リュック・ベッソン『サブウェイ』 | レイジイの気まぐれブログ

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WOWOWのフランス映画特集で見た
『サブウェイ(1985年)』は
作家ジョン・ゴーディが1973年に
発表した小説『『サブウェイ・パニック』
を原作にした映画化3作作品とは
全く別モノでした。

リュック・ベッソンは
大都市の下に縦横に走るパリの地下鉄。
その軌道のさらに地中深くにある
迷路のようにな地下溝を舞台に
自由に生きている
風変りな若者たちに
共感した一人の若者が
目的のために
犯罪に捲き込まれる姿を描いた作品。
ラストのコンサート会場で
歌われる曲が映画を表している

歌詞の和訳
どうすれば彼らの覆い隠した偽装に
笑顔で保つことが出来ますか?
嘘から良いものは何も生まれない事が解っている時に
私のハートは初心(うぶ)ではない
がしかしまだ 挑発を受けたのなら
沈着を失う事が出来る


以下あらすじなどですが
長文なので興味ない方はスルーを

当初リュック・ベッソン監督は
ハリウッドから招いたスターで撮影予定でしたが
その俳優からは断られ
結果『クリストファー・ランバート(フレッド役)』
『イザベル・アジャーニ(エレナ役)』の出演になった。

見ものはドラマー役で
売れる前の『ジャン・レノ』が出演

映画はいかにもリュック・ベッソンらしい
カット割・画角などで
好き嫌いが分かれますね。


冒頭はカーチェイスの場面、
パンク・ファッションを思わせる
逆立てた金髪に
黒いタキシードという
奇妙なファッション姿の若者(フレッド)が
高級車に乗った男達に追われている。

盗んだらしい車で
パリの街中を疾走、
追い詰められたフレッドは
地下鉄の構内に逃げ込む

追われている理由は
美しい人妻エレナに
招待されたパーティで、
金庫を爆破しエレナの夫の
機密重要書類を盗んだのだ。


フレッドはエレナに
金をせびり
書類を引きかえに渡す約束を。

フレッドが持っている1枚の写真に
写っているのはエレンの少女時代
(意味は見る者が想像するのか)

地下の迷路には
ローラースケートを自在に
乗りこなす男や
ボディビルに励む怪力男、
花売り男などが住んでいた。

幼い頃の事故の影響で
歌が歌えなくなったフレッドは
地下に潜む一癖も二癖もあるが
音楽の才能に溢れた
ギーターリストやドラマー達で
バンドを組ませ
地下鉄駅でロックコンサートを開こうと
計画する。

一方、エレナは、金持ちだが、
気取った性格の夫にイヤ気がさしていた。

そんなエレナだが
夫に言われ渋々、
約束の地下鉄のホームにやってくるが
返された鞄には書類はなかった。

エレナは夫に言われ
一応盗難届けはする

夫は部下にフレッドを始末するよう命令

夫の手下からフレッドを守るため、
エレナは地下鉄警備を担当する
ジェズベール警部に
フレッドを探し出すよう依頼する。

一方フレッドは花売りの男と
共謀して現金強奪を成功させる、
その金でコンサートを開くバンドを
解散させ自分が組ませたバンドで
コンサートを開催。

コンサート会場でフレッドの姿を探すエレナ

観客席の後方にいるフレッドを見つけ
エレナはフレッド近づき、
彼に手を差し伸べたその瞬間
フレッドの背後から銃口が火をふき
フレッドに命中。

撃たれたフレッドは
エレナの腕の中で目を閉じる。

エレナが撃った男を責めている時
フレッドの瞳は
再び大きく見開かれ口は
演奏されている曲に合わせて
歌い始める。

この作品は
何故か日本では評価が低いですね。