のっけから告白しますが、
私たちが北海道北部の美深町で営んでいる
3室だけの小さなホテル
「青い星通信社」には、
ワレながらちょっと残念
と思われることが一つあります。
それはですね、
お風呂場が設けられていないこと。
「青い星通信社」では
各客室にシャワールームがあり、
そこにはレインシャワーも
備えられているのですが、
湯船というものはないのです。
申し訳ない。
いや、予約制の風呂場を造ろうと
計画はしていたんです。
でもホテルの建物は新築ではなく、
築70年ほどの石煉瓦積みの廃屋を
リノベーションしたもの。
ですので面積はあらかじめ決まっており、
その制約の中では
風呂場のスペースを捻出することが
どうしても難しかったんです。
まあ、そういう不自由さをおしてでも
この建物をホテルとして
再生させたい!と思わせるほどの
不思議な魅力を
二棟続きの石煉瓦の廃屋は
帯びていたということなんですが。
とはいえ、
お風呂マニアの皆さん、
「青い星通信社」も
捨てたものではございませんぞ。
というのは、
車でわずか3〜4分のところに
「びふか温泉」があるからです!
これは美深町の3セクが経営しているもので、
日帰り温泉とホテルの複合施設。
日帰り入浴は大人1名400円です。
ここは便利ですよ〜。
男女別の広々とした大浴場には、
露天こそないけれどサウナもついているし、
もともとお客さんはそう多くはないので
ゆったりと温泉を楽しめる。
夏場だったら「青い星通信社」から
歩いていくことだってできます。
GoogleMapsだと徒歩38分って出るけど、
地図には示されない
天塩川沿いの土手の舗道を行けば、
なに、そんなにはかかりません。
いい散歩コースだと思います。
ワレワレもよく利用しています。
しかし、一昨日だったかな、
お客さまがチェックアウトした後に
この「びふか温泉」を訪ねたところ、
フロントの後ろの壁にワレワレは
奇妙な貼り紙を
発見したのです。
さすがにスタッフさんの
眼前で撮影するのは
ちょっと憚られたので
写真はないんですが、
それはですね、
以下の人は施設への
出入りを禁止する
という告知なのですが、
そこで挙げられているヒトは2種類。
一つは、
「暴力団員・暴力団関係者」で、
まあ、これはこのご時世、
どこの公共施設にも書いてありますわな。
しかし異色なのは、もう一つのほう。
そこには、
「ナマコ等海産物密漁者・
密漁グループ・密漁関係者」
と書かれていたのです!
何だろう?
なぜ数ある海産物の中で
ナマコだけが特記されるのだろう?
そして密漁関係者とは、
どんなヒトなのだろう?
ちなみに美深町は内陸部ですので
ナマコは獲れません。
なので当然、ナマコに関していえば
密漁はしたくてもできんのです。
でも、なんだか
密漁者! 密漁グループ! 密漁関係者!
と、畳み掛ける感じが
なんだかリズミカルでよろしい。
ドン! ドン! ドン!
さて、上の写真はですね、
「青い星通信社」から「びふか温泉」へと向かう
土手の上の舗道沿いにある廃屋の
現在の様子を撮影したものです。
なんか童話的といいますか、
昔話に出てきそうな風情でしょ?
ただこんな様子ですから、
土手の舗道も雪に埋もれていて、
いまは歩くことはできません。
ですので「びふか温泉」での入浴をご希望の場合は、
おクルマでの往復ということになるのですが、
ともかく“すぐそこ”ですから、
温泉好きの方もぜひ、安心して
「青い星通信社」をご利用ください。
あ、あくまで
ナマコの密漁者の方は除いて、ですが。

