多重レイヤーシステムの深層レイヤーを変えないと何も変わらない | 紫源二の啓示版

多重レイヤーシステムの深層レイヤーを変えないと何も変わらない

今の世の中は、コンピュータのオペレーティングシステムのように、多重レイヤーでいろいろなものの上に乗っかって構築されています。

ビルゲイツはその多重システムをパソコンの世界で作りました。
今ではインターネットになって、全ての端末が繋がっていますが、ハッカーなどは下部システムのコマンドを知っているので、いろいろな上部システムに侵入できるわけです。

そのようなコンピュータの多重システムと同じことが、今の社会のいろいろな分野で既に出来上がっていると思います。

上部レイヤーは下部のシステムが壊れると簡単に破綻するシステムです。

航空管制システム、鉄道運行システム、自動車のナビシステムはもちろんのことですが、この多重レイヤーシステムの構造は、コンピュータに限られるものではありません。

物流システム、株式システム、金融システム、食品加工システム、エネルギー供給システムなど、すべてのシステムが現在では、この下部構造の上に上部構造が多重レイヤー化して乗っかっているシステムになっています。

ですから、最上部のレイヤーは簡単にアクセスして万人が操作できますが、その一つ下のレイヤーとなると、ほぼ一般人には操作できません。
更に下のレイヤーとなると、一握りの専門知識のある人しかその存在すらわからないほど隠されていて、アクセスすることはほぼ不可能になってきます。

ですから、このようなシステムの上に構築された社会は、修正することが難しくなります。
上部レイヤーだけ修正しても、下部システムは何も変わらないからです。
政治的なシステムも同じことでしょう。
いくら野党が騒いでも、政治それ自体はなかなか変わらないのです。

ただ、このシステムは、一番下部構造が崩れると、親亀がコケると小亀がコケて孫亀がコケるように、全てがあっという間に瓦解するシステムです。

多重レイヤーシステムの一番深層部を握っているのは、カースト制の一番上位の限られた一部のエリートです。

これがコケるとあっという間に、いろいろなことがガラガラと激変してくると思います。