当たり前(あたりまえ)
(1)だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。当然なこと。また、そのさま。
(2)普通と変わっていないこと(さま)。世間なみ。なみ。
さてさて、
皆さんこんにちは。
WinStar六甲道校の北浦です。
今日はちょっと国語と社会の話でもしようかと思います。
いきなり国語辞典みたいな始まりで面食らったかもしれませんが、
『当たり前』という言葉について。
さぁ今から国語の授業が始まるよー。
『当たり前』って言葉、
実は江戸時代まで無かったらしいんですね。
『当然』という言葉をどっかの誰かが誤って『当前』と書いてしまって、
それが江戸っ子の間で流行し、
いつしか『当前』が『当たり前』になったと。
へーほーふーん。
って感じですが、
これを聞いた時にボクは「オモロい!」と感じたワケですね。
普段当たり前のように使っている『当たり前』という言葉が、
当たり前どころか「字ぃ間違うとるがな!」って時代があったんだなぁと。
なんかややこしいですけども。
そんなの当たり前じゃん!
って口グセのように言う人っていますよね。
まぁかくいうワタクシも「当たり前田のクラッカー」とかよく言うてますけども。
なんのこっちゃ分からん人はここスルーね。
その「当たり前じゃん!」って判断、
誰が決めたんでしょうね。
自分?
みんな?
国?
時代?
さて、
今度はここらでちょいと社会の話。
東北で地震が起こるまで、
原発が安全なのは当たり前だったらしいですよ。
日本の円が世界で最も信頼が高いってのもバブルが弾けるまでは当たり前だったってね。
松下電器(現Panasonic)に代表される、
社員を大切にするって話。
松下幸之助さんが生きてた時代のような一昔前の日本の会社では、
終身雇用や年功序列は当たり前だったってさ。
今ボクが、
「原発は安全に決まってるじゃん!そんなの当たり前だよ!」
って言ったら世間から何て言われるんだろ。
石投げられそう。
「日本の会社は終身雇用で社員を大切にするのが当たり前だよ!」
とか言ったら、
ブラック企業に勤めてる人に刺されそう。
でも数年前まで電力会社の人達は毎年お菓子を持って原子力発電所の周辺の人達の家を回って、
「原発は絶対安全です。これからもよろしくお願いします。」
って挨拶してたらしいよ。
Panasonicみたいな大会社に入社したら周りの人から「これで一生安泰だね」ってチヤホヤされたらしいよ。
ほい。
じゃあ次は社会(?)と国語に共通する話にいきましょう。
皆さん“方丈記”って知ってますか?
鴨長明さんが鎌倉時代に書いた日本三大随筆の一つ。
あとの二つはアレですね。
皆覚えてるよね?
日本人なら答えられて当然ですよ!
清少納言の枕草子と吉田兼好の徒然草だよ!
これテストに出るからね!!
さて、
その三大随筆の一つである方丈記、
三つの中でボクが一番好きなのがコレです。
テーマは無常。
無情じゃないですよ!
レ・ミゼラブルと違いますからね!
ジャン・バルジャンの“あぁ無情”もいい話ですけども!
因みにジャン・バルジャンと聞いたらサンバルカンを思い出すっていうね!
古い!!
分からん人はスルーね!
無常とは、
常では無いこと。
行く川の流れはたえずして、
もとの水にあらず。
川の水は絶えることなくいつも流れてるけども、
おんなじ水は二度と流れないんだよ。
と。
世の中当たり前のことなんかない、
鎌倉時代に既に鴨さんが言うてるワケです。
ご存知でない方もいるかもしれませんが、
方丈記は震災や飢饉、
竜巻などの災害についてやたら書いてます。
鴨さん自身、
突然日常を失って途方にくれる人達と接して、
身を持って「当たり前のことなんかないんだなぁ」と感じたことを書いてるんです。
これこそが無常。
平家物語でも言うてますよね。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
ってね。
さぁ皆さん。
どうですか?
自分が勉強できないのは当たり前。
文系で数学が苦手なのは当たり前。
人前で上手く話せないのは当たり前。
学校でいじめられるのは当たり前。
当たり前の一言でそんな風に決めつけてる人はいませんか?
そんなの誰が決めたん?
それは一生続くの?
今後も絶対に変わらない、
普遍的で不変的な事実なの?
ないないない、
んなワケない。
あるハズがない。
当たり前でないことを当たり前に変えるのも、
当たり前なことを当たり前でないことに変えるのも、
全部自分次第ですよ。
以前に、
「思い込みを無くせ!」
って書いたことがありますがそれもおんなじことです。
大丈夫ですよ、
残念ながら世の中の大半のことは変わります。
望むと望まざるとにかかわらずね。
今が当たり前なんて気持ちでいたら、
あっという間に世の中に取り残されてしまいます。
良いことも悪いことも、
「いつまでも続かない」って気持ちで臨んでいきましょう。
自戒も込めて!笑
(1)だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。当然なこと。また、そのさま。
(2)普通と変わっていないこと(さま)。世間なみ。なみ。
さてさて、
皆さんこんにちは。
WinStar六甲道校の北浦です。
今日はちょっと国語と社会の話でもしようかと思います。
いきなり国語辞典みたいな始まりで面食らったかもしれませんが、
『当たり前』という言葉について。
さぁ今から国語の授業が始まるよー。
『当たり前』って言葉、
実は江戸時代まで無かったらしいんですね。
『当然』という言葉をどっかの誰かが誤って『当前』と書いてしまって、
それが江戸っ子の間で流行し、
いつしか『当前』が『当たり前』になったと。
へーほーふーん。
って感じですが、
これを聞いた時にボクは「オモロい!」と感じたワケですね。
普段当たり前のように使っている『当たり前』という言葉が、
当たり前どころか「字ぃ間違うとるがな!」って時代があったんだなぁと。
なんかややこしいですけども。
そんなの当たり前じゃん!
って口グセのように言う人っていますよね。
まぁかくいうワタクシも「当たり前田のクラッカー」とかよく言うてますけども。
なんのこっちゃ分からん人はここスルーね。
その「当たり前じゃん!」って判断、
誰が決めたんでしょうね。
自分?
みんな?
国?
時代?
さて、
今度はここらでちょいと社会の話。
東北で地震が起こるまで、
原発が安全なのは当たり前だったらしいですよ。
日本の円が世界で最も信頼が高いってのもバブルが弾けるまでは当たり前だったってね。
松下電器(現Panasonic)に代表される、
社員を大切にするって話。
松下幸之助さんが生きてた時代のような一昔前の日本の会社では、
終身雇用や年功序列は当たり前だったってさ。
今ボクが、
「原発は安全に決まってるじゃん!そんなの当たり前だよ!」
って言ったら世間から何て言われるんだろ。
石投げられそう。
「日本の会社は終身雇用で社員を大切にするのが当たり前だよ!」
とか言ったら、
ブラック企業に勤めてる人に刺されそう。
でも数年前まで電力会社の人達は毎年お菓子を持って原子力発電所の周辺の人達の家を回って、
「原発は絶対安全です。これからもよろしくお願いします。」
って挨拶してたらしいよ。
Panasonicみたいな大会社に入社したら周りの人から「これで一生安泰だね」ってチヤホヤされたらしいよ。
ほい。
じゃあ次は社会(?)と国語に共通する話にいきましょう。
皆さん“方丈記”って知ってますか?
鴨長明さんが鎌倉時代に書いた日本三大随筆の一つ。
あとの二つはアレですね。
皆覚えてるよね?
日本人なら答えられて当然ですよ!
清少納言の枕草子と吉田兼好の徒然草だよ!
これテストに出るからね!!
さて、
その三大随筆の一つである方丈記、
三つの中でボクが一番好きなのがコレです。
テーマは無常。
無情じゃないですよ!
レ・ミゼラブルと違いますからね!
ジャン・バルジャンの“あぁ無情”もいい話ですけども!
因みにジャン・バルジャンと聞いたらサンバルカンを思い出すっていうね!
古い!!
分からん人はスルーね!
無常とは、
常では無いこと。
行く川の流れはたえずして、
もとの水にあらず。
川の水は絶えることなくいつも流れてるけども、
おんなじ水は二度と流れないんだよ。
と。
世の中当たり前のことなんかない、
鎌倉時代に既に鴨さんが言うてるワケです。
ご存知でない方もいるかもしれませんが、
方丈記は震災や飢饉、
竜巻などの災害についてやたら書いてます。
鴨さん自身、
突然日常を失って途方にくれる人達と接して、
身を持って「当たり前のことなんかないんだなぁ」と感じたことを書いてるんです。
これこそが無常。
平家物語でも言うてますよね。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
ってね。
さぁ皆さん。
どうですか?
自分が勉強できないのは当たり前。
文系で数学が苦手なのは当たり前。
人前で上手く話せないのは当たり前。
学校でいじめられるのは当たり前。
当たり前の一言でそんな風に決めつけてる人はいませんか?
そんなの誰が決めたん?
それは一生続くの?
今後も絶対に変わらない、
普遍的で不変的な事実なの?
ないないない、
んなワケない。
あるハズがない。
当たり前でないことを当たり前に変えるのも、
当たり前なことを当たり前でないことに変えるのも、
全部自分次第ですよ。
以前に、
「思い込みを無くせ!」
って書いたことがありますがそれもおんなじことです。
大丈夫ですよ、
残念ながら世の中の大半のことは変わります。
望むと望まざるとにかかわらずね。
今が当たり前なんて気持ちでいたら、
あっという間に世の中に取り残されてしまいます。
良いことも悪いことも、
「いつまでも続かない」って気持ちで臨んでいきましょう。
自戒も込めて!笑