ここのところはタヌキにクジラ、

さらにはシカ(の骨)と、

動物ネタが続いたこのブログですが、

今日もこの流れを引き継ぎまして

まさかの動物ネタの連投です。

ほかに書くことないんかい

とツッコまれそうなんですが、

うーん、ほかにはない

それぐらい、夏のこの時期、

道北の美深町は生き物いっぱい、

野生の王国と化すわけです。

 

さて、今日の話はまず、二枚貝から始まります。

道北の田舎町である美深町で、

私たちが営むたった3室だけの小さなホテル

「青い星通信社」の敷地は

日本で4番目の長さを持つ大河、

天塩川に面して広がっています。

うーん、そうだなあ、ドアを開けて外に出て、

草原を突っ切って2分も歩けば

土手に出るかなあ。

そして土手を越えれば、そこはもう

広々とした天塩川の河原です。

 

土手の上には

アスファルトの舗道が延びていて、

のんびりと散歩するには

おあつらえ向きです。

ただね、この道には

ちょっとした不思議がある。

というのは、道端に大量の

貝の殻が捨てられているのです。

 

 

これねえ、私は最初、

誰かが貝の殻を

道端に不法投棄してるんだと思ってた。

だってさ、すごい量なんですよ。

それで、誰かが家で

貝料理に舌鼓を打った後、

人も車も通ることが少ない

土手の道にやって来て

捨てていくんだろうと考えたのです。

でも、家人は私の説に首をかしげました。

「いや、わざわざ車で捨てに来るほうが

面倒だよ。

貝の殻なんか袋に入れて、

普通にゴミの日に

ゴミステーションに持って行ったほうが

早いでしょ」

うーん、そう言われればそうかもしれないけど、

じゃあ、この貝の殻を

捨てたのは誰?

 

しかし、この謎が最近、

ついに解かれることとなりました。

というのは、貝殻不法投棄犯を

私が目撃したからです。

つまり現場を押さえたんですな。

 

この貝殻不法投棄は

季節が夏に向かうに連れて

投棄場所が広がりを見せ、

土手の上の舗道だけでなく

国道40号線から「青い星通信社」がある

美深町の紋穂内地区に向かう

紋穂内橋(4月13日付「ある橋の物語」参照

https://ameblo.jp/hoshitsuru/entry-12453904558.html)

にも大量の貝殻が

撒かれる事態となっておりました。

 

 

「青い星通信社」の行き来には

この橋を渡る必要があるわけで、

そうすると車で通るたびに

タイヤが橋の上の貝を轢くことになっちゃう。

こりゃ、何かしらの愉快犯の仕業なのか?

と思っていたのですが、

ある日、車のフロントガラスに映し出されたのは、

カラスが口にくわえた貝を

橋の上に置いているシーンだったのです。

 

そうなんですよ、犯人はカラスだったんです。

カラスは天塩川から二枚貝を採ってきて、

ただそのままでは中身をつつくことができないので、

橋の上に撒いて車に轢かせ、

そうして中身にありつこうと

算段していたのです!

 

なんかすごいでしょ。

二枚貝がそんなに大量に

天塩川の中にいることも驚きだったんですが、

カラスがそれを味わうために

ちゃっかり人間を利用しておるとは。

こうしたカラクリによって

海から遠く離れた内陸部の美深町の路上で

貝の殻が大量に見つかるという

ミステリーが引き起こされていたんだなあ。

 

 

ね?

やっぱり動物ネタが

話題の中心になっちゃうんですよ、

夏の美深町では。

今日も「青い星通信社」の周囲では

さまざまな生き物が

短い夏を謳歌し

そしてさまざまなドラマやミステリーを

生み出しているのです。

そして人は

その驚異に目を見張ることになるのです。

 

ちなみにですね、車通りの少ない

土手の上の道に貝を撒いたのは、

カラスではなくてキツネだろう

という人もいます。

そうだよね、こっちは自力で

貝をこじ開けて中身を食べてるんだから、

カラスではない可能性が高い。

みんな、たくましく生きているのです。

 

 

さてさて、

ここで久しぶりに告知コーナーでございます。

私と家人の二人っきりで営んでいる

北海道美深町にある3室だけのささやかなホテル

「青い星通信社」では、現在、

クラウドファンディングを実施しております。

 

https://camp-fire.jp/projects/view/166695

 

これまでもこのブログで

何度かご紹介してきましたが、

募集期間は今月いっぱい、

いよいよあと5日となりました!

ということで、よろしければ

こちらのページもぜひご覧いただき、

ご支援のご検討などをいただけたら幸いでございます。

もうね、選挙期間最終日の

候補者の心境がわかってきます。

ここはもうホントに

繰り返し連呼するしかない。

“繰り返し”と“連呼”の意味が

かぶっているんじゃないかなんて

考えている余裕はもう、

ワレワレにはないのです。

ということで、

「青い星通信社」

「青い星通信社」を

何卒よろしく、お願い申しあげます!