先週のこと、
ちょっと仕事の打ち合わせで、
久しぶりに函館に行ってきました。
いや、“ちょっと行ってきた”っていうのは
ウソだな。
とても“ちょっと”で行ける距離じゃない。
おしなべて、北海道に住んだことがない方は
道内の距離感というものが
あまりわかっていないことが多いようです。
私たちが北海道に住んでいるというだけで、
「今度、知床に行きたいから
そのときに寄ろうかな」なんてことを
言い出す人さえいる。
我が家から知床半島までは
距離にして350㎞ぐらい。
一部、高速道路を利用しても
車で５時間半ぐらいはかかっちゃうんです。
もう、その行程自体がひとつの旅です。
ましてですな、函館といったら我が家から
最短ルートで530㎞以上。
普通だったら飛行機移動の距離ですよ、これは。
いや、実際のところ、函館に用事がある
美深町の住人は飛行機に乗るだろうな。
私と家人は、家人の姉夫妻と４人で
住まいとは別に札幌にアパートを借りているから、
まあ、まだラクです。
先週の私は札幌まで車で行ってアパートに一泊し、
翌日、特急で函館に行きました。
それでも札幌から函館は特急で３時間半かかります。
北海道旅行を計画中の方は
くれぐれも道内を移動する際の距離と時間を
慎重に調べておいてください。
北の大地の広大さをあなどると
火傷するぜ。
そんな大変な想いをして函館に行ったんだからと、
その日は仕事の後は函館に泊まり、
翌朝は朝市に行ってみました。
やっぱり函館に来たからには、
海鮮丼が食べたい！
それが人情というもんです。
ちなみに上の写真も含めてここから先の写真は、
先週のもんじゃないです。
もうちょっと前、８月初めに函館に行ったときのもの
(８月７日付「函館『ラ・コンチャ』、
祭りの夜に。」参照
https://ameblo.jp/hoshitsuru/day-20180807.html)。
このときは暑かった！ 当たり前だけど。
まあそれから１ヶ月が経って、
朝市を訪れる人も減っているかな、
なーんて思って行ったら、そんなことはなかった。
人出はほとんど変わってない。
だから、まあ夏の写真でも感じはわかると思います。
なかなか活気があってよろしい。
朝市はですね、函館駅を出てすぐのところなので
誰でも迷うことなく行けます。
ちょっと日本離れした空気感だなあ。
というか市場って、なんか世界共通で
独特の雰囲気がある。市場感といいますかね。
別に何を買うわけでもなく、
ただぶらついているだけでも、
その活気のおかげでちょっと楽しくなってくる。
おっと、あんまりぶらついている時間はなかった。
あくまで仕事で来ていた私は、
わりと朝早めに札幌に戻る特急に
乗らねばならんのだった。
ということで、海鮮丼が食べられる店探しに。
これがねー、多すぎて選ぶのに困る。
並んでる店がやっぱりうまいのか。
でも並んでると特急の時間が迫ってくるし。
結構アンビバレンツな状況に
ひとり身悶える私。
で、結局はそれなりに並んで一軒の店に入り、
カニとウニとイクラが載った丼(2050円だった)を
いただいたのでした。ただその写真はないから、
ここでまた前回の写真を。
これはね、「五聚富(ごしっぷ)」という炉端焼き店で
いただいたウニ・イクラ丼。たしか2600円だった。
うまかったねー。
あのね、朝市で食べる海鮮丼って、
あんまりお安くはないのよ。
個人的にはそう思う。
なんか、市場で朝食っていうと
安くて美味いものがガツンと食える！
みたいなイメージがあるかもしれないけど、
本当に安く上げたいんだったら、
朝ラーとかで済ませておいたほうがいいかもしんない。
でも市場の中での食事という
日常から離れた体験の価値と、
それから食材の新鮮さという価値が組み合わされば、
このぐらいの値段はそう高くはないのかと。
少なくとも私は、
また函館に行く機会があったら、
やっぱり朝市に行って、
どこに入るか身悶えしながら
海鮮丼を食べるだろうなあ。
私たちが暮らしている道北の美深町は内陸の町だから、
海鮮ものを食する機会はもとより少ないんですよね。
だから朝市の丼は
とってもありがたいものに思える。
ただねー、冒頭にも書いたけど、
函館は遠い！
乗り換え検索サイトで調べたところ、
私たちの家の最寄駅から函館駅まで
列車で行くとしたら、
朝８時４分の列車に乗って、到着は16時５分。
所要８時間１分！
やっぱり飛行機で行くか。
あれ、でも、飛行機に乗るんだったら築地
(来月以降は豊洲かあ)に行っても同じじゃん。
いや、それならいっそシアトルの
フィッシュマーケット
(パイク プレイス マーケットね。
スターバックス１号店の向かいにあるやつ)まで
行っちゃうか。どうせ飛行機なんだったら。
でも、そりゃあ遠いなあ。
じゃ、いいか、家でジンギスカン食べてれば。
想いはぐるぐると回って、
美深町民の悩みは深いわけです。