つまりはそういうこと | 紫源二の啓示版

つまりはそういうこと


こんばんわ!

 

もう1時だから寝る時間だけど、起きてるの?

 

そう言えば今日、ずっときみはぼくについてきたね。

 

免許の書き換えに行って、講習の教室も一緒


帰りの電車も一緒


電車を降りてからも一緒


ぼくはマックに寄ってハンバーガーを齧り


コーラを飲みながら道を歩いていた


きみはコージーコーナーで立ち止まってケーキを買っていた


そこできみと一度はぐれた



そのあと裏道を選んで歩いていたら


またきみがいた


声を掛けようと思ったけどやめた


きみは知らないだろ?


ぼくはきみが思っているほど孤独じゃない


あのときのように孤独じゃない


あの頃は孤独だった


でもきみには声を掛けなかっただろう、絶対に


だから、今のぼくは


きみに声を掛けたりはしない


それがぼくのポリシーだ


つまり


きみの胸はセクシーだったし


脚も長くて腰もくびれていた


長い髪は濡れていたし


Gパンのヒップはかっこよかった


だから


素通りした


空気のように


興味がないみたいに


きみのこと見もしないで追い越した


そうしたら、きみはついてきた


ブーツを履いたぼくの歩く道


それは町の中の誰もいない昼間の死角


声も掛けずに


抱き合って


唇に舌を入れて


腰を抱き


そのまま走って


アパートの階段を駆け上り


部屋に入って


裸になって


抱き合う


つまりはそういうことだから