することはあまりないでしょう。
 頑固者になる時期かもしれません。一度こだわると、とことんそれにこだわり続けることになりますが、こだわっている間は、その本質がまだ何かわかってないことがあるということなので、それを途中で放棄しないほうがいいでしょう。


(出典:『愛蔵版 サビアン占星術』松村潔)


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出典はこちら↓

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