白昼の始まり | 紫源二の啓示版

白昼の始まり



今日から始まる

 

新しい時代

 

もしそうなら

 

宇宙に行く前に

 

地中に潜り込み

 

ぼくは裸電球を灯し

 

座禅でもするだろう

 

 

たぶん

 

それが

 

パフォーマンスなんていう

 

欧米のコマーシャリズム

 

じゃない

 

数寄者の

 

芸術なら

 


もしそうなら

 

日本に生まれたことを

 

誇りに思うこともあるかもしれない

 

それが

 

崩れそうな瓦屋根の平屋で

 

その上に青空

 

電柱もなく

 

ただ雲が流れていたら

 

 

きみの言葉も忘れたけど

 

もらった手紙の文字がかすれていたのは覚えている

 

そこに書かれていたのは

 

あのとき

 

どんなに

 

欲したか

 


 

新しい時代は始まるだろう

 

太古の昔のままの時代が

 

蘇るかもしれないのに

 

それを新しい思想にしようとしているインテリがいる

 

 

歴史の終焉

 

進化の停止

 

 

もしそこにあるのが

 

人工的な宇宙に浮かぶ金属だったら

 

暗黒を背景にした

 

深淵のラプソディーだったら

 

きっとそれはフィクションにちがいない

 

 

だから

 

きっと東洋に生まれたことを誇りに思う日が来るかもしれない

 

何も持たず

 

豊かに

 

木の庵に住まい

 

水を汲んで

 

火を焚き

 

たった一人で風に吹かれていたら

 

 

白昼

 


誰もいない太陽光線

 

 

静寂

 

無言